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バク

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バク

皆さんは「バク」という動物を知っていますか?「夢を食べる伝説上の生き物」と思ってる方もいるのではないでしょうか。バクは実際にいて、動物園などでもみることができるんです。いろんな動物が混ざったような体をしているのですが、そんなバクのことを紹介していきます!

バク 基本情報

バクの基本情報

哺乳綱(ほにゅうこう)奇蹄目(きていもく)バク科バク属

体長:1.7〜2.5m

体高:0.75〜1.2m

体重:130〜340kg以上

バクはバク属の中に5種類いて、総称してバクと呼びます。北アメリカや南アメリカ、東南アジアに住んでいます。

バクは生活しやすいように、狙われにくいようにと場所に適した体をしています。サイのように体全体にあまり、凹凸がないので住んでいる藪(やぶ)や森の中で、枝が引っかかることなくスイスイと進むことができます。

皮膚は分厚く、少し毛が生えていますが、寒い地域に住んでいる種類のバクは毛が長くなっています。これは寒さから身を守るためなんだそうです。首の後ろだけ毛が長い種類もいますが、これは天敵に首を噛まれても守られるようになっているんだそうです。

体型だけでなく、体の色も工夫されています。基本的には全身同じ色で、茶色混じりの黒色や赤混じりの黒色をしています。藪(やぶ)や森の中で敵に見つからないように同系色になっているんですね。そんな中、2色のバクがいるんです。

バクの体色について

「マレーバク」という種類は、体の前と後ろが黒色、真ん中だけが白色という2色になっています。

これは目立つのではないかな?と思われるかもしれないのですが、夜の森を想像してみてください。暗闇に少し月明かりが入る程度ですよね。そんな中でマレーバクを見ると、体が前と後ろに分断されたように見えたり、白い部分だけが浮かび上がって見えたりして、天敵はマレーバクの輪郭がわからなくなるそうなんです。どの色も見つかりにくくなっているんですね。

目は小さく、顔よりも少し奥に入っているので、藪(やぶ)や森の中で目が傷つかないようになっています。4本足で立つ動物には珍しく、前足が後ろ足よりも長くなっています。これも背丈の長い草を分けながら進めるようになっているんです。

バクが属する奇蹄目(きていもく)は奇数の蹄(ひづめ)を持っている動物を表しているのですが、バクは後ろ足の指が3本、前足の指が4本となっているんです。この前足の4本目は他の指より少し高い位置にあります。

これは湿って柔らかくなった場所を歩く時だけに使っているんです。地面が柔らかいとそれだけ沈んで、足を取られてしまいますよね。前足の指が4本あると体重が分散され足を取られなくて済むようになっているんですね。

バクの1番の特徴は、鼻です。鼻が上あごと繋がった状態で少し長くなっています。ゾウと同じ構造ですが、ゾウよりは短い鼻をしています。鼻は伸ばしたり自由に動かしたりすることができるんです。

ここでバクの体をおさらいしてみましょう。サイのような体にゾウのような鼻をしていますね。そして、体の中を見ると、ウマのような胃腸でウシのような肺になっているんだそうです。サイ、ゾウ、ウマ、ウシ、この4種類の動物が混ざってバクはできているんですね。

バク Q&A

バク
バク名前の由来は?

最初にお話ししたように、バクは伝説上の生き物と同じ名前をしていますよね。その伝説上の生き物に似ているからという理由で名前がついたという説があります。

ではその伝説上の生き物はなぜバクと呼ばれているのでしょうか。伝説上の生き物は「獏」と漢字で書きます。この獏(ばく)はタイ語で「混ぜ物」という意味があるんだそうです。神様が動物を創造した時に、あまりもので作ったのが獏(ばく)なんだそうです。

そういえば実際のバクもいろんな動物が混ざったような体をしていますね。「混ざっている」という部分が似ているから「バク」になったのかもしれませんね。

ただ、この「バク」という名前は日本と中国、韓国でしか呼ばれていません。英語では「tapir(テイパー・タピーア・タピル)」と呼ばれていて、ブラジル先住民のトゥピ語から来ているそうです。

バク
バクはどうしてそこに住んでいるの?

バクは森林や密林、水辺のある藪(やぶ)、熱帯雨林、山地、草原、サバンナ、マングローブ、乾燥した林など、種類によっていろんな場所に住んでいます。アンデス山脈の2000〜4400mもの高い場所に住んでいる種類もいるんです。

基本的には夜行性ですが、夜行性と言っても朝と夕方の薄暗い時に活動していて、単独で生活しています。ゆっくりとした性格なので、普段はのしのしとゆっくり歩きますが、駆け足やダッシュもできるんです。

そして泳ぎも得意です。水辺で生活しているので、水中で休んだり、水浴びをして体を洗ったりしています。ジャガー、トラ、ヒョウなどの天敵に襲われそうになると、水の中に逃げ込み、鼻だけ水中から出して息をしているんです。上手く体を利用していますね。

バクは鳴くこともあり、危険を知らせたり、怪我や襲われて痛い時などに鋭い声で鳴きます。他にも虫がバクの周りを飛んでいて、うるさいな、うっとうしいなと思った時などに「プープー」と鼻から息と音を出して追い払います。うっとうしいなと思う気持ちは人間と同じなんですね。

エサや安全な場所を探して探索するときや、子どもをなだめたりする時などには「カチリ、カチリ」と音を鳴らしたり、鼻から息を出したりします。

夜行性でもあり、なおかつジャングルという視界の悪い場所では、目の情報だけではわからないこともあります。なのでバクは、嗅覚を使っていろんな情報を得ることができるんです。自分の存在をアピールしたり、なわばりをアピールする時には自分の尿をつけ、その尿を嗅いで他のバクの存在を知ることができるんです。

バク
バクは何を食べているの?

バクは基本、木の葉や木の芽、枝、果実、水草、木の皮などを食べています。種類や住んでいる場所によっては、魚やサボテン、ココア、メロン、とうもろこし、サトウキビなどの穀物を食べることもあります。

バクはエサを食べる時、1番の特徴である鼻を使って器用に食べます。自由に動かせる鼻で、木に付いているエサを口元まで手繰り寄せてから食べるんです。またバクは木の葉を食べる時、1本の木から少しの木の葉だけ食べると、また違う木に移って木の葉を食べます。

いろんな木からちょっとずつ食べているんですね。1本の木を全て食べないということは、ちゃんと葉っぱを残して森を無くさない為だったり、他の動物に残してあげようと思っているのかもしれませんね。

バク
バクはどうやって増えるの?

バクは毎年繁殖(はんしょく)しており、4〜5月に子どもを産みます。この繁殖(はんしょく)の時期だけオスと一緒に行動し始め、子どもが産まれると家族で行動するんです。この時期にしかみられない光景ですね。

妊娠の期間は約390〜400日で一頭だけ産みます。子どもは産まれるとすぐに立つことができますが、まだおっぱいしか飲めません。この時期、メスと子どもは1日のほとんどを寝る時間にしています。普段よりもエサの量が減りますが、子どもと過ごす時間を大切にしているのかもしれませんね。

産まれてから6ヶ月くらいまでは黒色に白の筋模様や、斑点が入ります。イノシシの子ども、ウリ坊のような模様ですね、この色や模様も、住んでいる藪(やぶ)や森の中では、保護色になり敵に見つかりにくいんだそうです。

生後6ヶ月ごろには大人と同じ色になり、生後10ヶ月までにおっぱいをやめて、木の葉など大人が食べているものを食べるようになります。ですがまだまだ大人のように強くはなく、天敵が来ると母親がその天敵を蹴って追い払うんです。子どもを守るとなると母は強いですね。

そして11ヶ月ごろに親元を離れ、1人で生活するようになります。ただ、この時にはまだ小さく、大人と同じくらいの大きさになるには18ヶ月くらいかかるんだそうです。いろんな場所で様々なことを学び、大きくなっていくんでしょうね。

バク
バクは夢を食べるの?

「バクの名前の由来は?」でも少しお話ししましたが、夢を食べると言われているのは動物のバクではなく、伝説上の生き物「獏(ばく)」です。獏(ばく)に似ているという理由で名前が付けられましたが、そもそも獏(ばく)とはそんな生き物なのでしょうか。

獏(ばく)は元々中国の伝説上の生き物で、「夢を食べる」生き物ではありませんでした。中国では獏(ばく)は良い夢を運んでくれて、病気や邪気といった悪いものを追い払ってくれる魔除けの動物とされていました。

昔は寝ている時に魂が抜ける、幽体離脱(ゆうたいりだつ)をしていると信じられていたので、その魂が悪霊にさらわれてしまわないように、枕元や寝室に獏(ばく)の絵を飾り、魔除けにしていたそうです。

このことが日本に伝わってくる時に「悪夢をはらう」と伝わり、それが「悪夢を食べる」となり広まっていったのです。悪夢を食べてくれると広まったので、悪い夢を見た後に「昨夜の夢は獏(ばく)にあげます」や「獏(ばく)にあげます」と3回唱えると、その夢はもう二度と見ることはないと信じられていたそうです。

江戸時代には1月1日や2日に良い初夢が見られるようにと、七福神を乗せた宝船を描いたものを枕の下に挟んだり、飾ったりしていたそうなのですが、そこに獏(ばく)という字を書き、初夢が悪夢だった時に食べてくれますようにという、願いも込めていたそうです。

これが流行り、市場では獏(ばく)が描かれている枕が売られたり、獏(ばく)の形になっている枕が売られていたそうです。商売上手ですね。

では獏(ばく)はどんな姿をしていたのでしょうか。獏(ばく)いろんな文献に出てきますが、その姿は一定していません。

「熊に似て頭が小さく脚が短く、黒白のまだらで、鉄と銅と竹の骨を食べる」と書かれていたり、「鼻はゾウ、目はサイ、尾はウシ、脚はトラ、これは聖獣の白拓(はくたく)」と、他の伝説上の生き物の名前まで出てきています。

白黒で竹を食べるのならばジャイアントパンダなのではないかという説も出てきているんです。逆にマレーバクのことなのではないかとも言われているので、どれが本当かは分かりませんが、伝説上の生き物というのは姿が大事なのではなく、こんなことをしてくれると信じる対象ということなのかもしれませんね。

ちなみに古代中国の遺跡から動物のバクを形どったとされる青銅器が出てきたそうです。このことから動物のバクはこの時代からいたのではないかとされ、その種類が絶滅(ぜつめつ)してしまったので、伝説上の獏(ばく)として広まったのではないかとも言われています。

獏(ばく)がどんな姿にせよ、私たちにとって良い生き物ということなので、似ている動物のバクも守っていきたいですね。

バク
バクは絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)に指定されているの?

バクは現存する5種の中、4種が絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)に指定されています。

もともとバクは、ヨーロッパやアジア、アメリカ全土に住んでいました。バクの仲間は1200万年前からいて、姿がほぼ変わらず現代まで生き残っていると言われています。そのため現地では信仰の対象とされ、大事にされていました。1930年代にはかなりの数がいたそうです。

今では種類も数も減り、住める場所が南アメリカや北アメリカ、東南アジアだけになってしまいました。大事にされていたバクはどうして数が減ってしまったのでしょうか。

原因は色々とあるのですが、まずはバクが住んでいる森や林の伐採(ばっさい)です。農地にしたり、ダム、人間が住む家を建てるためにバクの住む場所が少なくなってしまいました。他にも、バクの毛皮は品質が良いと言われていて、肉も食用にしている地域があったため、狩猟(しゅりょう)の対象にもなってしまいました。

バクは農作物である、ココアやメロン、とうもろこし、サトウキビなど食べてしまうので、農家の方から嫌われていたこともあり、殺されることもあったのかもしれません。

現在では野生での生息数が900〜3000頭と言われています。これは決して多くない数字なんです。

そんな中、嬉しい発見もありました。もともとバクは4種類しか残っていないと言われていましたが、2013年にブラジルとコロンビアで新しいバクが見つかったのです。その名も「カボマニバク」。バクの中では1番小さい種類として新種登録されています。

このようにもしかしたらまだまだ見つけられていないバクが存在しているのかもしれません。バクがこれ以上減らないように私たちが出来るとこを少しでも考えられたら良いなと思います。

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バク 種類

バクの種類とレッドリスト

  • ベアードバク:絶滅危惧(ぜつめつきぐ)ⅠB類
  • マレーバク:絶滅危惧(ぜつめつきぐ)ⅠB類
  • ヤマバク:絶滅危惧(ぜつめつきぐ)ⅠB類
  • アメリカバク:絶滅危惧(ぜつめつきぐ)Ⅱ類
  • カボマニバク(新種)

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