キナバルツノガエルって、どんなカエル？

キナバルツノガエルは、ボルネオ島で最も高い山、キナバル山の、標高1,500～2,000mの雲霧林に生息しています。

彼らは、湿潤な環境を好み、森林の落ち葉の下や、倒木の下、岩の隙間などに隠れて生活しています。

夜行性で、夜になると、活発に活動し、昆虫やクモ、ミミズなどを食べています。

キナバルツノガエルは、なぜ角を持っているの？

キナバルツノガエルの頭部にある、角のような突起は、実際には、皮膚が変化したものです。

この突起の役割については、はっきりとは解明されていませんが、

カムフラージュや、メスを惹きつけるため、あるいは、敵を威嚇するためなど、

様々な説が考えられています。

キナバルツノガエルは、どのように繁殖するの？

キナバルツノガエルの繁殖期は、雨季です。

オスは、水辺の岩陰などに隠れて、「クゥッ、クゥッ」というような、低い鳴き声で、メスを誘います。

メスは、水中の岩や、水草などに、ゼリー状の卵塊を産み付けます。

卵塊の中には、数十個から数百個の卵が入っています。

卵は、数日で孵化し、オタマジャクシになります。

オタマジャクシは、水中で生活し、成長すると、変態して成体になります。

キナバルツノガエルは、絶滅危惧種なの？

キナバルツノガエルは、生息地が非常に限られており、

森林伐採や、開発などによって、生息地が破壊されているため、

IUCNレッドリストでは、絶滅危惧II類 (VU) に指定されています。

彼らの生息状況は、楽観できるものではなく、

絶滅の危機に瀕している可能性も高いと考えられています。

キナバルツノガエルを守るためには、

彼らの生息地であるキナバル山の森林を保護し、

違法な捕獲や取引を防止することが重要です。