ペンギン
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よちよち歩く姿がかわいい、水族館でも人気のあるペンギンです! 水族館の人気者だけじゃない!ペンギンの意外な性格や姿など・・・ これは知らなかったというペンギンのひみつがあるかも知れませんね! ペンギンの不思議な世界を一緒にのぞいてみませんか?
ペンギン 基本情報
鳥網ペンギン目-ペンギン科
体長40~120cm 体重1.2~45kg
飛ぶ力はほとんどなく、その代わり足にある水かきが発達したため水中での生活を得意としています。ほとんどの品種(ひんしゅ)は地上や地面の下に穴をほって巣を作ります。
繁殖期は品種によって異なりますが、ペンギンの場合集団繁殖(しゅうだんはんしょく)を始めることが多いです。なかには1年を通して繁殖できるペンギンもいます。
1度の産卵で産む卵の数は1~2個が多いです。基本的にオスとメスが交代で卵を温めるのですが、まず最初はオスから温める。ということがあります。
私たち人間や他の動物にもいえることですが、出産や産卵はとても疲れてしまう出来事なので終わった後体力はものすごく消耗(しょうもう)しています。ペンギンの場合、産卵を終えたメスは体力を消耗しているので回復させるためにエサを食べ始めなければなりません。
そこでメスが海へと行っている間にオスは卵を守る意味を含めて、待っている間卵を温めているという訳です。もちろん品種によっては、メスの方から先に温めるという場合もあるようです。だいたい30~70日後にはヒナが生まれます。
また、自分の親以外のペンギンが協力して子育てをする品種もいます。これを共同保育所(きょうどうほいくじょ)フランス語でクレイシと呼びます。
そしてペンギンの寿命は約20年ほどです。なかには26年と少しだけ長生きしたペンギンもいました。
ペンギン Q&A
ペンギンの名前の由来は?
実はペンギンという可愛らしい名前、元々は19世紀頃まで地球に存在していた「オオウミガラス」のことを指していたのでは?と考えられています。
これに関係する話はふたつあり、ひとつめはラテン語で「ピングウィス」、またはスペイン語で「ペングウィーゴ」が転じてペンギンになった説です。ピングウィスは「太っている」という意味で、ペングウィーゴは「太っちょ」という意味です。今では絶滅してしまったオオウミガラスですが剥製を見ると、確かにずんぐりむっくりな体型をしています。
この名前は最初オオウミガラスに対してつけていたものの、その後似たような太っちょ鳥(現在でいうキングペンギンやフンボルトペンギンなど)を発見すると、この鳥たちもいつしかペンギンと呼ぶようになり、オオウミガラスが絶滅した後、名前だけ今のペンギンに引き継がれたとされています。
そしてもうひとつは、古代ウェールズ語で「ペン・グィン(白い頭)」という言葉がペンギンになったのでは?という説です。オオウミガラスの外見は太っちょ体型だけではなく、白い頭も特徴的な鳥です。似たような模様をもつ鳥(現在でいうキングペンギンやフンボルトペンギンなど)を発見すると、この鳥たちもいつしかペンギンと呼ぶようになり、オオウミガラスが絶滅した後、名前だけ今のペンギンに引き継がれたとされています。
しかし、実際ペンギンの頭を見るとほとんどの品種が黒いです。そのためこの説は少し疑問されているんだとか。つまりどちらかといえば、ラテン語の説が有力といえるでしょう。名前の由来に他の鳥が絡んでいたのは驚きでしたね!
ペンギンは何を食べているの?
イカやタコ、小型や動物プランクトン、エビやナンキョクオキアミなどを食べています。実はペンギンには噛み砕く歯がないので、基本的に全て丸のみです。このとき必ず頭の方から口に入れるのですが、これにもちゃんとした理由があります。
魚のウロコは頭からしっぽに向かって生えているので、間違えてしっぽの方から飲み込んでしまうと魚のウロコがのどに引っ掛かってしまう可能性があります。それを防ぐためにもペンギンは必ず魚を頭から飲み込んでいるという訳です。
ちなみにペンギンには歯が無い代わりに、口の中はとげとげとした突起がたくさん生えています。これはエサを飲み込むとき、簡単に逃げられないようにするためなんだとか。
ペンギンはどうして空を飛べないの?
鳥といえば大空を羽ばたいて生活しているイメージがありますが、ペンギンも鳥の一種なのになぜ空を飛べないのでしょうか?
理由のひとつに生息地である南半球が関係しています。基本的に南半球は北半球(きたはんきゅう)と比べて海が多いところです。
海にもペンギンを襲おうとする天敵(てんてき)はいるのですが、陸地(りくち)が多い北半球と比べると少ない方です。敵に襲われることが少ないこともあって、ペンギンは順調に繁殖することができました。
また海が多いということは、海中でエサを探す必要があります。そのためペンギンの羽は潜水(せんすい)に特化(とっか)できるよう進化してきました。
海にもぐり魚を捕まえて食べる生活が定着した結果、空を飛ぶ必要性がなくなったと考えられています。
ペンギンは寒い場所でも暮らしていけるのはなぜ?
南半球といえば1年をとおしての平均気温がマイナスにもなるとても寒い場所です。そんな過酷(かこく)なところでもペンギンが生きていけるのはなぜなのでしょうか?
実はペンギンの体は分厚い皮下脂肪(ひかしぼう)とたくさんの羽毛におおわれています。脂肪と羽毛が体の熱を逃がさないようになっているので、とても寒い場所でも暮らしていけるという訳です。
そんなペンギンですが寒さを感じるときもあるようで、ペンギン同士が集まってハドルとよばれる円陣(えんじん)のおしくらまんじゅうを作り寒さをしのぐこともあるようです。
ペンギンの足が短いのどうして?
ペンギンが短い足でよちよち歩く姿はとてもかわいいですよね。でもペンギンの足って実は面白い仕組みになっているのです。
私たちが見えているペンギンの足はごく一部であり、本当は足が長い動物なのです。
体の中にある皮下脂肪に足が埋もれており、簡単にいうと足をおりたたんだ状態で立っていて、まるで人が空気イスに座っているかのようにも見えます。
あの羽毛の中に足が埋まっているなんて・・・そんな想像をしながらペンギンの姿を見るのも面白いですね。
ペンギンってペットとして飼えるの?
かわいらしい姿が人気のペンギンですが、体もさほど大きくないですし、犬や猫のように家で飼育することはできるのでしょうか?
結論からいうと、可能です。しかしペンギンを飼育するのは色々と大変なことが多いようです。
まずペットショップでは売っていないので、探すことから始めなければなりません。南半球などに生息している野生のペンギンを捕まえることは禁止されているので、ペット用として飼育、もしくは繁殖したペンギンでなければなりません。めずらしい動物を輸入している代行業者(だいこうぎょうしゃ)などにお願いする必要があります。
いずれにしても登録票などの用意や時間と手間もかなりかかるようです。ちなみにお値段は1羽100万以上です。
水族館などでペンギンを見たことがあるなら分かるかも知れませんが、大量の水とエサも必要になります。
また主なエサとなる魚介類(ぎょかいるい)を毎日食べるのでうんちのにおいがとても臭いです。そして意外にも鳴き声が大きく、人によってはうるさいと感じてしまうぐらいです。
そして万が一ペンギンが病気にかかってしまった時、水族館とは異なるのでペンギンを診察してくれる獣医さんもなかなか見つけることができません。本当に覚悟がある場合でないと個人で飼育するのはとても大変なことなのです。
ペンギンの耳は良いって本当?
そもそもペンギンの耳ってどこにあるのか、よく分からない人もいると思います。
肉眼ではとても見にくいのですが、実は目の少し下横あたりに穴が開いていてそれがペンギンの耳と言われています。
タイトルにもあるとおりペンギンの聴力(ちょうりょく)はとても優れていて、群れの中にいても家族や仲間の鳴き声を聞き分けることができるといわれています。
ペンギンは人懐っこいって本当?
ペンギンの性格は基本的に人を怖がることが少ないといわれています。
もちろん品種によって性格は異なるので全てのペンギンが人間に寄ってくるという訳ではありません。
なぜそのような性格をしているのか?詳しいことはあまり分かっていないのですが、ほかのQ&Aでも紹介したように、ペンギンは天敵が少ない場所で暮らしています。
もし仮にそこへ立ち入ってくる人間がいたとすると、外敵に遭遇(そうぐう)する機会の少ないペンギンにとっては私たち人間のことを何だかよく分からない・・・謎の得体(えたい)の知れない動物と思われている可能性があります。
つまり人懐っこいというより、好奇心(こうきしん)のひとつとして人間に近づいているのでは?とも考えられています。
敵か味方かよく分からないけど、とりあえず近づいていって調べてみよう。味方だったらいいけど、もし敵だったら仲間を守らなきゃ!私たち人間はペンギンからそんな風に見られているのかも知れませんね。
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ペンギン 参考文献
- ペンギンガイドブック 著者:藤原幸一
- 鳥の不思議な生活 築地書館 (2016/1/19)
- PetPedia https://petpedia.net/article/418/penguin
- サンシャイン水族館 https://sunshinecity.jp/aquarium/animals/penguin.html
- 海遊館 https://www.kaiyukan.com/connect/blog/2017/09/post-1389.html
- ぺんたん https://pentan.info/penguin/male_sitson_egg.html
- 万物の寿命まるわかり事典 http://www.lance4.net/banbutuno-jumyo/z0196.html
- Penguin Library https://www.hoshizaki.co.jp/penguin_island/penguin/html/giant.html
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