ロシアンブルー

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高級じゅうたんのような毛並みと、気品あふれるスラリとした体型。皆さんも一度は耳にしたことがあるのでは?
その名もネコのロシアンブルーです!ペットショップでも見かけることが多いのでメジャーな品種のひとつになります。
一見すると冷静で何事にも応じない落ち着いた雰囲気の持ち主に見えるのですが、実はロシアンブルーには・・・
意外な性格が隠れているのです!

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~基本情報~

原産国 ロシア

体長 60cm 

体重 オス:4~5.5kg メス:2.5~5kg

名前からしても分かるように、ロシアのアルハンゲル(アルハンジェル)で自然発生したのが始まりといわれています。

また「アルハンゲルキャット」や「アークエンジェルキャット」の愛称で呼ばれていた過去がありました。その美しくもあり気品あふれる容姿が、貴族達からの人気を集めていたようです。

1860年頃から1880年代にかけてイギリスへ渡り、そのキャットショーデビューを飾ると人気はますます高まっていきました。

1900年代にはロシアンブルーとして正式に品種登録されたのですが、その後第二次世界大戦(だいにじせかいたいせん)などの影響を受けたことによりロシアンブルーの数は激減(げきへん)してしまいます。

まもなく戦争が終わりを迎えると、絶滅寸前(ぜつめつすんぜん)だったロシアンブルーの数を増やすためにブリーダーたちが繁殖(はんしょく)を始めました。

ある人は「シャム猫」との交配をおこない、また別のブリーダーは「ブリティッシュショートヘア」との交配をおこなっていきました。

交配の途中、ぽっちゃり体型になってしまったりなどと色々苦戦していたようですが最終的にはイギリスやスカンジナビアにいたロシアンブルーを交配させることにより、もとのスレンダー体型を取り戻しました。

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ロシアンブルーのQ&A

ロシアンブルーの名前の由来は?

原産国のロシアとブルーの被毛が特徴的なため「ロシアンブルー」とよばれるようになりました。

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ロシアンブルーのカラーバリエーションは?

■ボディカラーの種類

ブルーのみです。

■模様や配色の種類

・ソリッドカラー
顔や体、脚やしっぽなど体全体が単色のみです。

■アイカラーの種類

グリーンのみです。

■毛種

ロシアンブルーは短毛種(たんもうしゅ)のみです。

ロシアンブルーの毛は1本1本よく見ると濃いところと淡いところがあります。これによ被毛に艶が出て、まるで光の波のように見えることがあります。ロシアンブルーが絨毯のような美しい毛並みの持ち主といわれているひみつはここにあるのですね。

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ロシアンブルーの外見はどんな感じ?

頭の形はくさび型かつ中くらいの大きさ、体型はフォーリンとよばれています。ややつり上がり気味の大きな目は美しく、頭の大きさに対して耳はやや大きめですが付け根は幅広くなっています。

長めの脚ですがほどよく引き締まっています。ほっそりとしていますが筋肉が適度についているのでしなやかな体つきといえるでしょう。毛並みは細く短い毛が密集して生えているので、手触りはやわらかくなめらかであり、まるでシルクのようです。

長めの手足と小さな足先で歩く姿は、どこか気品を感じるものがあります。しっぽも長めなので比較的スタイルの良いネコといえるでしょう。

また顔立ちも整っており、わずかに口角(こうかく)がキュッと上がっているのでまるでほほ笑んでいるように見えることがあります。これは「ロシアンスマイル」とよばれ、ロシアンブルー特有の口元といわれています。

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ロシアンブルーのボディカラーが1色しかないのはどうして?

実はブルー以外にもボディカラーはあります。他の色はホワイト、ブラック、ブルーポイントとよばれているのですが、正式にロシアンブルーとして認められているのは今のところブルーのみになります。

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ロシアンブルーを購入するにはどれくらいかかるの?

ブリーダーやキャッテリーから購入する場合は、20万円ほどかかります。どんな環境で育ってきたのか、両親はどんなネコなのか確認できるのがメリットです。

またブリーダーとの人柄にもよって信頼度が変わるので、予約してから見学に行くのが望ましいです。

ペットショップの場合は10~15万円と、ブリーダーから購入するより若干価格を抑えることができます。ですが、なかにはむやみやたらに繁殖させている場合もあるので、繁殖元がはっきりしないお店からの購入は避けた方がいいかも知れません。

ちなみに値段に幅が出てしまう条件についていくつか紹介します。

・子ネコであること
・血統が優秀であること
・公式ボディカラーではないものの、ブルーポイントは珍しいので高額になることも

他にも条件はあるのですが、主に上記の条件に当てはまると値段が高くなってしまう傾向があるようです。

ロシアンブルーの性格や特徴をもっと詳しく知りたい!

①  ひとことでいうなら「イヌのようなネコ!」

飼い主に忠実(ちゅうじつ)な部分があり、特にご飯をくれる人やお世話をちゃんとしてくれる人には素直に従います。ですがロシアンブルーのなかでも基準があるようで、自分が認めた人以外には振り向きもせずそっぽを向いてしまうこともあるようです。

②ヤキモチ妬きで甘えん坊なところも

その一方嫉妬心(しっとしん)が強いので、飼い主さんが他のネコに触っているとヤキモチで怒ってしまうことがあります。

クールビューティーな雰囲気(ふんいき)があり、少し気難しい部分があるともいわれていますが、意外にも甘えん坊な一面があるのです。

ですので自分が認めた人だけには甘えることも多いようです。懐く人を選ぶロシアンブルーにすり寄ってもらえたらとても嬉しいですよね。

どちらかというとオスの方が甘えん坊気質が強く、去勢手術(きょせいしゅじゅつ)後だとより強調されることがあります。

一方メスは俗にいう「ツンデレ」気味な性格なのですが、避妊手術(ひにんしゅじゅつ)を終えるとオスのように甘えんぼうな性格が強く出てくることもあるようです。

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③飼い主さんをひとり占めしたい!多頭飼いは難しいかも

個体差(こたいさ)はありますが、基本的に嫉妬心の強いロシアンブルーは多頭飼いにはあまり向いていないようです。

ですが絶対にできないという訳でもないので、その場合飼育しているロシアンブルーがどのような性格なのかを見極めてから考えるのがベストです。またあまりしつこく構われるのも苦手なようです。

ですがロシアンブルーのほうから寄ってきた時はなでてあげたりすると喜ぶようです。特に運動することは大好きですし、ネコの健康にとっても大切なことなので、時間をみつけたら一緒に遊んであげるのがいいでしょう。

④鳴くことは少ないけど、個体差もあり

ロシアンブルーは別名「ボイスレスキャット」とよばれ、あまり鳴かないネコです。そのためマンションやアパートでも飼いやすい品種といえるでしょう。ただし、性格には個体差があるため、参考程度に覚えておくことをオススメします。

⑤アレルギーの出にくいネコ

ロシアンブルーは「ネコアレルギー」が出にくい品種といわれています。このようなネコを「ハイポアレジェニック・キャット」と呼びますが、他にも「サイベリアン」や「ベンガル」などもハイポアレジェニック・キャットの仲間です。ロシアンブルーの場合、アレルギーの原因物質となる糖たんぱく質が少なく、結果アレルギーが出にくいとのこと。

ですが、アレルギー症状が出るかどうかは個人差があるため、絶対に大丈夫!とはいい切れません。あくまでも「他のネコと比べたらアレルギーが出にくい。」といった感じなので、ネコアレルギーの自覚症状がある方は、飼育する前に一度病院で相談することをオススメします。

ロシアンブルーのかかりやすい病気ってなに?

ロシアンブルーはは遺伝性疾患(いでんせいしっかん)によってかかる病気は他の品種に比べて少ないといわれています。

ですが「下部尿路疾患(かぶにょうろしっかん)」や「慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)」そして「糖尿病(とうにょうびょう)」には注意した方がいいでしょう。

①下部尿路疾患

これはロシアンブルーだけではなく全てのネコがかかりやすい病気の総称です。具体的な病気は「尿路結石(にょうろけっせき)」や「膀胱炎(ぼうこうえん)」などがあります。

もともとネコは昔からの名残りで水を多く飲む習慣がついていません。そのため腎臓に負担がかかりやすく、尿路疾患になってしまうことが多いのです。

②慢性腎臓病

腎臓に負担がかかりやすいということは「慢性腎臓病」を発症する可能性もあります。腎臓が老化など何らかの原因によって炎症が起きてしまい、最終的には機能しなくなってしまう病気です。

慢性腎臓病を予防するには定期的に健康診断を受けることが望ましいです。

現時点では、画期的な治療法がないため完治させるのは難しいですが、早く見つければその分だけ対症療法(たいしょうりょうほう)により進行を遅らせることが可能です。

また普段からできる対策として循環タイプの給水器を使う、水分を多く含むウエットタイプのエサをあたえる、そしておやつはあげすぎない。といった日々の習慣で予防できる場合もあります。ぜひ心がけてみてくださいね。

③糖尿病

この病気は肥満(ひまん)や運動不足によって発症する可能性があります。ロシアンブルーの場合、もともとスリムな体型をしているので肥満気味になってきたらすぐに目視で分かるのですが、遺伝や加齢が原因で引き起こす可能性もある病気です。

肥満にならないよう予防することはできるので、飼いネコが太っているかどうかは「ボディ・コンディション・スコア」というものでチェックすることが可能です。ときどき体重計に乗せて体重管理をしてあげると良いでしょう。

※遺伝性疾患とは染色体(せんしょくたい)や遺伝子の変異(へんい)によって発生する病気です。

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ロシアンブルーの寿命は?

ロシアンブルーの寿命は10~13年といわれています。般的なネコの寿命は12~16年なので、他のネコより短めです。ですが、かかりやすい病気にはどんなものがあるのか把握して気をつけてあげれば、長生きしてくれる可能性は十分にありますよ。

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参考文献

まるごとわかる猫種大図鑑 監修:CFA公認審査員 早田由貴子

世界中で愛される美しすぎる猫図鑑 監修 今泉忠明

猫との暮らし大百科
https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/

みんなの猫図鑑
https://www.min-nekozukan.com/

Pet Smile news for ネコちゃん
http://psnews.jp/cat/

子猫のへや
https://www.konekono-heya.com/sitemap.html

いぬと暮らす、ねこと暮らす。アクサダイレクト
https://www.axa-direct.co.jp/pet/pet-ms/detail/5924/

ねこちゃんホンポ
https://nekochan.jp/

公益社団法人 埼玉県獣医師会
https://www.saitama-vma.org/topics/猫の遺伝性疾患について/

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