ドワーフホト
ドワーフホト
ドワーフホト
目の周りにあるアイラインがエキゾチックであり、気品あふれるウサギのドワーフホトです! ペットショップで見かけることはほとんどないのでこんなウサギいるんだ!と驚いた人も多いはず。 ちょっとめずらしいドワーフホトについて、ひみつをのぞいてみませんか?
ドワーフホト 基本情報
原産国 東西ドイツ
シニア/オス・メス 6ヶ月以上1.36kg 理想体重 1.13kg
ジュニア/オス・メス 6ヶ月未満 最高体重1.13kg 最低体重0.57kg ※アメリカウサギ協会(ARBA)基準
西ドイツと東ドイツに住んでいてたブリーダーが、おたがい似たような品種のウサギを作り出したのがきっかけといわれています。
西ドイツのブリーダーは、まず①ホトマーキングのネザーランドドワーフ×②ブランドゥホト×③体は白く、目の赤いネザーランドドワーフの3羽を交配させました。
次に、その産まれてきた子どもに対して、体の黒いネザーランドドワーフとの交配をおこないました。そうして、とても小さなドワーフホトを生み出すことに成功したのです。
その一方、東ドイツのブリーダーは、①ブランドゥホト×体は白く、目の赤いネザーランドドワーフの2羽を交配させました。
後にこのウサギたちはお互いかけあわせることとなり、最終的には現在のドワーフホトが誕生したといわれています。
そして1981年にアメリカへ渡り、1983年にはアメリカウサギ協会(ARBA)で正式に品種登録されました。
このように、色々なウサギの品種をかけあわせたドワーフホトですが、目元はブランドゥホト、小さな体つきはネザーランドドワーフの体型を受け継いだため、両方の良いとこ取りをしたウサギとなっています。
ドワーフホト Q&A
ドワーフホトの名前の由来は?
小さいという意味の「ドワーフ」、そして「ホト」はフランスの地名をとって名づけたといわれていますが、「ホトマーキング種の小さいウサギ」という意味から名づけた説もあるようです。ちなみにホトマーキングについては現存する写真が残っていないため、具体的にどんな模様だったのかは今でもよく分かっていません。
ドワーフホトのカラーバリエーションは?
ホワイト一色のみです。
ブラウン、ブルーがあります。
ドワーフホトは短毛種(たんもうしゅ)のみです。
ドワーフホトの外見はどんな感じ?
頭部は丸みがあり、顔と首の境目がほとんど見られません。体型はコンパクトとよばれています。短めの耳と短めの脚をしているのも可愛らしいポイントです。
そして一番の特徴は何といっても、目の周りにあるくっきりとしたアイライン模様の「アイバンド」です。カラーはブラックとチョコレート、ルビーレッドがあります。
このアイバンドの位置はラビットショーに出る場合、アメリカウサギ協会の基準におさまっていないと失格になってしまうぐらいの厳しいルールがあるようで、ドワーフホトにとっては重要ポイントといえるでしょう。
ですがお家で飼育する場合なら何も問題ないですし、むしろその子のチャームポイントとにもなります。
ドワーフホトはドイツ生まれなのに、フランスの地名が名前になっているのはどうして?
基本情報ではドイツのブリーダーによって誕生したウサギ、名前の由来ではフランスの町名がついていると紹介しましたが、この2つの因果関係は今でもよく分かっていません。ただもしかすると、交配に使われたブランドゥホトの意味を引き継いでいる可能性もあるようです。(ブランドゥホトのホトは、フランスノルマンディー地方にある「Hotot-en-ouge」からきています。)
ドワーフホトを購入するにはどれくらいかかるの?
およそ4~7万円です。ドワーフホトの流通量は少ないため、他のウサギと比べると少し高めの値段になります。
また、ラビットショーで入賞できる可能性があるウサギを「ショータイプ」、お家で飼う分には何の問題もないウサギを「ペットタイプ」とよびますが、ショータイプのドワーフホトになると、もう少し高額になる場合があります。
ドワーフホトの性格について詳しく知りたい!
性格は人懐っこくて活発な性格です。好奇心旺盛(こうきしんおうせい)で、運動することが大好きなウサギです。
小型ウサギなので、部屋の中で運動させるだけでもストレス解消にはなるのですが、うさんぽ(ウサギの体にリードをつけて外を歩くこと)をさせてあげると喜びます。毎日は難しいと思いますが、できるだけ運動させる時間を取ってあげるのがベストです。
ちなみにオスの方が懐きやすいとのことですが、個体差があるので必ずしも全てのドワーフホトがそのような性格ではありません。
メスは特に妊娠すると気が荒っぽくなるとのことですがお腹の赤ちゃんを守るためなので、もし妊娠が分かった場合そっとしておいてあげた方が良さそうです。
ドワーフホトのかかりやすい病気ってなに?
ドワーフホトがかかりやすい病気として「ウサギ消化器症候群(うさぎしょうかきしょうこうぐん)RGIS」、「不正咬合(ふせいこうごう)」、「骨折(こっせつ)」があります。
以前は「毛球症(もうきゅうしょう)」とよばれていた病気でした。ウサギは毛づくろいの後、誤って抜け毛を飲み込んでしまうことがあります。飲み込んだ毛がうんちと一緒に出てくれば問題ないのですが、大量の毛が消化管につまると食欲不振を引き起こしたり、排便が出来なくなってしまうことがあるのです。
当時は原因が被毛であることから、毛球症といわれ続けてきましたが、最近の研究によると消化管を詰まらせるのは被毛だけではないことが分かり、分かりやすくするため総称してウサギ消化器症候群とよばれるようになりました。
この病気はほとんどのウサギがかかる可能性があるといわれているため、予防法は繊維質のチモシー(牧草)を食べさせる、運動をさせる、水分不足にならないよう、水をしっかりと与える、そして飼い主さんが適度にブラッシングをしてあげることが大切なポイントになります。
ウサギの歯は一生伸び続けるため、通常はかじり木や繊維が豊富なエサを食べることで歯の伸びすぎを予防できますが、何らかの原因で上手く歯が削られなくなり、噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。
歯の調子が悪いと食欲不振になったり、鼻涙管狭窄(びるいかんきょうさく)といった病気を引き起こす可能性もあるので、歯のチェックやエサの食べ方で気になることがあれば、動物病院で相談するのもオススメです。
ドワーフホトのように活発で元気いっぱいの小型ウサギは、あちこち走り回ります。それだけなら特に問題ないのですが、高いところへ登ったあと上手く着地出来ずに落下してしまったり、飼い主さんの腕をすり抜け床に落ちた衝撃で骨折してしまうことがあるようです。
最近は住宅事情により、フローリングのお家が増えているため、ウサギがケガをしないような環境作りも必要といえるでしょう。
ドワーフホトの寿命は?
7~9年ほどといわれているので、一般的なウサギの平均寿命と同じぐらいです。
あなたも『動物完全大百科』の一員になりませんか?
あなたの知識をQAにして、全世界に発信しましょう。 ※掲載は購入後に有効となります。 さあ、私たちと一緒に情報を共有しましょう!
ドワーフホト 種類
アメリカンファジーロップ
皆さんはアメリカンファジーロップという名前を聞いたことがありますか? アメリカというと、他のウサギみたいに体が大きくてたくましそうなイメージを思い浮かべる方も多いはず。 でもこのアメリカンファジーロップは、小さな体にふわふわした毛と垂れ耳という・・・とてもかわいらしい見た目をした動物なんですよ。 通称アメファジともよばれるウサギの世界について、ひみつを探ってみませんか?
イングリッシュスポット
皆さんは「イングリッシュスポット」というウサギを知っていますか?学校で見かけるパンダウサギにも少し似ていますが、こちらはまた別の品種です。 日本で見かけることはあまり無いので、初めて名前を聞いた!という方も多いはず。 では一体、イングリッシュスポットとはどんなウサギなのか?早速このページで確認してみましょう!
イングリッシュロップ
ビックリするほど大きく垂れ下がった耳が特徴的なウサギといえば?そう!イングリッシュロップです。 耳も大きいですが体も大きく、歴史上最も古い垂れ耳ウサギといわれています。日本ではあまり見かけることがないので、初めて名前を聞いたという方もいるのではないでしょうか? 垂れ耳小型ウサギの元祖とも呼ばれているイングリッシュロップについて、詳しく探ってみませんか!
ウサギ
最近はペットとして子どもからはもちろん、大人からも人気があるウサギです!見た目や仕草がとっても可愛いと有名ですよね。 動物園の触れ合いコーナーや、街中にあるウサギカフェで気軽に会える、私たちにとって身近な動物のひとつといえるでしょう。 でも、実はそんな可愛い姿からは想像しにくい、意外な一面もあるって知ってましたか? そんなウサギの性格や意外な秘密を、早速覗いてみましょう!
エゾナキウサギ
お目目がくりくりのとてもかわいい野生動物エゾナキウサギ!山登り中でも出会えたらラッキーと言われる珍しい動物です。 見た目の特徴や鳴き声など、ウサギらしくない特徴をたくさん持っています。小さい体でとても寒いところで暮らすエゾナキウサギについて紹介します。
ジャージーウーリー
日本ではあまり聞きなれない名前のウサギですが、その姿はひと目見たら忘れられないほどかわいい外見をしているって知っていましたか? 小さな耳と体に、ふわふわした被毛。まさに動くぬいぐるみのようなウサギとよばれています。 そんなジャージーウーリーのまだ見ぬ世界について、早速ご案内しましょう!
タン
皆さんは「タン」というウサギを聞いたことがありますか?ちなみに、焼肉が美味しいあの「タン」ではありませんよ。 日本ではあまり見る機会のないウサギなので、知ってる!という方は、なかなかのウサギ通かも知れませんね。このページでは、そんなタンの秘密についてご紹介しています。 タンという名前にはどのような意味があるのか?その秘密も隠れていますよ。早速、覗いてみましょう!
ハレクイン
唯一無二のユニークな模様をもつちょっと変わったウサギといえば?そう、「ハレクイン」です! 日本で見かける機会はほとんどないため、もしこのウサギをご存知でしたら、なかなかのウサギ通といえるでしょう。 初めて名前を聞いたという方も、ハレクインファンの方も改めて一緒に秘密を探ってみませんか?
ヒマラヤン
皆さんはヒマラヤンというウサギを知っていますか? ちなみに、ネコにもヒマラヤンという品種がいますが、どっちが先にヒマラヤンの名前がついたのかというと、実は「ウサギ」の方なんです! ネコは、ウサギのヒマラヤンに似ていたから名づけられたといわれています。そんな不思議をもつヒマラヤンのひみつについて、詳しく探っていきましょう!
フレミッシュジャイアント
皆さんは「フレミッシュジャイアント」というウサギを知っていますか?世界には大きさも色もさまざまなウサギが存在していますが、フレミッシュジャイアントは最も大きなウサギのひとつとして数えられています。 基本的にウサギは、一度の出産で8匹前後の赤ちゃんを産みますが、フレミッシュジャイアントはなんと、一度に18匹もの赤ちゃんを出産した記録が残っているんだとか。 そんなビッグウサギの秘密について、早速覗いてみましょう!
フレンチロップ
たれ耳&ずんぐりむっくり体型が特徴的のフレンチロップです!垂れ耳ウサギは他にも数種類いますが、フレンチロップは一番大きい垂れ耳ウサギと言われています。 ホーランドロップのような小型うさぎもかわいいですが、フレンチロップはまるで大きなぬいぐるみ!隠されたその魅力について探ってみませんか?
ホーランドロップ
小柄なサイズ感とたれ耳がキュートなホーランドロップです! ペットとしても人気がある、かわいいウサギのひとつですが、 面白い特徴もあり、さらにカラー豊富なウサギなんですよ! もし今度どこかで見かけた時は、ここに書いてあることに注目しながら観察してみて下さいね!
ホッキョクウサギ
ウサギと言えば、長い耳とまるっとした姿が愛らしい小型の動物です。ウサギの種類は豊富で、少し変わった特徴をもつ種類もいます。ホッキョクウサギもその一種。 長い耳とまるっとした姿は変わりませんが、驚くのは立ち上がったときの長い脚。いっときは「コレジャナイ感」として話題になりました。ホッキョクウサギならではの愛らしさがクセになってしまいそうですね。 日本では馴染みのないホッキョクウサギ。その生態をみていきましょう!
ミニレッキス
小さな体でありながら、見た目も美しいウサギといえば?そう!「ミニレッキス」です。日本でもミニレッキスが好き!という方がいるため、一度名前を耳にした人もいるのではないでしょうか。 カラーバリエーション豊富、ペット用としても向いていることから、初心者の方でも飼いやすいウサギといわれています。 そんなミニレッキスの秘密について、早速探りに行きましょう!
ミニロップ
皆さんはミニロップというウサギを知っていますか?人気のある垂れ耳ウサギのひとつですが、ホーランドロップよりも大きく、フレンチロップよりも小さいので並べてみると「大、中、小」といったような面白い感じになります ミニというのにホーランドロップよりもひと回り大きい不思議なウサギ。そんなミニロップの生態について詳しく探ってみましょう!
ライオンヘッド
皆さんはライオンヘッドというウサギを聞いたことがありますか? 直訳すると「ライオン?頭?」という意味ですが、名前からして何だか迫力ありそうな感じ!そう思った方もいるかも知れませんね。 でも実はその外見、小さなオスライオン!といった感じのかわいらしいウサギなんですよ。 日本では、見かけるチャンスがあまりないライオンヘッド。その隠された秘密をのぞいてみませんか?
レッキス
皆さんはレッキスというウサギを知っていますか?知ってる、聞いたことある!という方は、なかなかのウサギ通かも? 実はこのウサギ、日本で見かけることはほとんどなく、飼っているお家を見つけたらラッキーといえるでしょう。 このページでは、そんなレッキスの知られざる秘密をご紹介しています。早速、その秘密を覗いてみませんか?
コメントしませんか?
おめでとうございます! あなたが初めてのコメンテーターです!
コメントしませんか?
※ご注意:記事内に掲載するコメント権の購入になります。
あなたの好きを見つけよう!
当ショップでは、様々な動物をテーマにしたユニークで魅力的なグッズを取り揃えております。
ドワーフホト 参考文献
- うさぎの品種大図鑑 監修:町田修
- American Dwarf Hotot Rabbit Club https://www.adhrc.com/
- うさぎとの暮らし大百科 https://www.anicom-sompo.co.jp/usagi/
- うさぎ総合辞典 http://www.usagi-jiten.co.jp/
- Pet Smile news for スマモル http://psnews.jp/small/rabbit/
- うさぎひもねす https://usagi.fun/
- うさぎタイムズ https://www.ferret-link.com/usagitimes/
- もねペットクリニック http://www.mone-pet.com/blog/2016/06/post-869-1301542.html
- うさぎの丘 https://www.usaoka.com/index.html
ドワーフホト 使用メディア紹介
動物完全大百科をあなたのメディアで豊かにしよう!
動物完全大百科では、動物の素晴らしい写真や動画を常に募集しています。もしあなたが共有したいメディアがあれば、ぜひご提供ください。あなたの投稿はクレジット付きで動物完全大百科に掲載され、多くの動物愛好家に届けられます。動物の魅力と多様性を一緒に伝えましょう。