ミニロップ
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ミニロップ
皆さんはミニロップというウサギを知っていますか?人気のある垂れ耳ウサギのひとつですが、ホーランドロップよりも大きく、フレンチロップよりも小さいので並べてみると「大、中、小」といったような面白い感じになります ミニというのにホーランドロップよりもひと回り大きい不思議なウサギ。そんなミニロップの生態について詳しく探ってみましょう!
ミニロップ 基本情報
原産国 ドイツ
シニア/オス 6ヶ月以上1.4kg~2.7kg 理想体重2.7kg
シニア/メス 6ヶ月以上1.4kg~2.7kg 理想体重2.7kg
ジュニア/オス・メス 6ヶ月未満 2.72kg未満 最低体重1.36kg ※アメリカウサギ協会(ARBA)基準
1972年ドイツで開催されたラビットショーにて、ボブというアメリカ在住のブリーダーがオリジナルのミニロップに一目ぼれしたのがきっかけといわれています。
このウサギは当時Kleine Widderと呼ばれており、ジャーマンビッグロップを基にアメリカで改良されたものです。
キレイな頭と耳をしているのが特徴的でしたが、ボブはこの外見をなるべく残しつつより小さなウサギを作ろうと決意し、早速オリジナルミニロップのペアや、ホワイトカラーのウサギをアメリカへ輸入し交配を始めます。
その後フレンチロップやスタンダードチンチラを繁殖に使用しましたが、なかなか思い通りのサイズにならなかったようです。
1974年に一度このウサギをアメリカウサギ協会(ARBA)に紹介しましたが、理想サイズにまで出来なかったこと、そしてその時つけていた品種名がイマイチだったために、正式な登録までには至りませんでした。
そこでボブは品種名をミニロップに改め、今までの交配によって生まれたウサギのオスとメスを他のブリーダー仲間に提供することにしました。
様々なブリーダーが関わった結果改良が進み、再度ミニロップを登録申請したところ、1980年には正式な品種として認められたのです。
ミニロップ Q&A
ミニロップの名前の由来は?
ミニは「小さい」、ロップは「垂れた」という意味があり、この言葉をつなぎ合わせて名づけられました。
ミニロップのカラーバリエーションは?
・セルフ(全体の色がほぼ単色である) ブラック、ブルー、チョコレート、ライラック、ブルーアイドホワイト、ルビーアイドホワイト
・シェイテッド(耳、鼻先、しっぽ、足先の色が濃くグラデーションになっている) セーブル、セーブルポイント、スモークパール、シール、トータスブラック、トータスブルー、トータスチョコレート、トータスライラック、フロスティーブラック、フロスティーブルー、フロスティーチョコレート、フロスティーライラック
・アグーチ(1本の毛が3色以上に分かれている) チェスナットアグーチ、チョコレートアグーチ、チョコレートチンチラ、チンチラ、リンクス、オパール
・ブロークン(ベースカラーがホワイトであり、ぶち模様が入っている) ブロークン、トライカラー
・ポインテッドホワイト(ホワイトの体にポイントをもっている) ブラック、ブルー、チョコレート、ライラック
・チックド(体に異なる毛色が混じっている) スティールブラック、スティールブルー、スティールライラック、スティールチョコレート、スティールセーブル、シルバーフォックスブラック
・ワイドバンド(頭から足の毛が同じ色で、目の周りやお腹などが異なる毛色) クリーム、フォーン、オレンジ、レッド
ブラウン、ブルーグレー、ルビーレッド、ブルーがあります。
ミニロップは短毛種(たんもうしゅ)のみです。
ミニロップの外見はどんな感じ?
がっしりと発達した頭部に、「クラウン」とよばれるコブのように盛り上がった部分はカーブ状になっており、体型はコンパクトとよばれています。
先端が丸い耳は垂直に垂れ下がり、脚は太くて短く、ずんぐりむっくり体型が特徴的です。頭の位置が低いのでまるでイヌのブルドックのようだといわれることもあり、人気品種のひとつに数えられています。被毛は手触りの良いロールバックです。
ミニロップには雑種がいるって本当?
公認品種のミニロップに雑種はいません。ですが取り扱うお店によって意味合いが変わってしまう場合があります。純血種(じゅんけっしゅ)として販売している場合もあれば、「垂れ耳ウサギの雑種=ミニロップ」として販売していることもあるので、ブリーダーやペットショップから購入する際は事前確認した方が良いでしょう。
ミニロップを購入するにはどれくらいかかるの?
ミニロップの正確な価格を知るには、販売店やブリーダーに直接問い合わせるのが最適です。ミニロップには、ラビットショーで入賞の可能性がある『ショータイプ』と、家庭で飼うのに適した『ペットタイプ』がありますが、ショータイプのミニロップは10万円を超える場合もあります。
ミニロップの性格について詳しく知りたい!
基本的に穏やかで人懐っこく、好奇心旺盛(こうきしんおいせい)なので、新しい環境にも馴染みやすいとされています。
飼い主さんと遊ぶことも大好きですし、ウサギは抱っこが苦手な子が多いのですが、ミニロップは比較的抱っこにも慣れているようです。ただし個体差があるので、嫌がっている時は無理に抱き上げないようにしてあげてくださいね。
大きすぎず、小さすぎずのウサギなのでお子さんとの暮らしも問題ありません。ですが、ウサギ特有の縄張り意識が強く出ることもあるので、他動物との同居や多頭飼育にはあまり向いていない品種です。
部屋の大きさにもよりますが、ケージから出した後、決まった時間を歩かせてあげる程度で必要な運動量はまかなえそうです。 ウサギが外に出るのを怖がらなければ、うさんぽ(ウサギの体にリードをつけて外を歩くこと)させてあげるのも良いかも知れません。
ミニロップのかかりやすい病気ってなに?
ミニロップがかかりやすい病気として「ウサギ消化器症候群(うさぎしょうかきしょうこうぐん)RGIS」、「中耳炎(ちゅうじえん)」、「不正咬合(ふせいこうごう)」があります。
以前は「毛球症(もうきゅうしょう)」とよばれていた病気でした。ウサギは毛づくろいの後、誤って抜け毛を飲み込んでしまうことがあります。飲み込んだ毛がうんちと一緒に出てくれば問題ないのですが、大量の毛が消化管につまると食欲不振を引き起こしたり、排便が出来なくなってしまうことがあるのです。
当時は原因が被毛であることから、毛球症といわれ続けてきましたが、最近の研究によると消化管を詰まらせるのは被毛だけではないことが分かり、分かりやすくするため総称してウサギ消化器症候群とよばれるようになりました。
この病気はほとんどのウサギがかかる可能性があるといわれていますが、特に長毛種(ちょうもうしゅ)の場合、飼い主さんがより丁寧なブラッシングをしてあげることが予防のポイントになります。
それ以外にも、繊維質のチモシー(牧草)を食べさせる、運動をさせる、水分不足にならないよう、水をしっかりと与えるといったことに注意するのも大切です。
垂れ耳のミニロップは耳の穴に湿気が溜まりやすく、最近も繁殖しやすいことから、こまめなお手入れが欠かせません。
耳をかゆがったり、膿が出ているなどといった症状を見つけたら、早急に病院へ連れて行ってあげるのが望ましいです。
耳の病気なら直接命に関わる訳ではないと思われがちですが、悪化すると神経系まで侵されてしまい、斜頸(しゃけい)といって首が傾いてしまう病につながる場合もあります。
斜頸がきっかけで介護が必要になる可能性もあるため、少しでも違和感を感じたら迷わず動物病院を受診してください。
また、耳のお手入れ方法が分からなくて自信がない時は、動物病院で耳掃除の仕方を教えてくれることもありますので、一度相談してみるのが良いかも知れませんね。
ウサギの歯は一生伸び続けるため、通常はかじり木や繊維が豊富なエサを食べることで歯の伸びすぎを予防できますが、何らかの原因で上手く歯が削られなくなり、噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。
歯の調子が悪いと食欲不振になったり、鼻涙管狭窄(びるいかんきょうさく)といった病気を引き起こす可能性もあるので、歯のチェックやエサの食べ方で気になることがあれば、動物病院で相談するのもオススメです。
ミニロップの寿命は?
5~7年ほどといわれているので、一般的なウサギの平均寿命と同じぐらいです。
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ミニロップ 参考文献
- うさぎの品種大図鑑 監修:町田修
- American Mini Lop Rabbit Club https://www.amlrc.net/
- うさぎ総合辞典 http://www.usagi-jiten.co.jp/
- うさぎタイムズ https://www.ferret-link.com/usagitimes/
- もねペットクリニック http://www.mone-pet.com/
- うさぎの丘 https://www.usaoka.com/index.html
- Petpedia - ホーランドロップの特徴・大きさ・値段・寿命・飼育時の注意点
- ペットディクショナリー - ロップイヤーの性格・種類・販売価格について解説
- ペピ - ロップイヤーの特徴や種類、大きさ、性格、寿命、飼い方
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