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セキレイ

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セキレイ

皆さんは「セキレイ」という鳥を知っていますか? 実際にはセキレイという名前は科の名前で、セキレイという名前だけの鳥はいないんです。 セキレイの種類も含めて、いろんなセキレイのことを紹介していきます。

セキレイ 基本情報

鳥綱(ちょうこう)スズメ目スズメ亜科セキレイ科

全長:20〜21cm

セキレイは種類によっても違ってきますが、「ハクセキレイ」という種類のセキレイはユーラシア大陸からアフリカ大陸まで、ほぼ全域に住んでいます。日本のほぼ全域にも住んでいて、「ハクセキレイ」「セグロセキレイ」「キセキレイ」の3種類が日本でよく見られます。その中でもセグロセキレイは、ほぼ日本だけに住んでいる日本の固有種(こゆうしゅ)なんです。

ハクセキレイは冬を越すために日本に渡ってくる渡り鳥で冬鳥とされていましたが、1970年ごろから渡りをしなくなり、ずっと日本に住んでいるハクセキレイが出てきました。セグロセキレイとキセキレイは留鳥(りゅうちょう)で、渡りをせずにずっと日本に住んでいます。

セキレイの種類の名前は、見た目や色でつけられているのもが多く、キセキレイはお腹の部分が黄色になっていて、ハクセキレイはお腹と翼が白色で、セグロセキレイは背中や頭、胸の部分が黒色です。この3種類の見た目の違いをお話ししていきます。

まずはキセキレイ。キセキレイはハクセキレイやセグロセキレイよりも細身で少し小さいです。3種類のセキレイは胸元にスカーフを巻いているような黒い模様がありますが、キセキレイは夏にはスカーフが黒色に、冬には白色に変わります。スカーフの色が変わるのはオスだけで、メスはたまに変わる子もいる、というくらいでほとんどが白いままです。

次はハクセキレイ。ハクセキレイは少し横長な体を持っていて、尻尾も長いです。頭や背中は黒色に近いグレーをしていて、オスは夏になると黒色になります。これだとセグロセキレイとあまり変わらない気がしますよね。ですがよく見ると顔が違うんです。頭は黒色ですが顔は白く、目の部分に黒色で横線が引いてあります。スカーフはキセキレイのように、季節によって色が変わることはなくずっと黒色をつけていますが、夏になるとオスとメスのどちらもスカーフが太くなり、首元まで黒くなります。

次はセグロセキレイ。セグロセキレイは体が丸っこくて3種類の中で1番大きい体を持っています。ハクセキレイは黒色が背中、頭、胸、とパーツごとにつけているように分かれていますが、セグロセキレイはその部分の黒色が全て繋がっています。おでこの部分だけ白いので、おでこだけ出して大判なスカーフを頭から背中まで被せているように見えますね。他の2種類はスカーフが季節によって変化がありますが、セグロセキレイはその変化がありません。お腹や翼が白いので飛んでいるとハクセキレイと同じに見えてしまいますね。

セキレイ類は尻尾を振るのも特徴の1つです。ほとんどのセキレイは尻尾を常に縦に振っていますが、「イワミセキレイ」という種類だけ横に振ります。眠くなりウトウトしている時でも振っていて、ちゃんと寝ると尻尾が止まるんです。赤ちゃんを見ているみたいで可愛いですよね。

波のように空を飛び、飛び立つときには「チチン、チチン」と鳴きます。セグロセキレイはこの鳴き声が独特で、「ジジッ、ジジッ」という濁った声で鳴きます。

同じ「セキレイ」という名前がついていますが、違いが結構多いんですね。

セキレイ Q&A

セキレイ
セキレイの名前の由来は?

セキレイは中国語で「鶺鴒」と書きますが、この漢字を訓読みして「セキレイ」となったそうです。英語では「Wagtail」という名前で「wag(振る)tail(尾)」という意味なんだそうです。

中国では別名「相思鳥」と呼ばれていて、夫婦が仲良く相手を思い合っているように見えることからつけられたそうです。

セキレイ
セキレイはどうしてそこに住んでいるの?

セキレイ類は海岸や河川、池沼などの水辺に住んでいますが、他にも農耕地や道路、公園、工場などにも住んでいることがあります。水の近くに住んでいますが水の中に入ることはなく、地上や木の上で生活しています。キセキレイとハクセキレイとセグロセキレイは住んでいるところが微妙に違っていて、キセキレイは川の上流、セグロセキレイは中流、ハクセキレイは下流にいます。その中でもキセキレイは川の近くにいることが多く、ハクセキレイとセグロセキレイは川の近くであれば住宅地などにも住むことができます。そう考えるとセキレイ類は住める場所が広いんですね。

単独か夫婦で行動していることが多く、先ほど「セキレイの名前の由来は?」でもお話しした中国の別名は、夫婦で行動していることからきているかもしれませんね。

春は、繁殖(はんしょく)のために相手を見つけたり夫婦で過ごしていますが、秋冬は少し行動が変わってきます。昼はいつものように単独か夫婦で行動しますが、夜になると駅ビルなどに何千羽も集合し、その場で少しとどまった後に街路樹などにみんなで寝るんです。駅ビルで少しとどまっているのは、今日こんなことがあったよとお話ししているのかもしれませんね。そして春になるとまた別々で行動し、寝るようになるので秋冬だけに見られる光景です。

セキレイ
セキレイは何を食べているの?

セキレイ類は水の近くに住んでいるので、水の中に住んでいる昆虫やミミズ、クモなどを食べています。トンボなどの飛ぶ虫も空中で捕まえることができるんです。セキレイは雑食性なので、ハクセキレイやセグロセキレイは人間の近くに住むことも多い種類は、パンなども食べることがあるそうです。公園でぼーっとしていると横取りされるかもしれませんね。

エサを探す時は歩いて探し、見つけると素早く動いて捕まえます。セキレイの歩くスピードはとても速いんです。

セキレイ
セキレイって歩けるの?

先ほどの「セキレイは何を食べているの?」で、あれ?小鳥って歩くの?と思った方もいるのではないでしょうか。

セキレイはスズメぐらいのサイズなので小鳥なのですが、皆さんスズメが地上にいるときにどうやって移動しているか想像してみてください。ぴょんぴょんとはねて移動していますよね。小鳥はほとんどが両足でとんで移動しますが、セキレイは人間と同じように、左右の足を交互に出して歩いているんです。これは鳥の先祖、恐竜時代までさかのぼります。恐竜はセキレイのように歩きますが、鳥に進化していくときに森が生まれました。枝の先に止まっている虫を取れるように、体が小さくなり歩くことがなくなり今の小鳥のような移動の仕方になりました。ただセキレイは森の中から地上に出てそこで暮らしていたので、歩くことを忘れずに今の形になったと言われているそうです。

もしかしたら森の中でエサをとる競争が嫌になってしまったのかもしれませんね。

セキレイ
セキレイはどうやって増えるの?

セキレイは4〜8月が繁殖期(はんしょくき)で、その時期になるとオスのスカーフが黒くなったり、大きくなったりするのはメスへのアピールかもしれません。無事に相手が見つかると巣を作りますが、種類によって巣を作る場所が変わってきます。

キセキレイはいつも川の近くに住んでいるので、巣を作る時も同じように川沿いや河原、ハクセキレイは海岸や畑、水田など、セグロセキレイも川や水田などに巣を作ります。ただ、この3種類が共通して作る場所があります。それは皆さんが住んでいるような家です。セキレイは影のある場所に巣を作るので、屋根のある家は巣を作りやすいのでしょうね。

無事に巣が出来上がると4〜6個の卵を産み、2週間ほどで卵からヒナが産まれてきます。そこからたった2週間で巣立っていくのです。早いですよね。

早くても親からたくさんの愛情をもらっているんです。キセキレイは巣を綺麗な環境にするために、ヒナのフンを水辺に運んで捨てることもするんです。巣立ちまでたった2週間ですが、たくさんの愛情をもらってヒナは成長しているんですね。

セキレイ
セキレイがいなかったら日本人は生まれてないって本当?

セキレイは初めて書物に出てきたことが確認されているほど、昔から人間のそばで暮らしている鳥です。

その書物というのは日本書紀です。日本書紀ではセキレイは「にわくなぶり」と書かれていて、日本という国や神、子どもを産んだイザナギノミコトとイザナミノミコトが、セキレイを見て、その国や神の作り方がわかったと書かれているのです。

セキレイは先ほどもお話ししましたが、尻尾を上下に振るのが特徴です。その上下に振る仕草を見て、イザナギとイザナミは男女が結ばれる方法がわかり、国や神、子どもを作ることができたそうです。

セキレイがいなかったら、日本という国や、私たち日本人は生まれていなかったかもしれませんね。

セキレイ
セキレイは神様なの?

先ほどお話しした日本書紀でも、セキレイは神様ではなく鳥として書かれていますが、このようなお話があるのでそこから広がって子宝の神様と言われていたりします。他にも嫁入り道具や、和装の結婚披露宴会場(けっこんひろうえんかいじょう)の壁にセキレイが描かれていることがありますが、これも日本書紀の話から描かれているそうです。

その他にも、セキレイは日本各地に住んでいるので各地でセキレイにまつわる伝承があります。

淡路島(あわじしま)には「鶺鴒石」というものがまつられています。淡路島は日本列島の中で最初に生まれた土地とされていて、セキレイがこの石の上でイザナギとイザナミに男女の結ばれ方を教えた場所と言われています。夫婦や恋人たちのパワースポットなんだそうです。

静岡県や広島県では、セキレイがいなければ日本が生まれなかったので万物の師であるという意味を込めて、神の鳥と呼ばれているそうです。

岐阜県では、少し怖いお話があります。セキレイをいじめると「親死ね、子死ね、鍋も茶碗も破れて終え」とセキレイが鳴いて呪うと言われているそうです。想像すると怖いですが、セキレイや他の動物たちをいじめなくなりますね。

セキレイ
セキレイに別名があるって本当?

セキレイは、その仕草や習性からいろんな名前がついています。とてもたくさんあるので紹介していきますね。

セキレイの上下に尻尾を振る動作が石を叩いているように見えることから、「イシタタキ」「イワタタキ」「ニワタタキ」という名前が付いていて、川に住んでいることから「カワラスズメ」という名前もあります。

日本書紀で男女の結ばれ方を教えたとして、「オシエドリ」「コイオシエドリ」「トツギドリ」「トツギオシエドリ」「トツギマナビドリ」という名前もあります。

セキレイは車や人に道を教えるように前を飛ぶことがあるのですが、そこから「ミチオシエドリ」という名前も付いています。

他にはイシクナギ、イモセドリ、ニクワナギ、ニクワナブリ、マナバシラ、イシクナギ、ツツナワセドリ、ツツマナバシラ、ツツ、チチン、セキリなどこんなにも多くの名前が付いて

います。

どの名前でもセキレイを表していると思うとすごいですね。

セキレイ
セキレイは絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)なの?

セキレイは絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)になるほど、数が少なくなっているわけではありませんが、各地でキセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイなどが鳥獣保護法(ちょうじゅうほごほう)によって守られています。

ただ、絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)ではないから安心というわけでもありません。近年ではキセキレイとセグロセキレイの数が減少してしまっているんです。その要因は環境の変化なども考えられますが、1番はハクセキレイによるものなんです。

キセキレイとセグロセキレイは日本にずっと住んでいる種類でしたが、ハクセキレイは途中から日本の留鳥(りゅうちょう)となりました。それまでは、キセキレイとセグロセキレイでちゃんと住む場所を分けて、上手く共存していました。ですがハクセキレイがその場所を奪っていってしまったんです。そのためキセキレイとセグロセキレイは住む場所がなくなり、数が減ってしまったそうです。

日本にはセキレイが5種類いて、その中でこの3種類の数が最も多いので、これ以上数が減らないようにみんなで共存できるようになることを願っています。

セキレイ
セキレイの被害があるって本当?

「セキレイはどうしてそこに住んでいるの?」でもお話ししたように、セキレイは家に巣を作ります。そのためどうしても被害が出てしまうんです。

セキレイは自然の野鳥なので、その体やフンにはノミやダニ、寄生虫もいるんです。それらはセキレイには何の問題もなくても、私たち人間には健康被害となってしまうのです。

それ以外にもセキレイによる被害があります。セキレイはナワバリ意識がとても強く、自分のナワバリに入ってくる敵を攻撃します。それは同じセキレイ類であっても攻撃してしまうのです。その性質から、ミラーに写った自分を見て、敵だと判断してミラーを壊してしまうのです。うっかりさんだなとは思いますが、人間からすると車のミラーなどを壊されてしまうので、困ってしまいますよね。

ただ、セキレイは鳥獣保護法(ちょうじゅうほごほう)で守られているので、セキレイを傷付けてしまったり、巣を壊したりすることはできないのです。そのため、巣を作らないように対策をするしかありません。セキレイが来ないように光るものや、天敵であるカラスやタカなどの大きい鳥の人形などを置いておくなどの対策をして、セキレイも人間も気持ちよく過ごしていけるようにしたいですね。

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セキレイ 種類

[セキレイ属]

・ハクセキレイ

・セグロセキレイ

・キセキレイ

・オオハクセキレイ

・ハジロハクセキレイ

・キガシラセキレイ

・サメハクセキレイ

・マダガスカルセキレイ

・ハイイロハクセキレイ   など

[イワミセキレイ属]

・イワミセキレイ

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