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ウミウ

ウミウ

ウミウ

「鵜飼(うかい)」という言葉を聞いたことがありますか? 伝統漁法として古くから伝わってきているものなのですが、昔から人間と共に暮らしてきた鳥なのです。 ですがウミウのことを知らない方も多いのではないでしょうか。 そんなウミウのことを紹介していきます。

ウミウ 基本情報

鳥綱(ちょうこう)カツオドリ目ウ科ウ属

全長:84〜92cm

翼開長(よくかいちょう):133〜152cm

体重:2〜3kg

ウミウは主に、ロシア南東部のウスリー地方や、韓国、朝鮮半島、中国、日本の沿岸などで暮らしています。

日本では、九州北部より北側や、北海道にも暮らしています。

ウミウの全身は光沢のある暗い緑色の羽でおおわれています。顔の周りやくちばしには毛は生えておらず、黄色と白の皮膚が見えています。夏と冬で毛が変わってくるのですが、冬は足のももの部分に白い毛が生えてきます。

子どもの時は、全身が黒い羽でおおわれていますが、下の方が白い毛でおおわれる子もいるみたいです。

毛糸のパンツをはいているみたいで可愛いですね。

ウミウは海鳥(うみどり)なので、足の指には水かきがついており、海の中に潜ることができます。目は綺麗な緑色をしているのですが、海の中に入っても光を調整することができるそうで、はっきりと海の中を見ることができます。さらに第3のまぶたと言われる薄いまくのようなものがあり、それを海の中で閉じると、水から目を保護しつつ海の中を見ることができるのです。さすが海鳥(うみどり)ですね。

ウミウ Q&A

ウミウ
ウミウの名前の由来は?

ウミウは漢字で「海鵜」と書きます。その名の通り海で生活しているウミウなのですが、そもそも「鵜(う)」という漢字の由来は何なのでしょうか。

「鵜(う)」という漢字は、中国でペリカンを指す言葉なのだそうです。そのペリカンの仲間なので、鵜(う)と呼ばれ、その中でも海で生活している鵜(う)を海鵜(うみう)と呼ぶようになったそうです。

ウミウ
どうしてそこに住んでいるの?

ウミウが住んでいるのは海の近くにある岩場などです。集団で行動するのですが、その岩場で休けいしたりします。ですが海の中にある岩場なので、波が打ち付けてくるような場所なのです。よくミステリードラマなどで、犯人が追い詰められて犯行を認めるような、あの断崖(だんがい)ですね。そんな怖いところで休憩して体は休まっているのでしょうか。

ウミウにはそんなことは関係ないようで、水に潜った後は羽を広げて日向ぼっこなんかもするようです。怖いところで可愛いことをしていますね。

すぐ近くに海がないとすぐに魚が取れないので、海の近くで生活しているんですね。

ウミウ
ウミウは何を食べているの?

ウミウは潜水(せんすい)が得意な鳥なので、魚を主食としています。もっと詳しく教えて!と思った方もいるかもしれませんが、魚なのです。そう、ウミウは魚だったら何でも食べているんです。

条件があるとすれば、ウミウは10mほど潜ることができるのですが、そこまでで取れる、取れやすい魚ということです。好き嫌いせずに何でも食べているんですね。

ウミウ
ウミウが元になった言葉があるって本当?

ウミウやウが元になって使われている言葉があります。

例えばみなさんが毎日行っているであろう「うがい」は鵜(う)の伝統漁法、「鵜飼(うかい)」からきているのです。

鵜飼(うかい)の方法はウミウが口で魚を捕まえて飲み込まずに出すのですが、その様が口から水を出す動作に似ていることから「うがい」と言われるようになったそうです。

他にもことわざで「鵜呑み(うのみ)」や「鵜の目、鷹の目(うのめ、たかのめ)」という言葉があります。

「鵜呑み(うのみ)」ということわざは、「物事をあまり考えずに受け入れる」「意味を理解しないまま受け入れる」という意味がありますが、これは鵜(う)が、魚を食べる時に丸呑みすることからきています。ウミウもそんなマイナスの意味で、魚を食べているわけではないのに少しかわいそうですね。

「鵜の目、鷹の目(うのめ、たかのめ)」ということわざは、「鵜(う)や、鷹(たか)のように鋭い目つきで物を探す」という意味で使われますが、先ほどもお話しした通り、ウミウは海の中でも外でもよく見える目を持っています。そこからこのことわざができたと言われているそうです。

言葉の中でもウミウは人間の近くにいたんですね。

ウミウ
ウミウはどうやって増えるの?

ウミウは集団で繁殖(はんしょく)を行いますが、一夫一妻制(いっぷいっさいせい)であると言われています。4〜7月に繁殖(はんしょく)をするために、断崖(だんがい)のすき間に枯れ草や海藻で巣を作り、卵を産みます。1回で4個から5個の卵を産み、温めていきます。お父さんとお母さんは交代で卵を温めるのですが、その間、片方のウミウは、巣を良いものにするために材料を集めてきたり、温めてくれているウミウのために、ご飯を取ってきたりします。4週間ほど温め、無事に孵化(ふか)してきますが、ここからが子育ての始まりです。

産まれてきたヒナは目も開かず何もできない状態なので、ヒナにご飯を食べさせるために魚を取ってきます。しかし、ウミウは魚を丸呑みして食べるので、一度胃の中に入れ少し消火させた後に、それを食道まで戻していきます。ヒナは親の口の中に頭を入れて、食道まで戻ってきている魚を食べます。

ヒナが暑そうにしていると、水を飲ませるのではなく、口に大量にふくんできた水を頭からかぶせるんだそうです。

だんだんと、親と同じように魚を食べたり、取ってきたり出来るようになるのですが、ウミウは他の鳥と比べて成長速度が遅い方なので、40日後ぐらいにやっと巣から出たり、よちよちと歩いたりするようなので、目が離せませんね。

ウミウ
ウミウが漁をしているって本当?

ウミウだけではなく、ウミウと人間が協力して魚をとる、「鵜飼(うかい)」という伝統漁法があります。これは1300年前からの歴史ある漁法です。

今ではその漁法をやっている地域は少なくなり、名水100選にも選ばれている、岐阜県の清流長良川(せいりゅうながらがわ)など11ヶ所ほどになっています。かつては全国100ヶ所以上で鵜飼(うかい)が行われていたのでずいぶんと減ってしまっていますね。

鵜飼(うかい)とはどのような方法なのでしょうか。

鵜飼(うかい)はアユをとる漁法で、5月から10月にかけて行われています。夜、船の先端にかがり火と言われる火をつけて、その火の光でアユをおどかします。驚いたアユは激しく動くようになり、うろこがキラキラと光って見えるのです。その反射した光を見て、ウミウがアユを捕まえることができます。

でもウミウは丸呑みをするのでそのまま飲み込んでしまわないのでしょうか。

ウミウの首には紐が巻かれていて、アユが通らないサイズにまでしぼっているのです。なので、その狭くなった喉を通過したアユはウミウのご飯に、通過せずに口の中に残ったアユは出されて捕獲されるという仕組みなのです。

でも喉をしめつけるなんて少しかわいそうに思えますね。

ですが、これは信頼関係の上で成り立っているのです。

鵜飼(うかい)をする漁師のことを鵜匠(うしょう、うじょう)と呼ぶのですが、鵜匠(うしょう)はウミウと信頼関係を築くために毎日一緒に生活をします。その上でできる漁法なのです。

ウミウはあまりアユが食べられないと、すねてアユを取らなくなります。やる気が出ないと言っているのでしょうか。そのようなことがないように、ウミウにも休みを与えてリフレッシュする時間を与えます。ウミウも人間と同じように休日は欲しいですよね。

このように鵜匠(うしょう)とウミウの関係があってこその漁法なので、私たちが入っていける隙間はなさそうです。

ちなみに満月の日には漁をしないそうで、アユが満月の光に惑わされて上手くタイミングを合わせられないからだそうです。

ウミウ
ウミウは詩になってるって本当?

1688年、あの松尾芭蕉が岐阜で鵜飼(うかい)を見て、一句詠んでいます。

「おもしろうて やがてかなしき 鵜舟哉(うぶねかな)」

この詩は、鵜飼(うかい)はかがり火やアユのキラキラとした反射、ウミウや鵜匠(うしょう)の熱気で華やかだけど、それが終わりみんなが過ぎ去ると、ただただ静寂した闇になるという情景と共に、ウミウの運命や、人間たちの生きていくためにする行為の哀しさを感じて詠んだそうです。

見る人によって鵜飼(うかい)は感じ方や考え方があると思います。松尾芭蕉はこう感じ取り、詩にしたのですね。

ウミウ
鵜飼(うかい)のウミウは卵を産まないの?

野生のウミウは、「ウミウはどうやって増えるの?」でもお話しした通り、繁殖(はんしょく)するのですが、鵜飼(うかい)用で飼育されているウミウは卵を産まないと思われてきました。実際に1300年の歴史がある中、そのような話はなかったのです。

ところが2014年、京都を流れる宇多川の近くにある鵜飼(うかい)用のウミウが住んでいる小屋で、ウミウが卵を産んでいるのが発見されました。これは歴史的大発見でした。その卵を見つけた鵜匠(うしょう)は卵を人口孵化(ふか)させることに成功しました。

そこから鵜匠(うしょう)たちは人口繁殖(はんしょく)をするために研究を続けてきました。繁殖(はんしょく)の時期に、小屋に巣の材料を置いてあげると巣を自分たちで作り、産卵しはじめます。卵を孵卵器(ふらんき)という、卵を孵化(ふか)させる機械に入れるために卵を巣から取っていきます。するとウミウは、卵がなくなったと勘違いして、また産み落とすのです。こうして効率よく産卵させることに成功しました。

ただ、無事に孵化(ふか)させた後が大変なのです。先ほどもお話しした通り、ウミウの赤ちゃんは他の鳥に比べて成長速度が遅いのです。長い間、つきっきりで人間が面倒を見てあげないと、ちゃんと育つことができないのです。

約40日の間、成長に合わせて温度や食事を管理しながらお世話して、やっと大人のウミウになるのです。

このように研究やお世話を続け、毎年人工繁殖(はんしょく)をさせることに成功しました。

伝統がなくなってしまうのもそうですが、ウミウが少なくなっていくのも防いでいるんですね。

ウミウ
ウミウが天然記念物に指定されているって本当?

ウミウが天然記念物に指定されているのではなく、場所が天然記念物に指定されています。

ウミウは繁殖や冬を越えるために時期によって住む場所を変えているのですが、まずは冬を越えるために住む場所から紹介していきます。

1934年、山口県の壁島(かべじま)が「壁島ウ渡来地(かべしまうとらいち)」として、1945年、福島県の照島(てるしま)も「照島ウ渡来地(てるしまうとらいち)」として、越冬地が天然記念物に指定されました。

そして1972年、新潟県の粟島(あわしま)が「粟島(あわしま)のオオミズナギドリおよびウミウ繁殖地(はんしょくち)」として、繁殖地(はんしょくち)が天然記念物に指定されました。

こうしてウミウを地域全体、国全体で守っていきたいですね。

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