マングース

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本州ではあまり見かけることが少ないものの、沖縄など南方面で有名な動物のひとつとして知られている生き物といえば・・・
そう、マングースです!見た目はイタチのようで少し可愛らしい感じもするのですが、
実は地域によってはマングースによってとんでもない事態が引き起こされているって知っていましたか?
このページをきっかけにマングースとの付き合い方について考えてもらえたら嬉しいです!

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~基本情報~

哺乳綱-食肉目-マングース科

体長 18~64cm 尾の長さ 15~53cm 体重 340~5,000g

主にアフリカ大陸の全域で暮らしていますが、なかには南アジアで生活している品種もいます。

流線形(りゅうせんけい)をした長い胴体に短い足、そして顔は鼻先に向かって細くなっている作りとなっています。茶色もしくは灰色をした体毛でおおわれていますが、品種によって毛色が変わる場合があります。また胴体にはしま模様が入っていることもあります。

体長や体重に幅があるのは「コビトマングース」や「エジプトマングース」といった品種によって体のつくりが異なるからです。

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基本的に気性が荒く攻撃的な性格で、裂肉歯(れつにくし)という鋭い歯をもっているのも特徴的です。歯は40本生えていますが、これをハサミのように動かすと人間の指も簡単に噛みちぎってしまいます。

マングースは昼行性(ちゅうこうせい)の生き物で、群れで穴を掘って巣を作ったり、すでに出来上がっている穴を見つけて住みかにします。

ですが品種によっては穴も掘らない、巣穴にも住みつかない、そして単独で生活するといった場合もあるようです。

繁殖期(はんしょくき)は地域によって少し異なりますが、1~8月と1年の半分以上に該当します。妊娠期間(にんしんきかん)は約2か月で、マングースが1度の出産で産む子どもの数は1~4匹ほどです。

野生の寿命は2~4年と短く、動物園での飼育下だと17年というとても長生きしたマングースもいたようです。

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マングースのQ&A

マングースはなぜ陸地に住んでいるの?

マングースといえば砂漠や陸地にすんでいるイメージが強い動物ですが、実際のところ陸地に好んで住んでいる理由はあるのでしょうか?

はっきりとした理由は分かっていないのですが、実はマングースは泳ぐのが苦手な動物です。陸地にずっといたから泳ぎ方を知らないのか、単純に水が嫌いだからなのか・・・この辺りは曖昧なところです。

ですがマングースの中にも「カニクイマングース」という品種は水辺に住んでいるため、潜水(せんすい)が得意といわれています。

あくまでも憶測ですが、全員が全員同じようなところに住んでいるとマングース同士エサ取りの生存競争(せいぞんきょうそう)も激しくなるので、そういった争いを避けるためにカニクイマングースの場合はあえて水辺を選んだのかも知れませんね。

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マングースはいつも何を食べているの?

マングースは色々なものを食べる肉食性動物です。ネズミや鳥、哺乳類である小動物や昆虫、カエルやヘビなどの爬虫類や果物の実などです。

カニクイマングースなど水辺に住むは魚やカニを食べることもあります。



マングースとミーアキャットの違いは?

①マングースの毛色は品種によって違いが見られますが、ミーアキャットは目の周りが黒く毛の色も黄褐色や灰色など基本的にみんな同じ色をしています。

②マングースのしっぽはフサフサしているのに対し、ミーアキャットのしっぽはどちらかというと細長い感じです。

③ミーアキャットは穴掘りする際に砂が入らないよう耳を閉じることができますが、マングースの場合はそれができないようです。

④ミーアキャットはサソリを食べるので毒耐性(どくたいせい)があるといわれています。マングースもコブラなどの毒ヘビを食べますが、ミーアキャットほど毒耐性はないと考えられています。

その代わりヘビの噛みつく攻撃を素早くかわせるので、マングースは上手にヘビを仕留めることができるのです。ですが毒ヘビのコブラを食べるということは、もしかしたら少しだけ毒耐性をもっているのかも知れません。



マングースとハブはどっちが強いの?

皆さんはマングースとハブの対決する姿をテレビで見たことがありますか?ハブといえば沖縄に住んでいる危険な毒ヘビとして有名な生き物ですが、その昔沖縄の観光事業として「ハブとマングースの直接対決」というイベントが開催されていました。

これは当時ハブにとって天敵といわれていたマングースを実際に戦わせたらどちらが勝つのか?という内容なのですが、本当の所どちらが強いのでしょうか?

実ははっきりとした勝率は分かっていません。というのも、ハブとマングースは私たち人間が思っているほど敵対関係がないのでは?と考えられているからです。

マングースが昼行性(ちゅうこうせい)なのに対してハブは夜行性(やこうせい)の生き物です。つまりお互いの生活環境下で顔を合わせる事はほとんどないのです。

なので妙なタイミングで遭遇したとしてもお互いに「???」とよく分かっていないことがある訳です。

ですが対決ケースに入れられてしまったら話は別で、広い自然とは異なり逃げ場がない訳ですから、戦わないと逆に自分が殺されてしまうかも知れない・・・。そういった意味ではお互い戦わざる負えない状況下にいたのかも知れませんね。

その後、動物の意思を無視して戦わせるのは良くないと広まり「動物愛護(どうぶつあいご)」に違反するとして2000年以降開催禁止となりました。



マングースに天敵はいるの?

基本情報でも紹介したとおり、マングースの性格は攻撃的で気性も荒い動物です。ですが、そんなマングースにも天敵は存在(そんざい)します。

具体的にはワシやタカなどの猛禽類(もうきんるい)トラやヒョウなどに襲われてしまうことがあるようです。

ですがなかには、子どもライオンに遭遇しても逃げずに立ち向かっていくマングースもいるようです。

体の大きさからみると圧倒的に子どもライオンの方が有利なのですが、マングースの噛みちぎる力は体の比重に対してとても強いといわれているので、もし目元を噛みつかれたら子どもライオンに致命傷を負わせる可能性があるのです。


マングースが駆除され始めているって本当?

結論からいうと、本当です。実は鹿児島県にある奄美大島(あまみおおしま)では増えすぎたマングースの数を減らすために駆除活動(くじょかつどう)がおこなわれています。

そもそもいったいどうしてこのような事態になってしまったのか・・・?これについては明治時代までさかのぼります。

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その昔、農業として盛んだったサトウキビ畑にネズミが発生し、作物を荒らされてしまうことが問題になった時期がありました。さらにそのネズミを追いかけてハブも畑内に侵入する事態が発生し、ハブがいることに気づかないまま畑に入ってきた人が次々に噛まれて命を落としてしまうという事件も多発していたのです。

まだこの時代にはハブの毒に有効な血清(けっせい)が開発されていなかったため、この問題をどうにか解決しようと東京大学の博士がマングースという動物に注目し、試しにハブと戦わせてみることにしました。

(※血清とは簡単にいうと、毒に対する免疫抗体(めんえきこうたい)のようなものです。)

結果はマングースはハブに噛みつかれたものの、毒によって死ぬことはなくそれどころかハブに食らいついて見事仕留めたのです。

この事からマングースはハブとネズミ退治に活躍してくれると考え、インドから連れてきた数匹のマングースを自然の中へ離してみる事になりました。ところが思っていたよりも駆除効果が出ず、それどころかマングースによる様々な問題が発生してしまったのです。

何度か紹介しましたがマングースは昼行性の動物です。一方、駆除対象のハブやネズミは夜行性であることからお互い顔を合わせる機会がほとんどありません。そのためハブやネズミよりも簡単に食べられる「アマミノクロウサギ」がマングースのエサにされてしまっていたのです。

それ以外にも「アマミイシカワガエル」や「オキナワキノボリトカゲ」など、奄美大島にしかいない貴重な生き物がマングースによって食べられてしまいました。

またマングースは繁殖力が強いので数があっという間に増えてしまい、ハブを捕まえる動物として期待されていたはずなのに、奄美大島の生態系(せいたいけい)を壊す動物として最終的には害獣(がいじゅう)扱いされてしまったのです。

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2005年からマングースの駆除が始まり2023年には完全駆除を目指しているところですが、果たして本当にマングースだけが悪者なのでしょうか?もちろん、奄美大島の生態系を守ることはとても大切なことですし、そこで暮らしている生き物も保護しなければなりません。

私たち人間にとってハブによる被害も深刻だったと考えられます。ですがよくよく考えてみると・・・安易な気持ちでマングースをハブ退治のために取り入れたことがきっかけとなっているのですから、どうしたら今後人間と動物が上手く共存していけるのか?よく考えてみる必要がありそうですね。

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マングースの種類

・フイリマングース
・カニクイマングース
・ヌママングース
・コビトマングース
・エジプトマングース
・ジャワマングース
・ハイイロマングース
・シママングース
・キイロマングース
・シロオマングース
・ホソマングース



参考文献

ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/マングース

NATIONAL GEOGRAPHIC
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20141218/428909/
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20141218/428911/

鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/ad04/kurashi-kankyo/kankyo/yasei/gairai/mangu-suver2.html

マングースバスターズ 環境省
https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_amami.pdf

STREP HONDAYS
https://ja.strephonsays.com/mongoose-and-vs-meerkat-3752

山釣り紀行
http://www.asahi-net.or.jp/~jf3t-sgwr/inyushu/mangusu.htm

アイキャッチ画像
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