マンチカン

出典:https://unsplash.com/photos/-cNkeHKgMsQ

短い手足で繰り出すネコパンチや、おしりをフリフリさせながら歩く姿がかわいいと評判のマンチカンです!
他のネコにはない、少し変わった姿が魅力のひとつですよね。
ペットショップで見かけることも多いのですが、そもそもどうして足が短いのか・・・
あまり知らないことも多いはず。マンチカンのことをよく知っている人も、あまり知らない人も一緒にひみつを探ってみませんか?

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~基本情報~

原産国 イギリス、アメリカ

体長 60cm 

体重 オス:3~4kg メス:2.5~3.5kg

1944年にイギリスで足の短いネコが発見された事例が最も古いといわれています。

そして1953年にはロシアで、1964年にはアメリカ、1970年にはイングランドで次々と突然変異(とつぜんへんい)による足の短いネコが見つかり続けました。ですがこれらの発見は、直接マンチカンの誕生へはつながりませんでした。

そして時は流れ、1983年にアメリカでまたもや足の短いメスネコが見つかりました。

この時はたまたま見つけた女性が保護することになったので「ブラックベリー」と名づけられ、家で飼われることになりました。しばらくするとブラックベリーが妊娠(にんしん)していることが判明したのです。その後無事に出産を終え、子ネコたちの半分が短足(たんそく)ネコだったことに気づきます。

この内のオスネコ1匹が里親(さとおや)に引き取られていき「トゥールーズ」と名づけられました。

それからして、トゥールーズを始めとした繁殖(はんしょく)がおこなわれるようになりました。当初は遺伝性疾患(いでんせいしっかん)のリスクをなるべくさけるために、違う品種のネコとの交配を積極的におこなっていたそうです。

出典:https://unsplash.com/photos/UTU4apKofsI

そして1991年に初めてのキャットショーでお披露目されたのですが、足が短くてとてもかわいい!とめずらしい外見を褒められる一方、遺伝性疾患のひとつである骨軟骨異形成(こつなんこついけいせい)の悪い影響を受けているのではないか?や将来病気やケガをしやすいのではないか?などの心配ごとを指摘される声もありました。

その後はプロのブリーダーが主導しつつ繁殖活動を続けていった結果、1995年にTICA(純血種および家庭猫の世界最大の血統登録機関)から新しい品種として「マンチカン」の登録が認められたのです。

しかしCFA(アメリカ猫愛好家協会)やイギリス、フランスの協会は現在もマンチカンの登録を認めていないようです。

理由は歴史がまだ浅いこと、そして完全に遺伝子疾患の悪い影響が出ないといいきれないからです。

※遺伝性疾患とは染色体(せんしょくたい)や遺伝子の変異(へんい)によって発生する病気です。

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マンチカンのQ&A

マンチカンの名前の由来は?

英語で「小人や小さい子ども」という意味の「マンチキン」からきたといわれています。

出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/5044088/



マンチカンのカラーバリエーションは?

■ボディカラーの種類

ブルー、ブラック、クリーム、ホワイト、チョコレート、レッド、シナモン、ライラック、フォーンがあります。

■模様や配色の種類

・ソリッドカラー
顔や体、脚やしっぽなど体全体が単色

・タビー
全体的にしま模様や斑点(はんてん)模様がある

・シルバー&ゴールデン
毛先のみに色がつき、根本は白色もしくは淡い色の構成

・スモーク&シェーデッド
オーバーコートの先端1/2に色がつき、残りの1/2は白色の構成

・パーティーカラー
2色の毛色がランダムに入っている

・キャリコ&バイカラー
体の1/2、もしくは1/3が白色で残りは2色以上の毛色構成

・タビー&ホワイト
体の1/2、もしくは1/3が白色で残りはしま模様や斑点模様の構成

・ポインテッド
頭や耳、脚やしっぽなど体の一部に色がついている

・ポインテッド&ホワイト
体の一部に色がついていて、白色が混ざっている

■アイカラーの種類

ブルー、サファイアブルー、イエロー、アクア、オレンジ、ゴールド、グリーン、カッパー、ヘーゼル、オッドアイがあります。

■毛種

マンチカンは短毛種(たんもうしゅ)と長毛種(ちょうもうしゅ)の両方がいます。

出典:https://unsplash.com/photos/1WwwVscpyDo



マンチカンの外見はどんな感じ?

頭の形は丸みをおびたくさび型、体型はセミフォーリンとよばれています。ややつり上がり気味の目はクルミ型ともよばれ、耳は中くらいの大きさでやや端よりについています。

脚がとても短いのが一番の特徴ともいえるでしょう。意外にも骨格が頑丈で筋肉質な体格をしています。毛並みはなめらかで、密度が高い被毛におおわれています。

ですが意外なことにマンチカン=短足ネコという訳ではないのです。同じマンチカンでも足の長いネコも存在しています。実は足の短いマンチカンが産まれてくる可能性ですが20~30%と決して高くありません。

ではどうしてそんなに確率が低いのかというと、短足マンチカン同士の交配は禁止されているからです。

理由は死産で産まれてくることが多かったり、仮に産まれてきたとしても健康体である可能性がとても低いからです。そのためマンチカンを交配させるときは必ず足長のネコなどを組み合わせるのですが、親が短足でも子どもが短足になるとは限らないのです。ですので同じマンチカンでも、足長の子より短足の子の方が人気が高いのです。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Munchkin_Aliska_Karapuz.jpg


マンチカンはどうして他のネコより足が短いの?

マンチカンの足が短い理由ですが、突然変異による自然発生なので詳しいことは分かっていないようです。

ちなみに足の長さは3種類あり、スタンダード(足長ネコ)、スーパーショート(中間ぐらいの長さ)、ラグハガー(足が一番短い)があります。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Munchkin_cat_2.jpg


マンチカンを購入するにはどれくらいかかるの?

ブリーダーやキャッテリーから購入する場合は、30万円前後かかります。どんな環境で育ってきたのか、両親はどんなネコなのか確認できるのがメリットです。またブリーダーとの人柄にもよって信頼度が変わるので、予約してから見学に行くのが望ましいです。

ペットショップの場合は20万円で、場合によってはブリーダーから購入するより若干価格を抑えることができます。ですが、なかにはむやみやたらに繁殖させている場合もあるので、繁殖元がはっきりしないお店からの購入は避けた方がいいかも知れません。

マンチカンは他のネコよりも、値段に幅が出る条件が多いです。

・短足だと10~50万
・足長だと5~20万

それ以外の条件は、
・子ネコであること
・血統が優秀であること
・珍しいカラーや模様を持っていること

他にも条件はあるのですが、主に上記の条件に当てはまると値段が高くなってしまう傾向があるようです。



マンチカンの性格について詳しく知りたい!

①足は短くても、しなやかに動き回れる

好奇心旺盛(こうきしんおうせい)で遊び好きなネコです。特に短足ネコの場合、手足が短いから動き回るのが苦手そうなイメージもあるのですが、そこはやっぱりネコの本能が残っているので、ジャンプすることも高いところへのぼることもへっちゃらなのです。

出典:https://unsplash.com/photos/IFxjDdqK_0U

②甘えん坊なところもかわいい!

そして穏やかで甘えんぼうなところもかわいいとされています。ですので、初めてネコを飼う初心者の方でも飼いやすい品種といえます。

比較的オスの方が甘えんぼうな部分があり、元気いっぱいに動き回ることがあります。一方メスは「クールビューティー」といった雰囲気があるのですが、飼い主さんには甘えることがあります。といってもベタベタくっつき回るのではなく、近づきすぎず・・・離れすぎず・・・といった適度な距離感は欲しいようです。

なかにはアクティブに動き回るメスもいますし、いわゆる「ツンデレ」気味なオスもいます。このように個体差もあるので一方的に性格を決めることはできず、あくまでこのような傾向がある。といった参考程度に考えておくのがいいでしょう。

③賢い性格、多頭飼いもOK

多頭飼い(たとうがい)することも平気なようです。また頭も良いので、トイレなどのしつけもきちんと覚えてくれます。


マンチカンのかかりやすい病気ってなに?

特に短足マンチカンによくあるのが「椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)」、「骨軟骨異形成症(こつなんこついけいせいしょう)」です。

①椎間板ヘルニア

背骨と背骨の間には、椎間板というクッションのようなものが入っています。何らかの原因でこの椎間板が飛び出し脊髄(せきずい)神経を圧迫してしまう病気のことです。ちなみに私たち人間も、椎間板ヘルニアを発症する場合があります。

原因は様々ですが、足が短いがゆえ一般的なネコより足や腰にかかる負担が大きいため、高いキャットタワーから着地した衝撃でこの病気になってしまうことがあります。

キャットタワー同様、椎間板ヘルニアの原因となってしまう恐れがあるのが肥満です。肥満は足に負担がかかりやすくなっているため、こちらも注意が必要です。

②骨軟骨異形成症

足の関節部分に骨瘤(こつりゅう)とよばれるこぶ状のかたまりが発生し、正常な関節の動きが出来なくなってしまう病気です。進行すると関節炎を引き起こしてしまう可能性もあります。

もちろん全てのマンチカンがこのような病気になる訳ではいのですが、今のところこの病気の発症を100%抑える方法は見つかっていません。

この病気を完治させるのは難しいといわれていますが、早期発見(そうきはっけん)にて症状の進行を遅らせることができたり、その結果ネコにとってストレスフリーな生活を実現できる可能性はあるようです。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:MNS_Rosa_Sunny_Fairies_(11320073073).jpg

マンチカンの寿命は?

マンチカンの寿命は11~13年といわれています。一般的なネコの寿命は12~16年なので、他のネコより短めです。ですが、かかりやすい病気にはどんなものがあるのか把握して気をつけてあげれば、20年以上と長生きしてくれる可能性は十分にありますよ。

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参考文献

まるごとわかる猫種大図鑑 監修:CFA公認審査員 早田由貴子

世界中で愛される美しすぎる猫図鑑 監修 今泉忠明

猫との暮らし大百科
https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/

みんなの猫図鑑
https://www.min-nekozukan.com/

Pet Smile news forネコちゃん
http://psnews.jp/cat/

子猫のへや
https://www.konekono-heya.com/index.html

公益社団法人 埼玉県獣医師会
https://www.saitama-vma.org/topics/猫の遺伝性疾患について/

ねこちゃんホンポ
https://nekochan.jp/

公益社団法人 埼玉県獣医師会
https://www.saitama-vma.org/topics/猫の遺伝性疾患について/

アイキャッチ画像
https://unsplash.com/photos/hhrp_SZTawc