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トカゲ

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トカゲの種類はどのくらい存在しているのか知っていますか? 実は、トカゲは4000種類以上いるといわれています。かなりの数の多さに驚かされますね! そして、トカゲの魅力(みりょく)といえば「個性」が豊かです。体の大きさ・顔つき・体格・特徴・肌質など、トカゲの種類によって大きく変わります。 個性が豊かだからこそ、トカゲはペットとしても人気があるのかもしれませんね。トカゲについて詳しく探ってみましょう!

トカゲ 基本情報

爬虫網-有鱗目-トカゲ亜目 最大種 コモドオオトカゲ 体長:約250~300㎝ 体重:約70~100kg 最小種 ナノ・カメレオン 体長:2.5㎝ 体重:不明 トカゲは世界中に幅広く生息しています。 具体的には熱帯地帯・高山地帯・森林・砂漠などの場所です。 暖かい環境が多く含まれているのは、体温調節をするために適しているからです。 トカゲが自分で体温調節をしているのには理由があります。 それは、トカゲが変温動物(へんおんどうぶつ)だからです。 変温動物というのは、周りの環境によって体温が影響を受けやすい体質の生き物のことです。 そのため、寒くなったら日光を浴びて体を温めて、暑くなったら日陰で体を冷やすようにして体温を調節します。 日本でも春から暖かい季節になるとトカゲを見かけることが増えますね。 よく見かけるのは、尻尾の色が鮮やかな青色のトカゲが多いのではないでしょうか? そのトカゲの名前は「ニホントカゲ」と呼ばれています。

二ホントカゲなど日本に生息しているトカゲは、冬になると見かけなくなります。 どこに隠れてしまうのでしょうか? 実は、寒い季節になり気温が15℃以下になると、土の中に潜って冬眠を始めるのです。 そして、また暖かい季節になると姿を現すようになります。 ニホントカゲの繁殖(はんしょく)時期は4~5月頃です。 同時期にオスの体に変化が起こります。 それは、喉(のど)からお腹にかけて淡い赤色になるのです。 この変化は「婚姻色(こんいんしょく)」と呼ばれます。 発情期(はつじょうき)のオスのトカゲの特徴で、縄張り意識が強くなりオス同士で戦いあうようになります。 そして、5~6月頃になるとメスは産卵(さんらん)するための場所を作ります。 メスは倒れた木や石の下に穴を掘って、産卵の準備をするのです。 1回の産卵で5~16個の卵を産みます。 卵は40~50日後に孵化(ふか)するので、それまでメスが卵を守ります。

人気の高まっているペット

爬虫類(はちゅうるい)の人気が高まっており、トカゲもペットとして飼う方が増えています。 特に人気が高いトカゲの種類は、「ヒョウモントカゲモドキ」や「フトアゴヒゲトカゲ」です。 どちらの種類も比較的に飼育しやすいので、その点も人気のポイントですね。 ペットショップから迎え入れたトカゲだけでなく、野生のトカゲも飼育することができます。 ここでは、野生の「ニホントカゲ」の飼い方についてご紹介します。

エサは何をあげたらいいの?

トカゲの主食は虫です。 ・コオロギ ・ミルワーム ・ハニーワーム ペットショップで販売されている虫の方が、安心して与えることができます。 虫だけではカルシウムが不足してしまうので、カルシウムパウダーをエサにかけて与えるのがおすすめです。 また、飼育しているトカゲの体の大きさを考えて虫のサイズを選びましょう。 トカゲの口よりもエサが大きいと、食べられなかったり喉に詰まらせたりしてしまいます。 そうならないためにも、エサのサイズを考えて与えましょう。 エサを与える頻度は、毎日でなくても大丈夫です。 目安としては週に2~3回程度にしましょう。

飼育環境について

・飼育ゲージ ・床材 ・隠れ家 ・水飲み場 ・ヒーター ・紫外線ライト ・温度・湿度計

飼育の際に注意する点は3つあります

1)室内飼育か室外飼育のどちらにするのか決めましょう 室内か室外で悩まれる方には、トカゲを冬眠させるかどうかで判断しましょう。 室内で飼育するのであれば、冬眠させないために温度管理が必要になります。 室外で飼育するのであれば、冬眠前にエサの量を管理しなくてはいけません。 成体(せいたい)のトカゲは、冬眠させてあげたほうが長生きするとも言われています。 しかし、冬眠させるためにはエサの管理など準備しなくてはいけないことがあり難しいです。 冬眠がうまくできずに亡くなってしまうこともあります。 2)温度管理をしっかりしましょう 室内で飼育する際は、温度を25℃くらいでキープするようにしましょう。 冬の寒い時期には、パネルヒーターやエアコンで室内温度をあげるようにしてください。 室内の温度が15℃以下になってしまうと、冬眠してしまうので気を付けなくてはいけません。 3)紫外線(しがいせん)が当たる場所を作ってあげましょう 室内の飼育では、しっかりとトカゲが日光浴することができませんので紫外線ライトを設置してあげましょう。 紫外線ライトが強すぎると熱射病(ねっしゃびょう)、反対に弱いと紫外線不足になってしまうため気にかけるようにしましょう。 飼育ケージの全体を照らすのではなく、半分くらいスペースを日光浴できるように調節します。 トカゲは自分で体温管理をしているので、日光浴をするときと休みたいときを選べる環境を作ってあげてください。

トカゲ Q&A

トカゲ
トカゲの名前の由来は?

トカゲという名前が付いた由来は、2つの説があります。 ・戸の陰に隠れていることから「戸陰(とかげ)」と呼ばれるようになった説。 ・速く走ることのできる姿から「敏駆(とかけ)」が音変化したという説。 どちらもトカゲの行動が名前の由来になっているのですね。

トカゲ
トカゲはどうしてそこに住んでいるの?

トカゲは種類が多く住んでいる場所は幅が広いため、全てをお伝えすることはできません。 ですが、トカゲに必要な環境は日光浴ができる場所です。 なぜなら、トカゲは日光浴をすることで体温管理と体調を整えているからです。 環境によって体温が変化してしまうため、日光浴をしたり日陰に入ったりして自分で管理しています。 また、適度に紫外線を浴びることによって健康を保つこともできます。 紫外線が足らないと紫外線不足に陥り体調を崩すこともあるからです。 トカゲが暖かい地域に生息している数が多い理由は、日光浴ができる環境が整っているからかもしれませんね。

トカゲ
トカゲは何を食べているの?

トカゲの種類によってもエサは変わります。 1番多く食べられているのは「昆虫」です。 飼育されているトカゲは、販売されている昆虫の種類が多くないのでコオロギやミルワームを食べることが多いです。 野生のトカゲだと、クモやバッタなど食べられる昆虫の種類は多くなります。

「雑食」のトカゲは、昆虫だけでなく野菜・フルーツ・人工餌を食べることもできます。 エサとして食べられる物が多いので、エサに困らなそうですね。 しかし、トカゲにも人間と同じように好き嫌いが激しい子もいるので、雑食だからと言って何でも食べられるわけではありません。 また、大型のトカゲの種類になるとエサは「肉」を食べたりもします。 体の大きさに合ったエサとなると、昆虫ではなかなかお腹を満たすことができませんね。 トカゲの種類が多いと、エサとなるジャンルも幅広いです。 ペットとしてトカゲを飼う際は、どのようなエサを食べるのか前もって調べておくのをおすすめします。

トカゲ
トカゲの尻尾(しっぽ)はどうして切れるの?

トカゲは敵に狙われたときに、自分で尻尾を切って逃げます。 なぜ、尻尾を切るのかというと逃げるための時間稼ぎをするためです。

トカゲの尻尾は切られても、しばらくの間はクネクネ動いています。 尻尾の動きに天敵は気を取られてしまうので、その隙(すき)に逃げるのです。 トカゲの尻尾はどういう仕組みになっているのでしょうか? 実は、尻尾には「脱離節(だつりせつ)」と呼ばれる割れ目があるのです。 刺激が背骨に伝わることによって、脱離節を切り離すことができます。 尻尾の切れ目は、筋肉がすぐに収縮(しゅうしゅく)するので血が出ることはありません。 切れてしまった尻尾は数か月をかけて再生します。 しかし、以前の尻尾よりも大きさが小さかったり、歪(いびつ)な形になったりする可能性が高いです。 また、再生させるためにかなりのエネルギーを使うので体に負担もかかってしまいます。

トカゲ
トカゲの中には危険な種類もいるの?

トカゲの中で危険なのは、毒を持っている種類と鋭い歯を持っている種類です。 日本には生息はしていませんが、ペットとして海外から輸入していることもあります。 そのため、トカゲの中には危険な種類もいることを知っておきましょう。 いくつか危険な種類のトカゲについてご紹介します。 ・アメリカドクトカゲ 噛まれると神経毒(しんけいどく)によって体が麻痺(まひ)してしまい、激しい痛みと吐き気などに襲われます。

・メキシコドクトカゲ 噛まれてしまうと毒に血液の赤血球(せっけっきゅう)を破壊する作用が含まれているので、内臓の機能が低下してしまう可能性があります。

・グリーンイグアナ ペットとして飼育することはできますが、オスは発情期になると性格が凶暴(きょうぼう)になるため人に攻撃することもあります。 また、イグアナの歯はノコギリのような形で鋭いので、噛まれると縫合(ほうごう)しなくてはいけない程の傷ができてしまいます。

・ハナブトオオトカゲ 鋭い牙のような歯を持っているので、シカなど少し大きい哺乳類を食べることができます。 性格が攻撃的なので攻撃される恐れがあります。 ペットとして日本にも輸入されていますが、自治体に許可をもらわないと飼育することができません。

・ミズオオトカゲ カメを噛み砕くほどの強い力を持っています。 また、動物の死骸(しがい)だけでなく、人間の死体を含めて腐肉(ふにく)を食べる習性があります。 噛まれると毒だけでなく、感染症(かんせんしょう)にかかる可能性もあります。

・コモドオオトカゲ 大型のトカゲで肉食としても有名ですね。 ヤギやイノシシなどの大型哺乳類を、捕まえて食べることもできます。 食べるのは動物だけでなく、人間を襲って食べたという事件も発生しているのです。 毒も持っているので、最も気を付けなくてはいけない種類ですね。

トカゲ
自然に溶け込んでしまうトカゲがいるのは本当?

植物など自然の環境に溶け込んでしまう「擬態(ぎたい)」が得意な生き物といえば、「カメレオン」が有名ですね。 その擬態をすることができるのは、カメレオンだけではありません。 トカゲの中でも擬態を得意とする種類がいますので一部ご紹介します。 ・ノーザンリーフテールゲッコー 白色や灰色をしており樹皮(じゅひ)に擬態することができます。

・チャホアミカドヤモリ 暗褐色(あんかっしょく)や緑色が混ざっており、樹皮のコケに擬態することができます。 ・エダハヘラオヤモリ 茶色をしているので木の葉に擬態することができます。 尻尾は実物の葉に近づくために、虫食いされたような葉にそっくりな形をしています。

これらのトカゲは自然に溶け込みすぎていて、よく観察しないと見つけることができません。 一色だけでなく複数の色で模様を作っているので、より植物に馴染みやすくなっています。 また、色合いだけでなく体の形も特徴的なので注目してみてください。

トカゲ
トカゲの寿命はどのくらいなの?

トカゲの寿命は、種類だけでなく生活環境によって影響されます。 野生のトカゲだと5~6年程ですが、天敵に襲われる可能性が高いため寿命がもっと短いこともあります。 飼育されているトカゲの中には、10年以上生きていた例もあります。 天敵に狙われないことと、飼育環境がトカゲに合っていたのでしょうね。 トカゲの中で最も長生きをするのは、どの種類なのでしょうか? それは、大型のトカゲである「コモドオオトカゲ」です。 コモドオオトカゲの寿命は、50年くらいだといわれています。 かなり長生きをするトカゲもいるのですね。

トカゲ
トカゲの天敵はどんな動物なの?

野生のトカゲには、天敵が多く身近に存在します。 ・哺乳類は、猫・イタチ・キツネ・タヌキ・アライグマなど ・鳥類は、カラス・モズ・フクロウなど ・爬虫類は、ヘビ・体の大きいトカゲに共食いされる

警戒(けいかい)しなくてはいけない生き物が多いですね。 同じトカゲでさえ気を付けていないと、襲われてしまう可能性があります。 また、子供のトカゲだと肉食昆虫やカエルに食べられてしまうこともあるのです。

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