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ハクビシン

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ハクビシン

あなたはハクビシンという、主に東南アジアに生息しているジャコウネコの仲間を知っていますか? 動物園で飼育されているほか、日本国内にも生息していることから実際に見たことがあるという人もいることでしょう。 そんなハクビシンは日本ではさまざまな理由から害獣として扱われ、駆除される対象となっている動物でもあります。 この記事でハクビシンにはどんな特徴や秘密があるのか、一緒にその暮らしをのぞいていきましょう!

ハクビシン 基本情報

哺乳綱(ほにゅうこう)食肉目-ジャコウネコ科

体長 40~70cm 体重 3~6Kg

ハクビシンは東南アジアに生息する、ジャコウネコの1種です。体の色は黄褐色(おうかっしょく)で体は全体的にほっそりとしていてしっぽが長く、四肢(しし)は短めです。最大の特徴は顔の真ん中に白いラインが入っていることで、このラインが名前の由来になっているといわれています。

ハクビシンは主に暗い時間帯に活動する夜行性の動物で、木の上で生活することに適した体のつくりをしています。手先がとても器用で物をつかむことができるため、雨どいや電柱、電線など狭い所や細い物を伝って移動できるのもハクビシンならではの特徴といえるかもしれません。

ハクビシンは生後1~2年ほどで性成熟(せいせいじゅく)を迎え、繁殖ができるようになります。決まった繁殖期はないものの基本的に1年に1回子どもを産むとされていて、妊娠期間(にんしんきかん)は約60日で、1回に2~4頭の子どもを産みます。

ハクビシン Q&A

ハクビシン
ハクビシンの名前の由来は何?

ハクビシンの顔には性別や年齢を問わず、鼻先から眉間にかけて1本の白い線が入っています。この模様が特徴的であることから、「白鼻心(ハクビシン)」という名前がつけられたといわれています。

なおハクビシンは英語で「Masked Palm Civet」と表現され、この英名には“マスクをした(Masked)ジャコウネコ(Palm Civet)”という意味がこめられています。学名は「Paguma larvata」と表現されます。

ハクビシン
ハクビシンはどうしてそこに住んでいるの?

ハクビシンは東南アジアを中心に、中国と日本にも生息しています。

ハクビシンは生息地が広いわりには謎の多い動物であり、ハクビシンがなぜこの場所に生息しているのか、はっきりとした理由はわかっていません。しかしハクビシンが食べられるものが多いこと、身を隠せる場所が多いこともそこに住んでいる理由の1つなのではないかと考えられます。

ハクビシン
ハクビシンは何を食べているの?

ハクビシンは雑食性の動物で、野生では果実や昆虫、は虫類、鳥類やその卵など、ありとあらゆるものを食べています。日本に生息しているハクビシンは飲食店や家庭から出た生ごみ、放置されているペットフードなども食べていることが明らかになっています。

動物園で飼育されているハクビシンは野菜(サツマイモ、ニンジンなど)、果物(リンゴ、ミカン、バナナなど)、煮干しやゆで卵、パンなどさまざまなものを食べています。

ハクビシン
ハクビシンはどんな性格なの?

ハクビシンの性格はとても大人しく、よほどのことがない限り自分から攻撃をしてくることはないとされています。

ハクビシンは大人しく、かわいらしい顔をしていることから触りたい、エサをあげたいと思う人もいるかもしれません。しかし野生動物であるハクビシンはどんな病気や寄生虫を持っているかわからず、安易にハクビシンとの距離を縮めてしまうと病気や寄生虫が広がってしまう可能性があります。すると人間はもちろん、人間が飼っているイヌやネコといった動物にも感染が広がってしまう可能性もあるため、ハクビシンを目撃しても決して触ったりエサをあげたりしないでください。

ハクビシン
ハクビシンはもともと日本の動物ではないかもしれないって本当?

本当です。ハクビシンは日本の在来種ではなく、外来種(がいらいしゅ)なのではないかと考えられています。

外来種とはもともとその地域にいなかったにも関わらず、人間の手によってその地域に持ち込まれた動物のことを指します。ハクビシンも外来種であり、人の手でもとの生息地から日本に持ち込まれたのではないかと考えられています。

なぜハクビシンが日本にやってきて定着したのか、はっきりした経緯はわかっていません。今のところ明治時代に毛皮を取るために中国から持ち込まれ、そのうちの一部が野生化してしまったという説が有力とされています。

なおハクビシンは外来種だと考えられているものの、アライグマやマングースと違って「特定外来生物(※)」には指定されていません。「外来生物法」という法律では特定外来生物の定義を“人間の移動や物流が盛んになりはじめた明治時代以降に持ち込まれたもの、そして持ち込まれた時期がわかるもの”としているため、明治時代に記録があり、いつ日本に持ち込まれたのかわからないハクビシンは特定外来生物には該当しないということになっています。

(※)特定外来生物(とくていがいらいせいぶつ) 明治時代以降に日本にやってきた外来種の中でも特に農業や水産業、人の命や生態系に被害を及ぼす、もしくはおよぼす可能性がある生物のことで、哺乳類ではアライグマやキョン、ヌートリアなど25種類が指定されています。

ハクビシン
ハクビシンはなぜ害獣(がいじゅう)扱いされているの?

ハクビシンが害獣扱いされる大きな理由としては、甘い果物が大好物であることがあげられます。ハクビシンは町に現れて農作物(特にミカンやカキ、スイカなどの果物)を食い荒らしてしまうため、農家の方にとってとても厄介な存在になっています。

またハクビシンは非常に身体能力が高く木や電柱に軽々と登れるうえ、スマートフォンくらいの大きさの穴であれば自由に通り抜けられて、さらに垂直方向に1m以上ジャンプできます。ハクビシンはこの身体能力を生かして住宅に入り込み、屋根裏などに住み着いて住宅をツメやキバで破壊する、フンやオシッコで悪臭や汚れをまき散らすといった被害を全国各地で起こしています。

このような理由から、ハクビシンは害獣として扱われています。もし自宅にハクビシンが住み着いてしまったら、早めに市町村やハクビシンの駆除を行っている業者に連絡して対策を行うことをおすすめします。ハクビシンは木酢酢(もくさくす)やニンニクといった強い臭いが苦手だといわれているため、これらの臭いをハクビシンがいる場所に充満させるのも1つの手だといわれています。

ハクビシン
ハクビシンはペットとして飼えるの?

ところでハクビシンを自宅において、ペットとして飼うことはできるのでしょうか?

ハクビシンをペットとして飼育することは簡単ではないものの、場所や条件によっては不可能ではないようです。ただしハクビシンは基本的には野生動物であることからペットショップで販売されておらず、ブリーダーも存在しません。そのためペットとして飼育するためには、まず野生のハクビシンを捕まえる必要があります。

しかしハクビシンは「鳥獣保護管理法」という法律で保護されているため、許可なく捕獲や飼育をすると法律により罰せられてしまいます。そのためハクビシンを入手するためには狩猟免許や猟具(りょうぐ・銃やわなのこと)に応じた免許を取得し、定められた猟期(りょうき)に捕獲する必要があります、

またハクビシンは野生動物であると同時に、有害鳥獣として駆除されることも多い動物です。都道府県によってはハクビシンの飼育が禁止されているところもあるため、ハクビシンを捕獲・飼育する際は事前に住んでいる都道府県にハクビシンを飼育して良いか確認してください。

ハクビシン
ハクビシンとアライグマ、タヌキにはどんな違いがあるの?

日本に生息している食肉目の動物、ハクビシンとアライグマ、タヌキにはどんな違いがあるのでしょうか。ハクビシンとアライグマ、そしてタヌキは似たような色合いをしているため、遠目から見ると見分けることが難しいとされています。

アライグマは北アメリカに生息する食肉目アライグマ科に分類される動物で、食べている物はハクビシンとほぼ同じです。体の特徴としては目の周りに黒いマスクのような模様があること、しっぽに白色と黒色のしま模様があることです。またハクビシンと違ってとても気性が荒く、人間にかみついたり引っかいたりといった攻撃をしかけてくることもあります。またアライグマは特定外来生物に指定されている外来種のため、ペットにはできません。

タヌキはアジアの東部から北部、日本に生息する食肉目イヌ科に分類される動物です。日本にはホンドタヌキとエゾタヌキの2種が在来種として生息していて、食べている物はハクビシンやアライグマとほぼ同じです。体の特徴としては体の色は茶褐色ですが、目の周りとしっぽの先、足が黒色であること、耳が丸いことがあげられます。性格は大人しくて臆病で、自分から攻撃をしかけてくることはありません。タヌキは「鳥獣保護管理法」という法律で保護されているため、捕獲や飼育をするためには狩猟免許や都道府県の許可などが必要となります。

ハクビシン
ハクビシンが見られる動物園はあるの?

ハクビシンは弱っているところを保護されることがあるほか、タヌキと間違われて保護されることがあり、保護個体がそのまま動物園で飼育されていることが少なくありません。そのためハクビシンは東京都の上野動物園や多摩動物公園、神奈川県の野毛山動物園や夢見ヶ崎動物公園、静岡県の日本平動物園など多くの動物園で飼育されています。

余談ではありますが、ハクビシンは上の項目でも説明した通り「有害鳥獣」扱いされている動物です。そのため最近は野生動物の保護を行っている動物園であっても、ハクビシンについては保護や治療を行わないという施設も増えています。

ハクビシン
ハクビシンはどのくらい生きるの?

ハクビシンの寿命については諸説がありますが、野生下で10年以下(7~8年ほど)、飼育下で15~20年ほどではないかといわれています。

飼育下では寿命が長くなる傾向にあり、かつて神奈川県の野毛山動物園で飼育されていた個体の中には28歳まで生きたという記録もあるそうです。

ハクビシン
ハクビシンにはどんな敵がいるの?

東南アジアに生息しているハクビシンには天敵が多く、ヒョウやトラなどのネコ科動物やワシやタカ、フクロウなどの猛禽類や大型のヘビなどに食べられてしまうことがあるようです。日本に生息しているハクビシンには天敵が少なく、猛禽類に襲われることもあるものの、食べ物やすみかを巡ってアライグマやタヌキと競合することが多いようです。

しかしハクビシンにとって、最大の敵はトラでもヒョウでもなく、私たち人間です。

東南アジアに生息するハクビシンは生息地の破壊や食料にするための狩猟により、少しずつ生息数を減らしていると言われています。日本では逆に生息数が増加傾向にあるといわれていますが、彼らは農作物を荒らし、時に住宅を破損させる有害鳥獣として全国で駆除されているのが現状です。

確かに大切な農作物や住宅を荒らされてしまうのは困りますが、そもそもハクビシンを日本に持ち込んだのは私たちです。人間の都合で持ち込まれたハクビシンに害獣というレッテルを貼るのも、駆除を行うのも人間のエゴだといえます。外来種や害獣といった問題はさまざまな要因が絡んでくるため難しく、簡単に解決できるものではありません。それでもハクビシンは悪意を持って農作物を荒らしている訳ではなく、ただ野生において一生懸命生きているだけということを忘れないようにしたいものです。

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