ライオン
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百獣(ひゃくじゅう)の王と呼ばれているライオン! 肉食動物の世界ではとても強いため、子どもたちにも人気がある動物のひとつですが、 そんなかっこいいライオンでも、きびしい自然の中で生きていくは色々と大変なようです。 ライオンが普段どんな暮らしをしているのか見てみよう!!
ライオン 基本情報
哺乳綱食肉目-ネコ科-ヒョウ属
オス:体長 170~250cm 体重 150~225kg
メス:体長 140~175cm 体重 120~182kg
おもな生息地はサバンナや草原ですが、森のあるしげみや草原などでも暮らしています。
ライオンは基本的に「プライド」とよばれる群れ(むれ)を作って暮らしています。 オスが1~3頭、メスが約15頭ぐらいまでと、ひとつのグループに何頭までとだいたいの数が決まっています。 オスは群れにいるメスを守るため、そして他のオスに群れをうばわれないようにするための役割もあります。
ライオンは肉食動物なので、主に中型から大型の動物をつかまえて食べますが、 小型哺乳類(こがたほにゅうるい)も狩り(かり)の対象です。
また、他のライオンがつかまえた動物を横取りすることもあります。
ライオン Q&A
ライオンのオスだけにたてがみが生えているのはどうして?
オスライオンにはテストステロンというホルモンが体の中にあります。 ちなみに、人間の男性にも存在(そんざい)しているホルモンです。
力が強かったり、大きな体をもつライオンはこのホルモンの影響が深くかかわっています。 このテストステロンがたくさん分泌(ぶんぴつ)されると、オスライオンのたてがみは黒く立派なものに変わります。
ホルモンがたくさん分泌される理由のひとつには、多くの動物を倒し、 オスとしての自信がつき始めるのがきっかけと言われています。
ちなみにたてがみが立派であればあるほど、強さのあかしとしてメスライオンにモテるため、 立派なたてがみをもつオスライオンは、たくさんの子孫を残すことができるそうです。
ライオンの群れ「プライド」ってなに?
基本情報にも書いてあるとおり、オスが1~3頭、メスと子どもが15頭前後で構成(こうせい)されている群れです。 なぜプライドと呼ばれているのか?いくつかの話がありますが、実は詳しいことは分かっていません。
オスライオンの主な仕事は、プライド内のなわばりや中にいるメスを守ること、そして子孫を残すことですが、 メスライオンの仕事は主に子育てと狩りをして暮らしています。 子育ては自分の子どもだけではなく、他のメスの子どもの面倒をみたりします。
プライド内で育った子どものオスライオンが大人になると、 やがて兄弟同士で群れを作り、自分たちのプライドを作るために活動を始めます。
ではどのようにして新しいプライドを獲得(かくとく)するのでしょうか? それはすで完成されている他のプライドの乗っ取りをおこなうのです。
そして仮に若いオスライオンが勝った場合、新しいリーダーの誕生となります。 負けてしまったオスは殺されるか、運が良くてもプライドを去らなけらばなりません。
また、メスが新しいリーダーを迎え入れた後、さらに厳しいルールが待っています。 それは、旧リーダーの子どもは新リーダーのオスによって殺さなければならないという決まりです。
なぜかというと、子どもがいるメスは発情しません。 メスが発情しないと、新リーダーのオスは子孫を残すことができません。
つまり、自分の子どもを残すためには旧リーダーの子どもの存在がじゃまになるため、 このようなルールができたと考えられています。
メスライオンは、自分の子どもが殺されてもルールには逆らえないので、抵抗しないそうです。
狩りをするライオンって目が良いの?
目の良さについては色々な見方があるので ひとつずつ話を進めると、
ライオンは遠くのものがよく見えます。1km以上離れた(はなれた)距離からでも獲物を見つけることができます。
動いているものを見る力や、ライオンは本来夜行性(やこうせい)なので、暗闇(くらやみ)で動物を見つける力も 高いと言われています。
また、両目で見る範囲(はんい)も広く動物を立体的(りったいてき)にみる力もあります。
しかし、色の識別(しきべつ)は苦手なようで、人間とは違いほぼ景色が白黒でしか見えていないのだそうです。
百獣の王、ライオンにも敵はいるの?
大人のライオンの場合、狩りの最中バッファローの大型動物などに反撃されることもあります。 ヒヒなどのサルなどに抵抗されて逃げてしまうことも少なくありません。
また、子どものライオンの場合意外と敵が多く、 ハイエナやジャッカルなどに襲われ食べられてしまうこともあるのです。 さらに、ヘビやワシなどのターゲットにされてしまうこともあるようなので、 百獣の王と呼ばれるライオンでも無敵ではないのです。
プライドから追い出されたオスライオンはどうなるの?
ライオンのQ&Aでも紹介したとおり、 他のライオンからプライドを守るためにオスライオンは日々戦っています。
戦いで殺されてしまうこともあるプライドの争奪戦(そうだつせん)ですが、 生き残ることができたとしても結果負けてしまったオスライオンはどうなってしまうのでしょうか?
実は狩りのほとんどはメスが担当しているので、オスは狩りがあまり上手ではありません。 そして、戦いに負けたオスは若いオスと違って歳をとっている場合があります。
狩りもあまり上手ではない、歳をとってしまったので新しいプライドを乗っ取る力も残っていない。 このようなライオンを、いわゆるノマドライオンと呼びます。
そしてノマドライオンは、大型動物のような強い生き物ではなく、 弱い生き物を狙って食べていくことになります。 時には逃げ足の速い草食動物より、たまたま近くにいた人間を襲ってしまうこともあります。
どうしてオスライオンは狩りが下手なの?
基本的にオスのライオンは体長が長く、体重も重いので、 動物を追いかけるために必要な持久力(じきゅうりょく)がメスライオンよりもかけているためです。
また、たてがみが目立つこともあるので、 草むらのかげに隠れながら獲物に近づこうとすると、見つかってしまうことが多いのです。
オスライオンに比べたら、メスライオンの方が体長も体重も小さいので狩りに向いています。 そのため狩りはメスの役割とされているのです。
しかし、ゾウなどの大型動物などはメスだけでは太刀打ち(たちうち)できない場合もあるので、 そんな時は力のあるオスライオンが手助けすることもあるそうです。
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ライオン 種類
・インドライオン(アジアライオン) ・バーバリライオン(アトラスライオン) ・セネガルライオン ・アンゴラライオン ・トランスバールライオン ・マサイライオン ・ケープライオン
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