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ハムスター

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ハムスター

小さな体が愛らしく、ごはんをほっぺにつめる姿もキュートなハムスターです! でもハムスターってかわいいだけじゃなく、 意外と力があったりエネルギッシュなところもあるって知っていましたか? そんなハムスターの意外な姿を一緒に見ていきましょう!

ハムスター 基本情報

ネズミ目-キヌゲネズミ科-キヌゲネズミ亜科

※ここではハムスターの通称元(つうしょうもと)になった、ゴールデンハムスターの体長と体重をあらわしています。

体長13~18cm 体重120g

主に乾燥地帯(かんそうちたい)や品種によってはヨーロッパなどの地域に住んでいます。

昼間は敵に見つからないよう巣穴(すあな)を作ってその中で暮らしていますが、夜は食べ物を探すために巣穴から出てきて活動を始めます。

かわいい姿をしていますが、なわばり意識の強い動物です。

ハムスターがよく食べるものは、木の実や穀物(こくもつ、)野菜や果実ですが、野性のハムスターは虫も食べたりします。

ペット飼育としても人気な動物

ハムスターは人間に慣れやすいことから、ペットとして飼育する人が増えています。基本的に1ケージにつき1匹で飼うのが良いでしょう。なわばり意識が強い動物なので、複数を同じケージに入れて飼う多頭飼い(たとうがい)には向いていません。

ただし、相性や品種(ひんしゅ)によっては可能な場合もあります。

ロボロフスキーハムスターなどの小型(こがた)サイズの場合は多頭飼いができる場合もありますが、ゴールデンハムスターなどの大きめサイズの場合は難しいといわれています。

家で飼う場合のごはんは何を食べる?

ハムスターといえばひまわりのタネを思い浮かべる人も多いですが、脂肪分(しぼうぶん)が多いので主食(しゅしょく)には向いていません。おやつとして少量あげるのがベストです。

その代わりメインであげた方が良いのは市販の専用ペレットになります。野菜は水分が多い物もあるので、調節しながらあたえると良いでしょう。

また、動物性たんぱく質も必要な栄養なのでペット用のにぼしや、味つけはせずゆでたとり肉を少しだけあげてください。

基本的に雑食(ざっしょく)なので、ひとつのものだけでなくペレットや野菜、果物や穀類をバランスよくあたえるのが望ましいです。

飼育環境について

ハムスターを飼うためのケージは大きく分けて金網(かなあみ)タイプと水槽(すいそう)タイプがあります。

金網タイプは風とおしが良く夏場には向いているのですが、ハムスターが金網をかじってケガをする危険(きけん)があります。

反対に水槽タイプは保温性(ほおんせい)が良く寒い時期にはピッタリなのですが、夏だと熱がこもりやすくなってしまいます。

最近ではプラスチックという、金網タイプと水槽タイプ両方の機能をかねそなえたタイプもありますが、サイズが小さめというデメリットがあります。衣装(いしょう)ケースをアレンジしてオリジナルケージを作る人も増えています。

ケージの種類によってメリットとデメリットがあるので、重視(じゅうし)するポイントに気をつけながら選ぶと良いでしょう。

それ以外にも運動不足解消になる回し車やトイレ、隠れ家(かくれが)になる巣箱(すばこ)や、床材(ゆかざい)なども必要になります。

ハムスターの歯は伸び続けるため、かじり木などもおいてあげるとストレス解消になります。

その他注意点

ハムスターを飼うときの大事なポイントとして温度管理(おんどかんり)があります。

暑さにも弱いですが、寒さにも弱いので、あまりにも室内の温度が低すぎると疑似冬眠(ぎじとうみん)をしてしまうことがあります。疑似冬眠は最悪の場合死んでしまう危険がありますので、過ごしやすくしてあげるためにペット用のヒーターを使用するのも良いでしょう。

脱走しないような環境(かんきょう)作りも大切です。特に金網タイプのケージはすきまからすり抜けてしまう場合もありますし、意外と力も強く扉をこじ開けてしまうこともあるので、注意が必要です。

ハムスター Q&A

ハムスター
ハムスターがほっぺに食べ物をためこむのはなぜ?

小さな体に口の中いっぱいごはんをためこむ姿を見たことがある人も多いはず。とってもかわいい仕草のひとつですが、これにもちゃんとした理由があります。

ハムスターには顔の左右に頬袋(ほおぶくろ)というものが存在(そんざい)しているのですが、この頬袋にはたくさんの食べ物をつめこむことができます。

どうして食べ物をつめこむ習性(しゅうせい)があるのかというと、ハムスターは夜行性(やこうせい)なので、特に野生の場合食べ物探しに出かけるのは夜になります。

昼は敵も多く頻繁に巣穴から出られないので、活動する夜の時間にたくさんの食べ物を持って帰る必要があります。

そんな時に頬袋が役立つのです。野生のハムスターは、食べ物が必ず毎日みつかるとは限らない環境(かんきょう)で暮らしているので、頬袋にたくさんためこんで巣穴へ持ち帰り、そしてそこにたくさんの食べ物を集めておくと安心するのだそうです。

ペットとして飼われているハムスターにもそういった本能が残っているので、掃除する時に巣箱の中を開けてみたら、ためこんでいたごはんがたくさん出てきた!なんてことも良くあるそうです。

ハムスター
ハムスターのしっぽが短いのはどうして?

ハムスターもネズミの仲間ですが、ネズミは長いしっぽがあるのにハムスターのしっぽはとても短いですよね。

そもそもネズミのしっぽは高い所にのぼったり、体のバランスを取るために必要な体の一部となっています。ですがハムスターの場合乾燥地帯に住んでいる事が多いため、木にのぼって生活する必要がなくなった結果、しっぽが退化(たいか)して短くなったのでは?といわれています。

ただし品種の中にはチャイニーズハムスターなどしっぽの長いハムスターもいるので、ハムスター全種類のしっぽが短いという訳ではなさそうです。

ハムスター
ハムスターの耳と目はどっちが良いの?

結論からいうと、耳は良く目は悪いといわれています。人間でいうと近眼(きんがん)に近く周りのものもぼんやりとしか見られません。

また目にうつる景色はカラーではなく白黒になっています。

反対に耳の力である聴力(ちょうりょく)は人間より優れていて、かすかな音でも聞き取ることができます。そのため野性のハムスターは、仲間と超音波(ちょうおんぱ)で交信しているのではないかといわれています。

目が悪くても飼い主の声などは聞き分けて判断しているのかも知れませんね。

ハムスター
ハムスターってなぜひまわりのタネが好きなの?

「家で飼う場合のごはんは何を食べる?」のところでも紹介したとおり、ハムスター=ひまわりのタネが好きという話は有名ですがそもそもなぜハムスターはひまわりのタネが好きなのでしょうか?

実はハムスターは高脂肪(こうしぼう)のものを好んで食べるとされています。そしてひまわりのタネは意外と脂肪分が多いことから、ハムスターの好物といわれているのです。

食べている姿がとってもかわいいのでついついたくさんあげたくなってしまいそうになるのですが、与えすぎは肥満(ひまん)の原因になってしまいますので注意が必要です。ちなみにクルミや豆類にも脂肪分が多いといわれています。

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ハムスターが脱走してしまうのはどうして?

飼育経験がある人なら分かるかも知れませんが、すきを見てハムスターはケージから脱走してしまうことがあります。

まず野生のハムスターは、周りに敵がいないか巣穴から出てきてパトロールする習性があります。

ペットとして飼われているハムスターでもケージの中が一番安全だということを分かっていないので、野性のなごりからかケージを出て周りに敵がいないかチェックをしたがる=つまり脱走しようとするのです。

またケージの置いてある環境がうるさかったり、さわがしかったりするとハムスターにとってはストレスになるので、今住んでいる場所よりもっと暮らしやすい場所はないかな?と探すために脱走することもあるようです。

脱走させにくくするための工夫(くふう)はいくつかありますが、室内散歩をさせたり、トンネルつきのジョイントハウスを使って運動不足を解消させるなどの方法があります。

もちろんケージのフタを簡単に開けられないよう、しっかり閉めておくことも大事なポイントです。

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回し車が好きなハムスターは一晩でどのくらいの距離を走るの?

夜行性のハムスターは夜になると元気に活動を始めます。一番有名なのは、回し車にのってカラカラと音を立てながら走り始めることですが、その走行距離がすごいって知っていましたか?

実は一晩で20kmほど走るといわれています。さらに野生のハムスターは、夜に食べ物を探し回る必要があるので20km以上走っているのでは?と考えられています。

個体差(こたいさ)はあるものの、飼育されているハムスターは野生のハムスターより走行距離(そうこうきょり)がちょっと少ないかも知れませんが、どちらにしても一晩でこれだけの距離を走り続けるのはすごいですよね。

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