甲斐犬(かいけん)

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:甲斐犬.jpg

甲斐犬(かいけん)は、しっかりとした脚と体格を持つ中型の日本犬です。耳は立ち耳でしっぽは、巻き尾または差尾(さしお)が特徴です。

毛色は、黒虎毛・赤虎毛・虎毛の3種類。全て縞模様(しまもよう)で、黒虎毛は黒がベースの赤茶の模様(もよう)、赤虎毛は赤みを帯びた茶色で黒の模様がはいっています。

中には、虎毛ではない単色の子も生まれるようですが、公式の甲斐犬とは認められてないようです。

舌の色は、北方起源(ほっぽうきげん)のスピッツ同様(チャウチャウや北海道犬など)、青黒い個体の甲斐犬も存在しています。

性格は、「冷静」「勇敢」「一代一主(いちだいいっしゅ)」。気が荒いイメージもある甲斐犬ですが、じつは温厚で愛される家庭犬としても人気です。

さっそく、甲斐犬の世界を覗いてみましょう!

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~基本情報~

原産国 日本

英語表記 Ryukyu Inu

サイズ  中型犬 

体高‥‥ オス:約46cm~50cm メス:約43cm~47cm

体重‥‥ オス:約14kg メス:約13kg

甲斐犬(かいけん)の歴史

現在の山梨県・南アルプスを中心とした甲斐地方で活躍していた甲斐犬は、猟犬(りょうけん)としての性質を求めた選択交配を重ね、現在の形になりました。

甲斐犬は「イノシシ型」とすっきりとした脚のラインが特徴的な「鹿型(しかがた)」という2つのタイプが存在しています。

山岳地方(険しい山々がそびえ立つ地域)の狭い地帯で繁殖し、集団性が強く他の犬種が近づけなかったことから純血化(じゅんけつか)したと考えられています。

日本土着の犬として古い歴史を持つ甲斐犬。しかし、起源ははっきりしていません。

一説では、スピッツが属する北方の犬ではないかといわれています。秋田犬(あきたいぬ)に次いで2番目に国の天然記念物にも指定を受けました。

一方で、甲斐犬は秋田犬(あきたいぬ)や柴犬(しばいぬ)のように海外に輸出はされていませんでした。なぜなら、甲斐犬の気性の強さが家庭犬には向かないとされていたからです。

そのため、アメリカンケンネルクラブなどの登録は一部のみ。ヨーロッパで今も猟が行われている地域では、犬種登録が少しずつ進んでいます。

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 甲斐犬のQ&A

甲斐犬の名前の由来は?

山梨県・南アルプスを中心とした甲斐地方の地名に由来します。「甲斐虎(かいとら)」や「甲斐の虎犬(かいのとらいぬ)」とも呼ばれています。

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甲斐犬の性格や特徴は?

「甲斐虎」と呼ばれる気性の強さもある甲斐犬。性格や特徴、また甲斐犬を飼った時の注意点などを紹介します。

甲斐犬はどんな性格なの?

甲斐犬は気性が強く気も荒いというイメージがありますが、温厚で愛される家庭犬として人気があります。

また、「一代一主(いちだいいっしゅ)」(飼い主に従順に献身)といわれる甲斐犬は、飼い主に生涯付き従う、忠誠心あふれる犬種。

一緒に暮らしている家族には、なついて愛情を注ぎますが特に主人と決めた人間は別格扱いをすることがあるといえるでしょう。

現役の猟犬もしているため、警戒心が非常に強く感覚も鋭いため自分で状況を判断できる賢さもあります。

そのため、飼い主が忙しい時も判断し遊びを催促したりうるさくすることはありません。

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甲斐犬の特徴は?

現役の猟犬としても働いている甲斐犬は、気性の強さも大切な要件として繁殖されています。残念ながらペットとして飼う犬としては好まれていません。

状況によっては、見知らぬ人や他の動物にも警戒心を見せることもあります。飼い主に対しては信頼と尊敬、甘えん坊で従順な面も見せる愛らしい一面もあるでしょう。

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甲斐犬は吠えたり噛みついたりするの?

ここでは、甲斐犬が問題行動を起こしやすい注意してほしい点について解説していきます。

甲斐犬は家の人以外(来客・近所の人・他の動物)を見かけたり、家の外の雑音などに対し強く吠える傾向があります。

犬が苦手な人や子ども・お年寄りは「こわい」という恐怖心を抱かせてしまいかねません。

近所迷惑や近隣のトラブルにもなりやすいため、十分注意しましょう。

また、「噛むこと」が仕事で猟犬として活躍していた甲斐犬。そのため、噛む動作がでてしまう気質があります。

子犬のうちは甘噛みであっても、成犬(せいけん)になると本気噛みになる可能性もあります。

強い力をもっているため、遊びと思って噛んでしまうと大きな怪我にも発展することもあるので危険です。

飼い主は、噛み癖が出ないように子犬のころから意識してしつけを行いましょう。

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甲斐犬のしつけの時期はいつから?

甲斐犬の問題行動を理解し、しつけの仕方を解説します。子犬の時はかわいらしく、つい甘やかせてしまいがちですが生後3週齢〜13週齢の過ごし方で変わっていきます。

警戒心が芽生えない子犬のうちに、家族以外の人や動物、生活音や雑音に慣れておきましょう。

子犬のころのしつけが、成犬になった時に警戒心も少なくなり吠えにくくなります。

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甲斐犬の噛み癖はどうしたらいいの?

犬の本能でもある「噛む」という動作。噛む欲求を満たしてあげるためには、おもちゃや犬用のガムをかめるように用意してあげましょう。

「噛めない環境」を作るために、見えない場所に噛んでほしくないものをしまうことも大切。

遊びの延長で興奮してかんでしまった時は、おもちゃをとりあげてクールダウンさせましょう。

「噛むと楽しいあそびが終わってしまう」ということを学ばせていきます。

甲斐犬の運動ってどのくらいすればいいの?

たくさん運動をさせてあげると、運動不足解消にもなりストレス発散にもなります。運動量を必要とする甲斐犬の散歩時間は1回30分以上、1日2回はさせてあげましょう。

また、ジョギングを取り入れながら散歩するのもおすすめです。たっぷり運動させてあげたことにより、問題行動も起こりにくくなります。

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甲斐犬はどうやってお手入れすればいいの?

甲斐犬のお手入れは、週2回くらいの体全体のブラッシングがおすすめです。理由は毛の「つやだし」や「皮膚の血行」にはかかせないためです。

春と夏に毛が生え変わる換毛期(かんもうき)は毎日ブラッシングしてあげましょう。

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甲斐犬の気をつけたい病気は?

甲斐犬は、猟犬としての近親交配をされてきました。なぜなら猟犬としての性質をあげるため。遺伝的な疾患(しっかん)は少ないといえるでしょう。

しかし、日本犬はアレルギー性の皮膚病にかかりやすいため注意が必要。しきりに体をかいたり、皮膚が赤くなる場合は病院への受診をおすすめします。

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甲斐犬の寿命は?

甲斐犬の平均寿命は12〜15歳と考えられています。日本の家庭犬は全般的に長生きする傾向があり、平均寿命もおよそ14歳です。

最後に

甲斐犬の歴史や特徴、飼い方などについてお伝えしていきました。日本の天然記念物に指定されている甲斐犬。強靭(きょうじん)な体で現在も猟犬として活躍をしています。

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参考文献

みんなの犬図鑑
https://www.min-inuzukan.com/kai.html

COO&RIKU
https://www.pet-coo.com/zukan_dog/甲斐犬/

犬の家&猫の里
https://dognoie.com/blog/dog-picturebook/kai-training/

世界の犬図鑑
https://inuzukan.com/kai/index.html

みんなのペットライフ
https://www.min-petlife.com/50155

MOFFME
https://hoken-room.jp/pet/6952

docdog
https://www.docdog.jp/2020/01/magazine-dogs-s-t-2142.html

ANA Inspiration of JAPAN
https://www.ana.co.jp/travelandlife/article/001221/

goo国語辞典
https://dictionary.goo.ne.jp/word/虎毛/#jn-160718

いきもんパラダイス
http://www.pet-animal.net/kai/

PETOKOTO
https://petokoto.com/articles/1027

アイキャッチ画像
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kaikenbelgium.jpg