ウサギ
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最近はペットとして子どもからはもちろん、大人からも人気があるウサギです!見た目や仕草がとっても可愛いと有名ですよね。 動物園の触れ合いコーナーや、街中にあるウサギカフェで気軽に会える、私たちにとって身近な動物のひとつといえるでしょう。 でも、実はそんな可愛い姿からは想像しにくい、意外な一面もあるって知ってましたか? そんなウサギの性格や意外な秘密を、早速覗いてみましょう!
ウサギ 基本情報
ウサギ目-ウサギ科-ウサギ亜科(ノウサギ亜科)
体長 34~50cm 体重 1~2.5kg(アナウサギの場合)
主に緑の多い草原や森林地帯などで暮らしているウサギですが、実は半砂漠地帯や雪の降る場所でも生息しているため、具体的にはマダガスカル以外のほぼ世界中で、ウサギを見られるようです。
耳が長く、しっぽが短いのが特徴で、基本的に前足より後ろ足が長めになっていることから、とてもジャンプ力に優れています。現在、ペットとして馴染みのあるウサギは「アナウサギ」を家畜化したのが始まりと考えられています。
ウサギは耳以外にも特徴があり、一生伸び続ける歯「常生歯(じょうせいし)」を持っています。ちなみに、ハムスターやリスなども同じ歯を持っている仲間です。
ウサギの早さ
そしてウサギといえば、あちこち走り回る姿を思い浮かべますよね。ちなみに野性のノウサギの場合、なんと時速60kmで走ることもあるそうです。ですがこれは一時的な速さであり、ずっと時速60kmで走り続けることは不可能だそうです。そのためウサギは短距離走が得意な動物といえるでしょう。
可愛い姿をしている一方、縄張り意識が強い動物で、特にオスはその傾向が強く、野性の場合、縄張りに入ってきた他のオスを攻撃して追い出そうとします。
自然の中ならまだ他の場所へ逃げることができますが、飼育されたウサギの場合、居住スペースが決まっているため攻撃されてしまった場合、逃げたくても逃げられません。そうなると弱いオスは攻撃を受け続け、最悪の場合は死んでしまうこともあるのです。
ウサギの外見
ウサギの外見はオスもメスもほぼ一緒なので、一瞬で見分けるのは難しいです。基本的にはお腹の内側にある生殖器(せいしょくき)の違いで判別します。
具体的にはオスの肛門(こうもん)と生殖器の距離は離れているのに対し、メスは距離が近いのが見分けるコツです。
もし動物園でウサギに触れ合う機会があったときに見比べてみると分かりやすいかも知れませんね。また品種にもよりますが、メスの方が体重が重いこともあるようです。
ウサギの繁殖と寿命
ウサギに決まった繁殖期はなく、1年を通して妊娠と出産ができる動物です。妊娠期間も約1ヶ月と短く、1度の出産で4~8匹の子どもを産みます。寿命は約6~8年で、なかには18年というとても長生きしたウサギもいたようです。
ペット飼育としても人気な動物
ウサギは野性の頃、草食動物として生きていた本能が残っているので、家で飼う場合、ときどき部屋のすみっこや机の隙間に隠れてしまうことがあります。デリケートな性格のウサギはストレスを感じると、自分で自分の毛をむしり取ろうとするので注意しましょう。
また、ウサギはキレイ好きです。トイレの場所をしっかり教えてあげれば、決められた場所で排泄します。トイレ容器を置く位置は、すみっこでウサギが落ち着ける所に置くのが良いでしょう。
家で飼う場合のごはんは何を食べる?
主にチモシーとよばれる牧草や、ペットショップで売られているペレットなどを与えます。ウサギはキャベツやニンジンなどの野菜を食べているイメージがありますが、あくまでも補助食(ほじょしょく)としてあげるのがベストです。
特にキャベツは水分が多く、あまり与えすぎると下痢の原因になってしまう場合があるので注意が必要です。りんごといった果物もウサギの好物ですが、糖分が多いのでこちらも与えすぎには注意して下さい。また状況に応じて、ときどきウサギ専用のサプリメントを与えても良いでしょう。その場合、病院で診察を受けてからの方が安全といえます。
飼育環境について
基本的にケージ内で飼育です。ウサギは家の中、外でも飼育することはできますが、それぞれメリットとデメリットがあります。
家でケージ飼いの場合、床に牧草など柔らかい物をを敷いてあげると良いでしょう。家での飼育は運動不足になる可能性もあるので、時間を決めてケージ外で遊ばせるのがベストです。ウサギを遊ばせている時は、絶対に目を離さないでくださいね。その他、かじり木も用意してあげると、ウサギのストレス解消になるので便利です。
屋外での放し飼いは、一見すると自由で良い環境だと思われがちですが、ケガをしやすいデメリットがあります。それ以外にも、近年日本の夏は猛暑日(もうしょび)が多く、暑さに弱いウサギにとっては過酷な環境になってしまうため、一般家庭の場合、なるべく屋内飼育にした方が良いでしょう。
その他注意点
基本情報でもご紹介しましたが、ウサギは生きている間、前歯が伸び続ける動物です。屋内で飼う際、皮製品やティッシュ、新聞紙やコードをかじる恐れがあります。特にコンセントに繋がれているコードは、誤ってかじると感電(かんでん)して火傷したり、最悪の場合心臓が止まってしまう可能性もあるのです。
対策としては、配線保護カバーをつけたり、ウサギの視界に入らないようプラスチック段ボールでコードを隠してしまう。といったものがあります。住宅環境によってはできることも限られるので、それぞれのお家にあった方法で実践してみてくださいね。
ウサギ Q&A
ウサギの名前の由来は?
名前の由来には複数の説があるので、ここではいくつか選んで紹介します。
①「う」という言葉に鷺(サギ)をつけた説
はるか昔、ウサギは「う」と呼ばれていました。さらに、ウサギの体は真っ白。まるで鷺(サギ)という鳥のようだという例えも広まっていき、最終的には「う」に「サギ」をつけて「ウサギ」と呼ばれるようになったといわれています。
ですが、そもそもなぜウサギが「う」とよばれていたのか?この辺りは、今でも詳細が分からないようです。それ以外にも
②「薄毛(うすげ)」が「ウサギ」に変化した説 ③高句麗で「オサガム」と呼んでいたのが「ウサギ」に変化した説
があります。
しかし、どれも時代がとても古く、決定的な証拠に欠けるため、100%確信が持てる説はまだ分かっていません。今のところ、「う」に「サギ」をつけ足して生まれた説が、最も有力だそうです。
ウサギは何を食べているの?
ウサギは草や木の皮、木の葉や果物を食べます。たまに虫を食べることもあります。
ウサギはどうしてそこに住んでいるの?
基本情報でもご紹介しましたが、ウサギの生息範囲はとても広く、特定の場所に住みかを作らないのではっきりとした理由は分かっていません。
例えば草原だと、ウサギの主食となる草がたくさん生えていますし、森林なら木の皮や果物が実るのでエサを探しやすい環境です。さらに草木が多い場所なら虫もいるので、虫も食べるウサギにとってはとても好都合といえます。
もしかするとウサギは、食べるエサが豊富にある場所を分かっているから「そこに」住んでいるのかも知れませんね。
ウサギの耳が長いのはなぜ?
ウサギといえば、長い耳が特徴的の動物ですよね。これにはちゃんとした理由があり、草食動物であるウサギは天敵も多いので、危険に気づいたらすぐ逃げる必要があるのです。そのためどんな小さな音でも聞き逃さないよう、耳が長くなったといわれています。
もうひとつは体温調節の役割もあります。人間とは違ってウサギはほとんど汗をかきません。人間の場合、汗をかくことでその水分が蒸発し、体温を一定に保てる機能が働きますが、ウサギにはこのような機能が無いため、汗をかかない代わりに、耳から熱を逃がして体温調節しているという訳です。
ウサギはなぜ「羽(わ)」と数えるの?
動物は1頭、1匹、鳥類は1羽と数えたりしますよね。そもそもウサギは鳥じゃないのに、どうして1羽と数えられているのでしょうか?
これにはさまざまな説がありますが、ここでは2つご紹介します。
①ウサギは二本足で立つから鳥だとこじつけた説
昔の僧侶には「四本足で歩く動物を殺して食べてははいけない。」というルールが存在していたようですが、何故か鳥は例外でした。あるとき世間でウサギのお肉が美味しいと広まり、僧侶はどうしてもウサギのお肉を食べたいと考えた結果、「ウサギは二本足で立つから鳥です。だから、食べても問題ありません。」とこじつけたのが始まり。
②ウサギの耳は長く、まるで鳥のようだといい始めた説
「ウサギの耳はとても大きくて長い。それが鳥のように見えるため、数えるときは1羽」と呼ばれるようになったのが始まり。
どちらもはっきりとした証拠が無く、ちょっと信じがたい内容ですが、今のところ、これらの説が有力だそうです。
ウサギの目が赤い理由は?
ウサギといえば赤い目を想像しますが、赤い目をしているのは白い体が特徴の「アルビノ」と呼ばれる種類のみで、このウサギは、体の中にあるメラニン色素が生まれつき少ないという特徴があります。 ウサギの目には、人間と同じように虹彩(こうさい)と呼ばれる部分があり、通常、虹彩には色がついていますが、アルビノウサギの虹彩には色がありません。つまり目そのものが赤いのではなく、光による反射で目全体が赤く見えるということです。
※アルビノとは遺伝情報(いでんじょうほう)が欠けてしまい、先天的にメラニンを作り出す酵素が欠損してしまう遺伝子疾患です。
ウサギは寂しいと死んじゃうって本当?
結論からいうとウサギにも寂しいという感情はあるのですが、それが原因で死んでしまうことはほぼ無いようです。基本情報でもご紹介しましたが、ウサギは縄張り意識が強い動物なので複数飼育はむしろストレスになってしまいます。 ではなぜこのような噂が広まったかというと、草食動物である野性のウサギは体が弱っているところを敵に見つからないように、悟られないようにする習性があります。弱っている状態を見つけられると襲われてしまうからです。 飼育されているウサギにもその習性は残っているため、飼い主さんの前でも具合が悪い状態を隠そうとします。
そうすると、飼い主さんはちょっとしたウサギの変化を見逃してしまうことがあり、ある日外出先から戻ったら死んでいた。本当は何らかの病気にかかっていて、原因は病死にも関わらず、「もしかして、ひとりで寂しくお留守番させてしまったから?」いう勘違いから始まったそうです。
また1993年にひとつ屋根の下というドラマが放送されていましたが、この中に「ウサギって寂しいと死んじゃうんだから」というセリフが出てきます。この影響も受けて、ウサギはか弱い動物だというイメージがついたのでしょう。でも本当は、たくましくて強い動物かも知れませんね。
ウサギは自分のうんちを食べちゃうって本当?
本当です。野性のウサギもペットとして飼われているウサギも、自分の肛門に口をつけてうんちを食べることがあり、これを「食糞(しょくふん)」といいます。ウサギの主食である草は消化が難しく、栄養が残ったまま排出されてしまうことがあるのです。
ここで排出されるうんちには、アミノ酸やビタミン、たんぱく質といった栄養素が含まれています。ウサギはこのエネルギーも無駄にしないよう、もう一度このうんちを食べて再度栄養吸収する必要があるという訳です。
ウサギの足ダンって何?
テレビやSNSでたまに見かける不思議な行動のひとつ、足ダン。正式には「スタンピング」と呼ばれていますが、どんな意味があるのでしょう?
もともとアナウサギは地面に穴を掘り、巣を作って生活していました。万が一、地上で危険が生じた際、仲間へすぐ知らせる手段として地面を足で叩いていたのが本来の意味と考えられています。飼育されるようになってもスタンピングの習性は残っていますが、野性のころと少し意味が異なるようです。
①怒っているとき、もしくは何か要求を伝えたいとき
ウサギはビックリしたとき、自分の感情を伝えるような感じでスタンピングをすることがあります。ですので、普段から大きな音を出さないよう気をつければスタンピングの回数が減ることもあるんだとか。またおやつが欲しいとき、催促する感じでスタンピングします。おやつの場合、催促されたからといってその都度あげるとそれしか食べなくなってしまう可能性があるので注意した方が良いでしょう。
②寂しいときや遊んで欲しいとき、構って欲しいとき
同じ部屋にいるのに、ほとんど構ってくれないときや遊びたいときもスタンピングが見られます。ただし、スタンピングをする度に遊んであげると「足ダンすれば必ず自分の相手をしてくれる」と学習し、変な癖がついてしまうことがあります。少し難しいのですが見極めるバランスが大切になってきます。
③危険を知らせたいとき
①と②は主にウサギ本人の気持ちを伝えようとしていますが、飼い主さんに危険を知らせたいがために、スタンピングをすることもあります。周りで変わったことが起きていないか?環境に大きな変化は無いか?など、思い当たる原因が見つかったら取り除いてあげるのがベストです。
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