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カワウソ

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カワウソ

あなたはカワウソという、とてもかわいらしい顔をしたイタチの仲間を知っていますか? SNSやテレビ番組で見かける機会が多いこと、多くの動物園や水族館で飼育されていることから実際に見たことがある、カワウソが好きだという人も多いのではないでしょうか。 そんなカワウソが、実はほんの少し前までは日本にも生息していたことを知っていますか? この記事でカワウソにはどんな特徴や秘密があるのか、こっそりのぞいていきましょう!

カワウソ 基本情報

哺乳綱(ほにゅうこう)-食肉目-イタチ科

コツメカワウソ 体長 41~64cm 体重 2.7~5.4Kg

コツメカワウソはその名前の通り、指先にとても小さな爪をもっているカワウソの1種です。生息地はインドやスリランカ、中国から東南アジアにかけての広い範囲で、水辺を好み河川の近くで暮らしています。カワウソはイタチの仲間ですが、イタチの仲間の中で唯一水の中でも陸と同じように自由自在に動ける、水陸両用(すいりくりょうよう)の動物です。

野生のコツメカワウソは基本的に、10~15頭ほどの家族単位の群れを作って生活しています。決まった繁殖期(はんしょくき)はなく、生後1~1年半ほどで性成熟(せいせいじゅく)を迎え、約60日の妊娠期間(にんしんきかん)を経て1回に1~6頭の子どもを産みます。子育ては家族ぐるみで行いますが、特に父親が熱心に子育てに取り組みます。

カワウソは肉食性の動物で、魚類や甲殻類(こうかくるい)、貝類やカエル、昆虫や小動物など手に入るものなら何でも食べます。とても鋭い歯を持っていて、カニや貝などの殻もバリバリとかみ砕いて食べてしまいます。

カワウソ Q&A

カワウソ
カワウソの名前の由来は何?

平安時代の中期に作られた辞典「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」によると、当時カワウソは「乎曽(ヲソ)」と呼ばれていたそうです。そして“川に生息しているヲソ”という言葉が転じて、いつしか「カワウソ」と呼ばれるようになったと考えられています。

なおカワウソは漢字では「獺」「川獺」、英語では「Otter(オッター)」と表現されます。

カワウソ
昔は日本にもカワウソがいたって本当?

本当です。日本にはかつて、「ニホンカワウソ」という名前のカワウソが生息していました。

ニホンカワウソは北海道から九州にかけた広い範囲に生息していて、河川に行けば姿が見られるごく一般的な動物でした。しかし明治時代になると毛皮や肝を目当てにたくさんのカワウソが捕まえられてしまったうえ、河川や森林の開発が進んでカワウソが住める場所が減ってしまい、カワウソはあっという間に数を減らしてしまいました。そして1979年に高知県で目撃された個体を最後に確実な目撃証言が途絶え、2012年に環境省によって絶滅種(ぜつめつしゅ)に指定されてしまったのです。

なおニホンカワウソはユーラシアカワウソの亜種とも日本固有の独立種(どくりつしゅ)ともいわれていますが、今のところどちらが正しいのかはっきりとした答えは出ていません。またニホンカワウソの中でも亜種があり、本州以南に生息していた個体群と北海道に生息していた個体群は別の亜種なのではないかと考えられています。

カワウソ
カワウソは河童のモデルって本当?

はい、ニホンカワウソは河童のモデルだったのではないかという説があります。

かつての日本人にとって、ニホンカワウソは川辺であればどこでも見られるとても身近な動物でした。川の中を自由に泳ぎ回り、時にしっぽを支えにして立ち上がることがあるカワウソを河童のような妖怪に見間違えても不思議はなかったのかもしれません。室町時代の国語辞典「下学集」には、“かわうそ老いて河童となる”という記述も残されています。

カワウソ
カワウソはどんな性格なの?

カワウソは基本的にとても好奇心旺盛で活発、遊び好きな性格の個体が多いようです。好奇心旺盛なので育て方にもよりますが、人になつきやすい傾向があるといわれています。

カワウソは前肢(ぜんし・前足のこと)がとても器用なので物を上手につかんだり、くるくる回したりしてよく遊びます。物に噛みついて遊ぶことも好みますがあごの力がとても強いため、人が噛みつかれると大ケガをしてしまいます。

カワウソ
カワウソはペットとして飼えるの?

SNSやテレビ番組などを見ていると、ときおりカワウソをペットとして飼っている人を見かけることがあります。ではカワウソはペットとして飼っていいのでしょうか?

実はほんの少し前までは法律上の制限がなく、カワウソは誰でもペットとして飼える動物でした。しかし2019年8月に行われたワシントン条約の国際会議において、ペットとして特に人気の高かった「コツメカワウソ」がワシントン条約の付属書Ⅰに掲載されることが決まりました。そのため現在はコツメカワウソをペットとして飼う目的で購入すること、譲ってもらうことはできません。(※)

※少し難しい話になってしまいますが、ワシントン条約の付属書Ⅰに掲載されると商業目的(しょうぎょうもくてき・お金を稼ぐために売り買いをすること)で動物を海外から購入できなくなります。国内においても有償・無償にかかわらず、環境省の許可がないと該当する動物を購入することも人に譲ることも違法になります。

なお運よくコツメカワウソを飼育できることになったとしても、コツメカワウソを飼うことはとても大変なことです。まずもともと広大な自然の中で暮らすコツメカワウソを飼育するためには、広い敷地とプールなどの水場が必要です。さらにコツメカワウソは本来群れで暮らす動物なので、1頭ではなく複数頭で飼育することが望ましいとされています。そのうえエサとなる魚を毎日たくさん用意して、プールを毎日掃除して、さらに意外と臭いカワウソ特有のニオイで近所の方に迷惑をかけないように配慮しなければなりません。

また実はコツメカワウソは繁殖させることが難しく、“繁殖させた個体だ”と記載されていても実は野生の個体を密猟したものだった…という話が後を絶たなかったのが実情です。カワウソに限らず野生動物を家族から引き離し、狭い場所に閉じ込めて飼う必要があるのか、「かわいい」「飼いたい」「SNSに載せたい」といった安直な気持ちで飼っていいものなのか、私たち1人1人がよく考えたいものです。

カワウソ
動物園や水族館のカワウソは何を食べているの?

野生のカワウソは甲殻類や魚類をはじめとして、手に入るものはなんでも食べる動物です。野生のカワウソが食べているものを再現するのは難しいため、動物園や水族館では鳥のささみなどの肉類やアジ、ワカサギ、ニジマス、アユなどの魚類のほか、場合によってはキャットフードやフェレットフードなどを与えることもあります。

なぜキャットフードを与えるのかというと、カワウソは「尿路結石(にょうろけっせき)」という病気になりやすい傾向があるからです。尿路結石の予防効果があるキャットフードを与えることで、カワウソが病気になる可能性を少しでも下げたいという考えから採用されているそうです。

カワウソ
カワウソはどのくらい泳ぎが得意なの?

カワウソは泳ぐことが得意で、その体には水の中で過ごすためのたくさんの秘密が隠されています。 まずカワウソの体はとてもしなやかな流線形(りゅうせんけい)で、水の抵抗を受けずに素早く泳ぐために有利な形になっています。

そしてその毛皮は二重構造になっていて、皮膚と毛の間に空気をためられる作りになっています。ためこんだ空気のおかげで冷たい水の中でも皮膚が水に触れず体温を奪われないうえに、空気が浮き輪のような役割を果たしてくれるので水の中でも自由自在に泳ぎ回れます。

また指の間には水をかくための水かきがあり、水の中では耳や鼻の穴を塞ぐこともできます。そして長いしっぽを器用に使って泳ぐ時に推進力(すいしんりょく)を付けたり、バランスを取ったりできます。これらの仕組みのおかげでカワウソは冷たい水の中でも自由に泳ぎ回り、6~8分も潜水し続けて食べ物となる動物を捕まえられるのです。

カワウソ
カワウソはどのくらい生きるの?

カワウソの寿命は種類や生息地によって、大幅に異なると考えられます。 知名度の高いカワウソであるコツメカワウソの場合、野生下での寿命は不明ですが、飼育下での寿命は10~15年ほどだといわれています。

カワウソ
とっても大きなカワウソがいるって本当?

本当です。 カワウソの1種で南米に生息する「オオカワウソ」は非常に体が大きく、体長は最大で2m、体重は34Kgもあります。テレビや動物園、水族館で良く見かけるコツメカワウソを想像してオオカワウソを見ると、その大きさに驚いてしまうことでしょう。彼らは時にワニを捕まえて食べてしまうほどの強さを持っていることから、“川のオオカミ”という別名で呼ばれることもあります。

なおオオカワウソは日本の動物園や水族館では飼育されていないため、本物のオオカワウソを見たいと思ったら海外の動物園や水族館へ行かなければなりません。

カワウソ
ラッコもカワウソの仲間って本当?

本当です。 ラッコは北海道周辺からオホーツク海、カムチャッカ半島、アリューシャン列島、北アメリカなどの冷たい海に生息するイタチ科の動物で、ラッコだけでラッコ属を形成しています。実はカワウソとラッコはとても近い関係にある動物で、この2種は人間でいうところの親戚のような関係にあたります。

カワウソとラッコは進化の過程で生活する場所が分かれ、カワウソは水中(主に川)と陸上で暮らしていますが、ラッコは水中(海)のみで暮らしています。なおラッコは英語で「Sea otter(シーオッター)」、“海のカワウソ”と表現されます。

カワウソ
カワウソにはどんな敵がいるの?

野生におけるカワウソにはほとんど天敵はいませんが、時にワニのような肉食動物に食べられてしまうことがあります。

しかし悲しいことに、実はカワウソにとっての一番の敵は私たち人間です。カワウソは昔から毛皮や肉、肝臓をとるために世界中でたくさん捕まえられてきました。カワウソの毛皮はとても品質が良いためぜいたく品として使われたほか、寒さや水に強い性質から戦争に向かう兵士にも大量に支給されたそうです。そして肉は食用として、肝臓は結核などの病気に効く漢方薬として使われました。

それに加えて開発によって川や海が開発されて生息地やエサが減ってしまったこと、魚や甲殻類を食べることから漁師に嫌われて違法に駆除されてしまったことなど、さまざまな要因からほとんどのカワウソは生息数を減らしてしまいました。近年はペットとして販売するために密猟され、日本をはじめとした国に密輸されることが問題となっています。

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カワウソ 種類

・オオカワウソ ・ツメナシカワウソ ・コツメカワウソ ・カナダカワウソ ・ミナミウミカワウソ ・チリカワウソ ・ユーラシアカワウソ ・スマトラカワウソ ・ビロードカワウソ ・オナガカワウソ ・ノドブチカワウソ ・ニホンカワウソ(絶滅) ・ラッコ

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