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シギ

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皆さんはシギという鳥を知っていますか? 潮が引いた海などで見たことがあるかもしれませんが、その鳥がシギだと知っている人は少ないのではないでしょうか。 たくさんの種類がいるシギのことを紹介していきます!

シギ 基本情報

鳥綱(ちょうこう)シギ目シギ科

全長:約12〜66cm

シギはアフリカ大陸や北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸など世界中で暮らしています。渡り鳥なので、冬を越すために住む場所を変えるのですがロシアやアラスカから、アジアやオーストラリアまで飛ぶほどとても長距離を渡る鳥なんです。

日本には渡りの途中で通過する場所で、エサを食べていたり、休んでいる姿が見られます。

背中側が濃いグレーや茶色でおおわれていて、お腹側は明るい色をした種類が多いです。このような色合いだと背景に溶け込んで隠れることができるのです。これはカウンターシェーディングと言って背中側が明るく照らされると、お腹側が逆に影になり上手く背景に溶け込むことができるのです。潮が引いた海など、開けた場所にいることが多いシギにとって、大事な物ですね。

首や足、くちばしが長い種類が多いですが、くちばしは種類によっていろんな形になっています。細長く真っ直ぐだったり、下に向いていたり、上に向いていたり、短くて太かったり、ヘラのような形をしていたりとさまざまです。

足の指が4本あるので、安定していて陸を早く走ることもできます。

シギはシギ科の鳥を総称した名前で、とても多くの種類がいます。なので体の大きさも、体の形も違ってくるんですね。

シギ Q&A

シギ
シギの名前の由来は?

シギは羽を羽ばたかせると大きな音がするのですが、その音が騒がしいことから「繁(シゲ)」と呼ばれていたそうで、そこから変化してシギになったという説があります。

他にも、くちばしが長いことからそのまま漢字になって「嘴長(ハシナガキ)」が変化した説、「羽をしごく」という動作から「シゴキ」が変化していったという説などがあるそうで、どれも定かではありません。

ただ、シギは動作や体の特徴の印象が強いので、そこから名前が付けられているのかもしれませんね。

ちなみにシギは漢字で「鴫」と書きますが、これは日本の国字なんです。漢字というのは中国から伝わってきたものが多いのですが、シギの漢字は日本で作られました。そのまま田んぼに来る鳥というところから作られたそうです。

シギの種類の中にはそれぞれ特徴を持っているので、そこから漢字を付けられている種類もいます。黄色い足をしたシギを「黄足鴫(キアシシギ)」、くちばしと足が赤く、長いことからツルのようだとして「鶴鴫(ツルシギ)」、そして田んぼにいるシギのことを「田鴫(タシギ)」と書くそうです。

最後のタシギに関しては、「田んぼにいる田んぼのシギ」となっているような気がして、面白いですね。

シギ
シギはどうしてそこに住んでいるの?

シギは少し湿った場所を好むので、湿原や潮が引いた海、淡水や草原にいる種類などそれぞれです。こんなにそれぞれなのは好きなエサが違うからです。場所が違えば取れるエサも違ってきますよね。

日本は主に渡りの途中で寄る場所で、人間で言うとパーキングエリアのような場所でしょうか。この寄り道も、寄りやすい場所や、好きなエサで場所が変わってきます。

では日本のどこにシギは来てくれるのでしょうか。

日本でよく見られる種類はタマシギ、イソシギ、アカアシシギ、オオジシギ、ヤマシギ、アマミヤマシギ、セイタカシギ、クサシギ、ハマシギ、ダイシャクシギ、タシギなどがいます。主な生息地を紹介しますね。

[タマシギ]九州、四国、本州

[イソシギ]九州、本州、北海道

[アカアシシギ]北海道東部

[ヤマシギ]本州より北、伊豆諸島

[アマミヤマシギ]奄美大島(あまみおおしま)

[セイタカシギ]本州中部

こう見ると、日本全土に来てくれているので、近くに住んでいるともしかしたら見られるかもしれませんね。

シギは渡り鳥だとお話ししてきましたが、実は渡り鳥ではない種類もいて、「ヤマシギ」と「セイタカシギ」は日本に住んでいる留鳥(りゅうちょう)なんです。

なので、本州中部や本州より北、伊豆諸島に住んでいる方々には身近な鳥かもしれませんね。

渡りの途中、迷って日本に来てしまうシギもいて、たまに見られる種類もいるそうです。長距離を移動するシギは、道がわからなくなってしまうのも当然なのかもしれません。迷ってしまったシギも、休むために来たシギも、日本が休まる場所になってくれているといいですね。

シギ
シギは何を食べているの?

シギは主に貝やカニ、ゴカイ、トビムシなど動物食です。ですがそれだけではなく、最近の研究で小型のシギが微生物を食べていることもわかりました。海の砂というのは長い年月をかけて層になっているのですが、そのなかには微生物が集まって出来た膜(まく)があります。その膜(まく)を食べていることがわかったのです。私たちには見えないものも食べられるんですね。

シギのくちばしはとても長いですが、どうやってエサを食べているのでしょうか。

シギは泥の中にくちばしを入れて、中にいるエサを食べます。くちばしは硬そうに見えますが先端は柔らかく、自由に動かすことができるのです。そしてくちばしにはたくさんの神経が通っているので、どこにいるか、どんな味なのか、全てくちばしだけでわかるのです。目で見てエサを見つけているのではなく、くちばしで見つけることができるんですね。

そしてシギは種類によってくちばしがいろんな形をしているとお話ししましたが、形が違うと、取り方も取れるエサも変わってくるのです。泥の中にくちばしを突き立ててエサを取る種類や、泥をすくってエサを取る種類などがいるので、同じ場所でも別の種類がケンカをせずにエサを取ることができるのです。たくさん種類がいるシギならではかもしれませんね。

シギ
シギはどうやって増えるの?

シギは繁殖(はんしょく)の時期が短い種類が多く、繁殖地(はんしょくち)に到着するとすぐに相手を見つけます。無事にカップル成立となると、オスはナワバリを作ります。基本的には一夫一妻制(いっぷいっさいせい)なのですが、ナワバリをあまりはっきりと作らない種類もいて、その場合は狭い範囲に巣を作ったり、集団で繁殖(はんしょく)したりするシギもいるそうです。

枯れ葉や枯れ枝を使って巣を作ると、そこに4個の卵を産みます。オスとメスで交代しながら4週間温めていきます。

その間、敵に狙われることもあるのですが、ほとんどの親鳥は大きな鳴き声をあげたり、翼で威嚇(いかく)したりしますよね。シギの場合は、地面をはうように見せたり、翼を垂らして弱っているように見せるのです。これは自分が怪我をしているように見せて卵から注意をそらすためにやっていることなんです。敵の追い払い方はいろいろあるんですね。

無事にヒナが産まれると、なんと数時間で親と一緒に巣を離れていくのです。大きくなってから巣を離れる鳥が多いので、すぐに巣を離れるというのはすごいことですね。

これも長距離を飛べる体になるための試練なのかもしれませんね。

シギ
シギはどれくらい飛んでいるの?

先ほどから長距離を飛ぶ鳥だとお話ししてきましたが、その距離はなんと片道で1万kmにもなるんです。それを往復するので、1年で2万kmも移動しているんですね。昼だったり、夜だったり、ほぼ直線で移動したり、いろんなところに寄ってみたりと、これまた種類によって飛び方は変わってきます。1回で飛んでいられる距離は3000〜4000kmと言われているそうで、この距離は東京からだとフィリピンやタイの方まで飛べることになります。すごい体力ですね。

それもそのはず。

ある研究で、渡りをするシギと渡りをしないシギでは、エネルギー消費量が渡りをするシギの方が40%も抑えられることがわかったそうです。ということは、体力の温存の仕方を知っているということですね。どこにどう体力を使うか、この距離だったらどれくらい体力を使うかわかっているのかもしれませんね。

シギ
シギはそんなに長く飛んでいて危なくないの?

長く飛んでいると、何か危険なことがあってもおかしくありません。なので、渡りをするときには大群で行動するのです。種類によっては何万羽もの大群で飛んでいることもあります。大群ということは危険に気づく数も多いということです。誰かが危険に気づくとみんなで一斉に方向を変えたりすることができるのです。

ですがあまりに大群だと、誰かが気づいてもみんなに伝わるまでに時間がかかってしまうのではないでしょうか。

シギは危険を共有する力がとても優れているのです。誰かが気づくと、ほぼ時間差はなくみんなに伝わるので一緒に方向を変えることができるのです。テレパシーのようなものかもしれませんね。

大群で飛ぶときは綺麗な列を作って飛んでいます。ただ、端っこを飛んでいるシギと真ん中で飛んでいるシギでは、危険度が変わってきますよね。ずっと端っこを飛んでいると敵に狙われるリスクが上がります。なので、端っこを飛んでいるシギが、そろそろ場所変えたいなと思い内側に入っていくと、それに合わせて自然と列を組み直すことができるのです。チームワークがすごいですね。

その列の組み替えは、敵から見ると複雑で予想ができないので、怖くて近づくことが出来なくなるんです。

みんなで力を合わせて身を守っているんですね。

シギ
シギは絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)なの?

シギは現在、数が少なくなり準絶滅危惧種(じゅんぜつめつきぐしゅ)とされています。絶滅寸前(ぜつめつすんぜん)ではないけれど、このままだと絶滅(ぜつめつ)してしまうということです。

シギは昔、食べるために狩猟(しゅりょう)されていました。今では鳥獣保護法(ちょうじゅうほごほう)により、タシギとヤマシギ以外は狩猟してはいけないという決まりになっています。ですが数が少なくなったのはそれだけではありません。火山活動や気候変動などの自然発生の脅威(きょうい)もありますが、建物を建てるために埋め立てられて湿地がなくなってしまったり、水のあった場所が温暖化で乾いてしまったりしてエサがなくなってしまっていることも原因の1つです。他にも渡りの途中の場所に高い建物が立ってしまうと、そこを通れなくなり、他の場所を探さなくてはいけなくなります。

シギは日本だけでなく、国を超えて守らなくてはいけない鳥です。国同士でいろんな約束が結ばれて、シギを守っていける環境になってほしいですね。

シギ
シギが詩になっているって本当?

シギ自体は奈良時代からいる鳥で歴史が長いので、いろんな歌人が詩にしていたり、ことわざになっていたりします。

シギの詩で有名なのは山家集(さんかしゅう)にのっている「西行法師(さいぎょうほうし)」が作った詩です。

「心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫(シギ)たつ澤の 秋の夕暮れ」

ことわざでは「鷸蚌(いっぽう)の争い、漁夫(ぎょふ)の利となる」という言葉があります。蚌(はまぐり)が川辺で貝を開いていると、そこに鷸(シギ)がやってきてはまぐりを食べそうとつつきます。するとはまぐりは食べられたくないので貝を閉じてしまい、シギはくちばしが挟まった状態で、どちらも動けなくなりました。そこに漁夫(ぎょふ)が現れて、シギもはまぐりもどちらも簡単に手に入れてしまった、ということからことわざが作られました。意味は「他人の争いごとに乗じて楽に利益を得ること」です。

詩やことわざになるほど、シギは昔から人間の側で暮らしてきたんですね。

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シギ 種類

[マキバシギ属]

・マキバシギ

[ダイシャクシギ属]

・コシャクシギ

・エスキモーコシャクシギ

・チュウシャクシギ

・ハリモモチュウシャク

[オグロシギ属]

・オオソリハシシギ

・オグロシギ

・アメリカオグロシギ

・オメリカオオソギハシシギ

[キョウジョシギ属]

・キョウジョシギ

・クロキョウジョシギ

[ツアモツツギ属」

・ツアモツツギ

・タヒチシギ

[オバシギ属]

・オバシギ

・コオバシギ

・アライソシギ

・エリマキシギ

・キリアイ

・ウズラシギ

・サルハマシギ

・アシナガシギ

・オジロトウネン

・ヒバリシギ

・トウネン

・ヘラシギ

・ミュビシギ

・ハマシギ

[ソリハシシギ属]

・ソリハシシギ

[ヒレアシシギ属]

・アカエリヒレアシシギ

・ハイイロヒレアシシギ

[イソシギ属]

・イソシギ

・アメリカイソシギ

[クサシギ属]

・クサシギ

・コシグロクサシギ

・キアシシギ

・メリケンキアシシギ

・ツルシギ

・オオキアシシギ

[コシギ属]

・コシギ

[オオハシシギ属]

・アメリカオオハシシギ

・オオハシシギ

・シベリアオオハシシギ

[ヤマシギ属]

・ヤマシギ

・アマミヤマシギ

・ミナミヤマシギ

・セレベスヤマシギ

・オビヤマシギ

・アメリカヤマシギ

・アンデスタシギ

・ハシブトタシギ

・セジマタシギ

[ムカシジシギ属]

・チャタムムカシジシギ

・ムカシジシギ

[タシギ属]

・アオシギ

・オオジシギ

・モリジシギ

・タシギ

・ハリオシギ

・チュウジシギ

・オニタシギ      など

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