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マナティ

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マナティ

皆さんは「マナティー」という動物を知っていますか?海や川にいる、大きな哺乳類(ほにゅうるい)でとても優雅に泳ぐ動物です。日本ではほとんど見られない動物なので、知らない方も多いのではないでしょうか。そんなマナティーのことを紹介していきます!

マナティ 基本情報

項目名内容
Scientific NameTrichechus Linnaeus, 1758
Taxonomic StatusAccepted
RankGenus
Vernacular Namesマナティ
Kingdom動物界
Phylum脊索動物門
Class哺乳綱
Orderジュゴン目
Familyマナティ科
Genusトリケクス属
Conservation Status危急種
Habitats海洋, 淡水
Descriptionsマナティは大きく、完全に水中に生息するほとんど草食性の海洋哺乳類で、一般に海の牛として知られています。ジュゴン目に属する4種のうち、現存する3種がトリケクス科に分類されています。

哺乳綱(ほにゅうこう)海牛目(かいぎゅうもく)マナティー科マナティー属

体長:2.4〜4.5m

体重:300〜1500kg

マナティーはアフリカ大陸や北アメリカ大陸東部、南アメリカ大陸北部、キューバ、ジャマイカ、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴ、ハイチなどの暖かい地域に住んでいます。

上に書いてあるように、体長や体重に差があるのでたくさん種類がいるようにも思えますが、実際には3種類しかいません。1番小さい種類でも2.4mあるので、たくさんの生物がいる海や川の中でも大きいということがわかりますね。

マナティーは口や鼻が前に出ていて、全身には2万5千〜3万本もの毛が生えています。尾ビレはオールのような丸い形をしています。歯は奥に歯がありますが、定期的に抜け落ちて生え変わります。マナティーは植物を食べるのですが、この植物に珪酸(けいさん)という酸が含まれているそうで、歯を消耗してしまうそうなんです。削れて薄くなった歯は抜け落ち、また新しい歯が生えてくるようになっているんですね。

マナティーは海や川にいると言っても魚類ではなく哺乳類(ほにゅうるい)です。なのでエラ呼吸ではなく肺で呼吸しています。水の中で泳いでいる時のマナティーは「潜水している」ということになります。何分かに1回、呼吸のために水から顔を出しています。顔を出している姿は想像するだけでかわいいですね。

マナティ Q&A

マナティ
マナティの名前の由来は?

マナティーの名前の由来は様々ありますが、マナティーを英語にすると「manatee」と書きます。これは半分が女性で、半分が魚という意味の「ma natees」からきているという説があります。

他にもラテン語で「手」を意味する「マヌス」が「マナティー」になったという説や、カリブ海の島の原住民「タイノ属」の言葉で「乳房・胸」のことを「マナティー」と呼んでいたという説もありますが、定かではありません。

マナティーが属する海牛目(かいぎゅうもく)の学名は、ラテン語で「Sirenia」と書きます。これはギリシャ神話に登場する「セイレーン」からきているそうです。セイレーンというのは上半身が女性の体をしていて、下半身は魚か鳥の姿をしている女怪物です。このセイレーンは綺麗な姿と歌声で船乗りたちをおびき寄せ、海に引きずり込んだと語られています。

このセイレーンの姿は最初にお話ししたマナティーの名前の由来と少し似ている気がするのでこの説が有力かもしれないですね。

マナティ
マナティーはどうしてそこに住んでいるの?

マナティーは基本的に熱帯や亜熱帯の河川や湖、河口、沿岸に住んでいます。海にもたまに住んでいたりしますが、アマゾンに住んでいるマナティーは淡水だけに暮らしています。

マナティーは昼夜関係なく、エサを探して動いています。疲れたら寝て、お腹が空いたら動くという生活なのかもしれません。基本的には単独で行動していますが、夫婦や子どもたちと一緒だったり、6頭くらいの小さな群れで行動することもあります。

先ほどお話しした通り、マナティーは肺呼吸なので、休んでいる状態だと15分ほど、動いている時は3〜4分ほどで1回呼吸をしなければいけません。苦しくないのでしょうか?

マナティーは代謝が低く、酸素の消費量を少なくすることができるので長く潜っていることができるんです。潜水中に心拍数が低下するようなことはなく、敵に追われていたり水面が遠くて呼吸できないなどの緊急時には1分あたり8回の心拍数で過ごすことができるんです。

必要最低限の期間に酸素を含んだ血液を集めることができるんですね。3〜4分は時間にすると短いかもしれませんが、人間が水の中で息を止められる時間と考えるととても長く感じますね。

代謝が低いということは、大量の脂肪を蓄えることができるということです。今日はエサが取れないなあという日でも耐えることができます。暖かいところが好きで、寒さには弱いですが、この脂肪のおかげで少しの寒さだったら耐えることができるんですね。

寿命は40〜70年と長いです。体が大きい分、長く生きていられるのかもしれませんね。

マナティ
マナティは何を食べているの?

マナティーは草食性で海草や水草、海藻、川に浮いている浮草、水辺の陸に生えている植物も食べています。水の中にいる哺乳類(ほにゅうるい)で草食性なのは、世界でもジュゴンとマナティーだけなんです。

マナティーは全身に毛が生えていて水の流れを毛で感じています。特に口周りに生えている毛がとても敏感で、この毛でエサを探しているんです。

胸にヒレがあるのですが、このヒレには関節があり、人間で言うひじのようなものがあります。このひじがあるおかげで胸ヒレを自由に動かすことができるんです。ヒゲで見つけた植物を胸ヒレで器用に掴んで食べているんです。

マナティーには歯がありますが、歯だけを使って噛んでいるわけではないんです。口の中には咀嚼板(そしゃくばん)という皮膚が硬い部分があり、そこと奥歯ですりつぶすようにして食べているんです。

でも大きな体で植物しか食べないのに、お腹は空かないのでしょうか。

マナティーは体重の3割の植物を食べなければいけません。一日90kgもの植物を食べることになります。先ほど「昼夜関係なくエサを探している」とお話ししましたが、それだけの量を食べなければいけないので、ずっと探して食べているんでしょうね。

マナティ
マナティーは泳ぎが遅いって本当?

温厚な性格をしていて、普段泳いでいる時は時速1〜8kmとゆっくり優雅に泳ぎます。時速1kmだと人間が歩くスピードよりも遅いことになります。ただ、尾ビレを勢いよく振って時速20kmで泳ぐこともあるんです。これはその場をすぐに離れたいときなどの緊急時で、時速20kmという速さを持続することはできません。

尾ビレに注目してみましょう。マナティーの尾ビレは丸いオールのような形をしています。何度も何度も振ることはできませんが、たった一振りするだけで、速いスピードを出すことができるんです。

海にいる哺乳類(ほにゅうるい)でイルカやジュゴンがいますが、尾ビレが二つに分かれています。なので早いスピードで大きな海を泳ぐことができますが、小回りが効きません。その点、マナティーの丸い尾ビレは、狭い川を快適に泳げるように小回りが効くようになっているんです。

住んでいる場所に適した泳ぎの速さと、尾ビレの形をしているんですね。

マナティ
マナティーはなまけものって本当?

マナティーは水の中にいる哺乳類(ほにゅうるい)のなかで最も楽な姿勢で泳ぐことのできる動物と言われています。なのでなまけものだと思われてしまうのかもしれませんが、体の構造が楽な姿勢でいられるようになっているんです。

マナティーの肺は背中一面にあり、言ってしまえば背中に浮き輪をつけているような状態になっているんです。そして骨が重くできているので、肺から少し空気を抜くだけで沈むことができます。浮き輪を上につけ、重い骨もあるので姿勢を調整することなく浮いたり沈んだりすることができるんです。

人間に置き換えてみると、プールや海で浮くことは結構簡単ですよね。ただ沈む方はどうでしょう。頑張って必死に手や足を使って泳いでやっと沈める、という感じですよね。ダイバーなどは沈みやすくするために重りを持って水の中に入るほどです。それを考えると、水の中で暮らしやすくするための体になっていることがわかりますね。

マナティ
マナティーはどうやって増えるの?

マナティーは約1年妊娠して1頭の子どもを水の中で産みます。マナティーは肺呼吸なのに水中で産んで大丈夫なのでしょうか。

子どもが産まれて初めて母親がしてあげること、それが呼吸です。最初の呼吸をさせるために、母親は水面まで子どもを連れていき、呼吸をさせます。出産も大変ですが、産まれた瞬間から大忙しですね。

初めて呼吸をしてから1時間もすると自分で泳げるようになります。子どもの成長速度が早いですね。

ただ、ここから3年ほどおっぱいを飲んで過ごすことになります。人間にすると長いですが、体を大きくするためには栄養のあるおっぱいを飲む方がいいのかもしれませんね。

だんだんと大人と同じように植物を食べるようになりますが、これがまたとても多いのです。たくさん食べられるのは元気な証拠なのかもしれませんね。

マナティ
マナティーは人魚なの?

先ほど「マナティーの名前の由来は?」を読んだときに、あれ?その姿は人魚なのでは?と思った方もいるのではないでしょうか。そうなんです。マナティーは人魚伝説のモデルになったと言われています。ただ、日本人からするとジュゴンが人魚のモデル、と聞いたことがあるかもしれません。東洋ではジュゴン、西洋ではマナティーが人魚のモデルと言われているので地域によって違ってくるのかもしれませんね。

ただ私たちが想像している人魚と、実際のマナティーはあまり似ていない気がしますよね。では人魚伝説は一体どこから広まったのでしょうか。

人魚を見たと航海日誌に書き残したのはあのコロンブスなんです。1493年の大航海時代、カリブ海に浮かぶ島、今のドミニカ共和国付近を航海していたコロンブスは3匹の人魚が飛び上がる姿を見たんだそうです。

ただ、私たちが想像している人魚と同じように、コロンブスも綺麗な女性の顔や上半身を持っていると想像していたので、「え?あれが人魚なの?」と思ったそうです。航海日誌には「顔が少し人間に似ているくらい」と書かれていたそうです。

ただ、人魚を見た場所とマナティーが住んでいる場所が同じなので、コロンブスが人魚とマナティーを見間違えたのではないかと言われているそうです。

マナティーは人間の上半身を持っているわけではありませんが、優雅に泳ぐ姿は人魚に見間違えてもおかしくないのかもしれませんね。

マナティ
マナティーは絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)に指定されているの?

マナティーは現在数が少なくなり、絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)に指定されています。なぜ数が減ってしまったのでしょうか。

マナティーは水の中にいるとはいえ、水深3メートルほどと、そこまで深いところまではいきません。岸や川辺にも姿を現すので、捕獲(ほかく)されやすく、肉や油は食用にされ、皮は丈夫でいろんな加工品に使われていました。

特にアマゾン川付近に住む人たちにとってマナティーの肉は大事なタンパク源で、重宝されていました。また、子どもを連れたマナティーのお肉が美味しいと迷信が広まり、母親だけが乱獲(らんかく)されることもあります。

他にも、マナティーはあまり深いところにいないので、漁師の網に引っかかってしまいます。逃げようと網を破っていくのですが、漁師からすると迷惑な行為になってしまうのです。害獣(がいじゅう)とみなすとマナティーは殺される対象になり、しかも肉や皮はお金になるので捕獲(ほかく)され続けてしまったのです。

他にも開発などでマナティーの住んでいる水の中の環境が悪くなってしまい、エサである植物が育たなくなってしまったことも原因です。

アマゾンマナティーという種類は、産業が発展し工場のベルトコンベアーなどの工業製品に、マナティーの丈夫な皮が使われ、1935年〜1954年までに約13万頭ものマナティーが乱獲(らんかく)されてしまったのです。

国の法律で捕獲(ほかく)することが禁止されている今でも、乱獲(らんかく)され続けているのが現状です。

そんなマナティーを救うため、マナティーと共存していくための活動もされています。母親が捕獲(ほかく)され、1人になってしまった子どもを保護し、元気になったら海や川に戻す活動や、環境教育でマナティーのことを伝え、いかに守る存在なのかを知ってもらう活動もしているそうです。

少しでも多くの人が守ろう、共存しようと思ってくれることを願っています。

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