スッポン

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Smooth_Soft_Shelled_Turtle.jpg

スッポンといえば、亀と見分けがつかない!という人も多いですよね。また、噛みついたら離さない怖い生き物と言うイメージが強いのではないでしょうか?
でも、実はスッポンはとても身近な存在であり、面白い生き物なんです!
この記事では、スッポンがどんな特徴や秘密を持っているのか、一緒に見ていきましょう!

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~基本情報~

爬虫綱(はちゅうこう)カメ目スッポン科スッポン属

甲長25~30cm(雄雌とも) 重さ~約7kg

日本では、本州、四国、九州、沖縄島、石垣島、西表島(いりおもてじま)、与那国島(
よなぐにじま)などに分布しています。

また、国外では中国、朝鮮半島、シベリア東南部~台湾、ベトナム北部などに分布していると言われています。

背中の甲羅の部分はとても平たく、柔らかい皮膚に覆われていて鱗板(りんばん)などはありません。

鼻の先端は突き出していて、水底の砂や泥に潜り、鼻だけ出しているという様子がうかがえることもあります。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pelodiscus_124845931.jpg

日光浴なども行うので、川などではスッポンが甲羅干ししているような姿が見られることもあります。

とても臆病な生き物で、物音にとても敏感なので捕まえようと思って近づくとすぐに水の中に潜ってしまいます。

春先の4~6月に交尾し、6~8月に産卵。卵は球形で約2cmほどの大きさであり、1回の産卵で10~40個もの卵を産みます。

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スッポンのQ&A

スッポンの名前の由来は?

スッポンの名前の由来には諸説ありますが、スッポンはとても臆病な生き物で、別の生き物の気配などがするとすぐに水の中に潜っていってしまいます。

「水の中にスッポンと飛び込んでしまう」という様子から、スッポンという名前が付けられたという説が有力です。

それまでは、「ドロガメ」などと呼ばれていたようですが、江戸時代以降に今の「スッポン」という名前で呼ばれるようになりました。

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スッポンはどうしてそこに住んでいるの?

スッポンは日本だけでなく、中国や朝鮮半島にも生息している生き物です。

実はスッポンの正確な自然分布というのはあまりよく分かっていません。

在来種のスッポンもいますが、もともと古くから養殖も盛んに行われていたのでそこから逃げ出したものや海外からも移入されてきたものが多く、交雑が進んでいる可能性も考えられています。

また、南西諸島に生息しているスッポンは、中国などから人為的に移入されてきたものだと考えられているので、由来については現在もまだ追跡研究が行われている段階のようです。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pelodiscus_sinensis_15789429.jpg

スッポンは何を食べているの?

スッポンは肉食で、甲殻類や魚類、両性類、植物などを食べて生きています。

飼育下では、市販の粒タイプのエサもありますが、ミルワームや赤虫、タニシなどを与えます。

スッポンは噛みついたら離さない?

スッポンに噛まれると、雷が鳴るまで離れてくれないという言い伝えがあります。実際に、スッポンは噛みつくとなかなか離れてくれません。スッポンが噛みつくのは防衛反応なので、雷が鳴るまで離さないということはないようですが、顎の力がとても強く、噛みついたまま首を甲羅の中に引っ込めようとするのでもしも噛まれてしまった場合には、慌てず落ち着いてゆっくりと水の中に戻すようにしましょう。

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スッポンとカメの違いは?

スッポンは、カメと見分けがつかないという人も多いはずです。

スッポンとカメの違いは色々ありますが、一番の違いはスッポンの甲羅部分はカメに比べると柔らかく平らであることです。

その他にも、スッポンの首にはすじがある、カメは足の指が5本だけどスッポンは3本、スッポンのほうが尾が太くて長い、などの違いがあります。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pelodiscus_sinensis_02.jpg
出典:https://pixabay.com/images/id-5287393/

スッポンはどうして高い?

スッポンというと高級食材というイメージが強いですが、川などをのぞくと泳いでいる姿が見られることもあります。

ではどうして高級食材と言われているのでしょうか?

スッポンは、個体によって、美味しい、美味しくないの個体差が激しいものなんです。また、病気にもなりやすく、食用のスッポンは養殖のものを使うのが一般的です。

養殖のスッポンというのは流通量も少なく、食べられるようになるまでには2年~3年という年月がかかります。

さらに、スッポンを料理するためにはスッポンを捌く技術というのも必要です。

ですから、スッポン料理は値段が高くなるというわけです。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kyoo_Suppon_Soup.jpg

スッポンは美味しい?

スッポンは、カメの仲間なので食べると臭そうですが、一流の料理人が捌いたスッポンというのは丁寧に下処理がされているのでとても美味しいです。

味は鶏肉に近く、タンパクで美味しいと好んで食べる人も多い食材です。

スッポンの血も美味しいと言われて飲むこともありますが、独特の風味があるので好き嫌いがあります。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:日本料理きた川で提供された料理(20190812)_02.jpg

スッポンの栄養は?

スッポンは、コラーゲン、ビタミンB1、B2、たんぱく質、脂質が多く含まれていて滋養強壮の食材としてよく知られています。

甲羅、爪、膀胱(ぼうこう)、胆嚢(たんのう)以外は全て食べられる余すところのない食材として重宝されています。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:がめ煮(筑前煮)P1010424.jpg

スッポンの寿命は?

スッポンはカメの仲間ですが、カメは長生きするというイメージがあります。

スッポンの平均寿命は30年ほどと言われています。長く生きるもので100年程度生きるものもいるようです。

食用のスッポンの場合には、2~3歳で食べられてしまうので長く生きているものはありません。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pelodiscus_maackii_basking_in_the_sun.jpg

スッポンは飼える?

スッポンは一般家庭で飼育することも可能です。エサも人工餌が販売されていますし、赤虫やタニシなども食べるのでエサの準備は容易だと言えるでしょう。

しかし、卵から孵ったばかりのスッポンは全長約3cmほどでとてもかわいいですが、成長すると全長約30cmほどまでの大きさになります。

家で飼育するためには、それなりのスペースや飼育ケースなどが必要になりますのでその点には注意が必要です。

また、20度以下になると冬眠の環境をつくってあげる必要があったり、日光浴のために外に出してあげるスペースかもしくは紫外線ライトなどを用意してあげなければいけないということも覚えておきましょう。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Baby_Turtles_(14133639867).jpg

スッポンはなつく?

スッポンはとても臆病な性格の生き物です。手を出すと怖がって噛みついてくるので、飼っていてもなつくことは難しそうです。

しかし、エサを与えていれば、「エサをくれる人」という認識ぐらいはもってくれるかもしれません。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pet_turtle_hiding_inside_its_shell.jpg

スッポンの種類

・ヌビアフタスッポン

・セネガルフタスッポン

・オーブリフタスッポン

・ザンベジフタスッポン

・インドハコスッポン

・ビルマハコスッポン

・インドシナオオスッポン

・ガンジススッポン

・クジャクスッポン

・リーススッポン

・クロスッポン

・スジクビコガシラスッポン

・インドコガラシスッポン

など

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参考文献

・ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/スッポン

・爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ② 2005年6月1日発行

・決定版 日本の両生爬虫類 2002年9月20日発行

・pepy
https://er-animal.jp/pepy/2469#outline_3

・kurashi-no
https://kurashi-no.jp/I0027763#head-73c18b6d6ebf3a9468ea64d6e73a5eed

アイキャッチ画像
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Floridasoftshellturtle-cropped.jpg