ジャイアントパンダ

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動物園の人気者!赤ちゃんが産まれるとテレビや雑誌で取り上げられることも多く、
ころころ丸っこい外見や、竹をむしゃむしゃ食べている姿がとってもかわいいジャイアントパンダです!
そんなジャイアントパンダですが、かわいい見た目の裏には意外な一面もあるんですよ。
かわいいだけじゃない、ジャイアントパンダの魅力をさぐってみませんか?

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~基本情報~

哺乳綱食肉目-クマ科-ジャイアントパンダ属

体長 120~150cm 尾長 10~15cm 

体重 オス:100kg メス:90kg

主な生息場所はヒマラヤや中国などです。中国では高い山の竹林に住んでいます。

形態はクマに似ていて頑丈(がんじょう)な体つきをしています。頭は丸みをおびていて、胴体(どうたい)は太くて短め、そして前足と後ろ足は筋肉質で太くなっています。

パンダの手の親指側と小指側には外側に指の形をした突起(とっき)があります。この部分は竹の枝をつかんだり、また竹に登ったりするのにとても便利な役割をしているので別名第6本目、第7本目の指ともよばれています。

毛の色は白と黒の2色で構成されていて、目の周りや耳、前足や後ろ足にかけては黒でその他の部分は白となっています。その見た目から色分け熊ともよばれていたことがありました。

パンダのオスとメスの見分け方はなかなか難しいようで、外見だけではよく分かりません。そのためお腹にある生殖器(せいしょくき)で判別するのですが、パンダの生殖器はとても小さく、中国でメスだと思っていたのが実はオスだった。なんてこともあったようです。

パンダの繁殖期(はんしょくき)は2月から5月の間といわれています。野生の場合はオスが木などに「マーキング」して自分の位置をメスに知らせます。そしてメスはこのにおいを頼りにオスを探しにいきます。

飼育されている場合でも繁殖シーズンは同じです。

またパンダの寿命は約20~30年といわれています。なかには34年間生きたパンダも確認されています。

ジャイアントパンダは主に竹の葉っぱやたけのこ、まれに虫やネズミも食べます。

竹をたくさん食べているイメージが強いジャイアントパンダですが実は肉食性のある雑食動物になります。

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パンダのQ&A

ジャイアントパンダの体はどうして白と黒なの?

ジャイアントパンダといえばブラックとホワイトのツートンカラーが有名ですよね。他のクマは黒一色や、茶色一色だったりするのに・・・

ではなぜジャイアントパンダだけこのような体毛になっているのでしょうか?

いくつかの理由がありますが、ひとつにジャイアントパンダの主な生息地で有名な中国の環境がかかわっているのではないかと考えられています。

ジャイアントパンダが暮らしている中国の山岳地帯(さんがくちたい)は冬になると雪が降ります。そうすると体の白い部分は、周りの雪景色(ゆきげしき)に溶け込みやすくなるので外敵に襲われにくくなるといった利点があるのです。

また色の話をすると、白より黒の方が熱吸収(ねつきゅうしゅう)がいいといわれています。

寒い雪の日から少しでも手足を冷やさないよう、前足と後ろ足は黒になったのではと考えられています。

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ジャイアントパンダの性格ってどんな感じなの?

動物園に行くと草の上でごろごろ寝転んでいたり、前足を器用に使ってのんびり竹を食べている姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

結論からいうと、見た感じのとおりジャイアントパンダの性格は基本的に穏やかなのです。

特に子どもの頃の性格は好奇心旺盛(こうきしんおうせい)そのもので、人間にくっついたりしている姿がとってもかわいいのですが、そんなパンダも本来はクマ科の動物なので、いたずらしたり危害をくわえたりすると普段おとなしいジャイアントパンダでも人に襲い掛かってきた事例(じれい)もあります。

肉食性のあるジャイアントパンダでも、竹をよく食べるようになってからだんだんと凶暴さが少なくなっていったのかも知れませんね。

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パンダの名前の由来は?

私たちは普段何気なく「パンダがいる!かわいい!」などといったりしますが、そもそもどうしてなんとかクマではなく、パンダとよばれるようになったのでしょうか?

面白いことにパンダの語源は、ネパール語からきているのでは?といわれています。

まずひとつは「竹をたべるもの」という意味の「ニガリヤ・ボンヤ(ポニヤ)」が転じてパンダになった説と、

「手のひら」を意味する「パンジャ」がパンダになったといわれている説があります。

どちらかといえば「ニガリヤ・ボンヤ(ポニヤ)」の方が正しいのでは?と考えられていますが、両方とも確実な証拠がないので予測にすぎないようです。

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ジャイアントパンダは冬眠しないって本当なの?

一般的にヒグマやツキノワグマなど、他のクマは冬になると冬眠することが多いのですが、ジャイアントパンダが冬眠するという話はあまり聞いたことがないかも知れませんね。

なぜジャイアントパンダが冬眠しないのかというと、主食として食べている竹の存在(そんざい)が大きく関係しています。

そもそも冬眠とは、まず冬になると草木が枯れてしまい、果実もあまり実らなくなってしまうため食べ物が一時的に少なくなってしまいます。

動物たちは何も食べられない日が続くと死んでしまうので、それを防ぐために秋ごろたくさんの食べ物を食べ溜めしてエネルギーをたくわえておき、冬の間は飲まず食わずでひと冬過ごすことになります。これが冬眠の仕組みです。

ですが竹は冬になっても枯れることはありません。1年中食べられる植物なので、食べ溜めする理由がないのです。

仮に冬眠しようとして竹をたくさん食べ溜めしたとしても、竹のカロリーは低くたくさん食べてもエネルギーとして長時間持たせることができないのでそもそも冬眠向けのエサではない、そして環境的にもする必要がないのです。

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ジャイアントパンダの数が少なくなっているって本当?

結論からいうと、本当の話です。ではなぜこのようになってしまったのか?具体的な理由をひも解いていきましょう。

①生息地の減少

パンダが生息している中国の竹林や森林は、土地開発(とちかいはつ)や伐採(ばっさい)によって場所がどんどん少なくなっています。
もともと狭い場所がさらに細かくなってしまったことにより野生のパンダは繁殖相手を見つけにくくなってしまったのです。

またパンダの性格も関係していて、パンダは他の動物に比べて相手を選り好みします。子どもを残せるなら誰でもいいという訳ではなく、本当に好きな相手でないと交配をしたくないのです。
ただでさえ場所の移動がしにくくなってしまったら、それだけ好みの相手に出会う確率も減ります。これがパンダ減少につながる一つめの理由です。

②エサの減少

パンダの主食は竹ですが、地球温暖化の影響を受けて生息地から竹が徐々になくなってしまうのではないか?と問題視されています。
食べるものがなくなれば野生のパンダはどんどん死んでしまいます。これが二つめの理由です。

③繁殖率の低さ

皆さんはパンダが妊娠しました!というニュースを聞いたことがありますか?他の動物ではめったに放送しないことでも、パンダとなるとまた別の話のようです。これはパンダが繁殖しにくい動物だからということが隠れています。
基本情報でも紹介したように、パンダの繁殖期は2月~5月ごろです。ですが、実際に妊娠できる期間はわずか数日間しかありません。

また、本当に好きな相手じゃないと子どもを残したくないパンダの場合、相性のあうパンダを探して飼育環境を整えなければなりません。
そして上手く妊娠できたとしても、パンダは一生に産める子どもが少ない動物です。寿命を20年と考えた場合、順調に出産をこなしていけたとしてもお母さんパンダは生涯(しょうがい)約7頭しか産めません。これは他の動物にくらべるととても少ない数です。これが三つめの理由です。

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このままではパンダが絶滅してしまう!ということを恐れ、日本を含め世界中で色々な取り組みがおこなわれているようですが、私たちの生活が便利になってきた一方、こんな犠牲が裏にあったんだ・・・ということを忘れないようにしたいですね。



ジャイアントパンダの赤ちゃんはなぜとっても小さいの?

テレビで見たことがある人もいるかも知れませんが、ジャイアントパンダの赤ちゃんってものすごく小さいのです。

お母さんパンダの体長が約150cm、体重は90kgほどなのに対して、産まれたばかりの赤ちゃんパンダの大きさは人間の手のひらサイズしかありません。

基本的にクマ科の動物は、産まれたばかりの赤ちゃんがとても小さいです。ですがジャイアントパンダの場合、これよりもっと小さいのです。

ではなぜこんなにも赤ちゃんパンダが小さいのかというと、実のところはっきりとした理由はまだ解明(かいめい)されていません。色々な研究者の方たちが調査しているようですが、分からないことがたくさんあるようです。

ですがようやくひとつの理由として判明してきたことがあります。それはジャイアントパンダの赤ちゃんは未熟児(みじゅくじ)で産まれているのではないか?ということです。

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ジャイアントパンダの妊娠期間(にんしんきかん)は約3~6ヶ月ほどになるのですが、これはお腹の中にいなければならない期間を100%と数えた場合、実際にお腹の中にいる期間は70%分しかいない計算になります。

つまりあと30%ほど足りていないのに出産する訳ですから、未熟児となってしまうのは当然の結果になります。

なぜ100%にも満たない状態でジャイアントパンダは出産するのでしょうか?それは主食である竹ばかり食べているとお腹の中の赤ちゃんに必要な栄養がかたよってしまいます。そのためお母さんパンダは、自分の体内でたんぱく質を作り出し赤ちゃんに与えています。

ですがそれを長い間続けていると今度はお母さんパンダの栄養バランスが崩れだし、体調不良を引き起こしてしまう可能性があるのです。つまり母子ともに生きるためにはあえて未熟児で産む必要があるのです。

という調査内容もあるのですが、決定的な証拠がないので結局ジャイアントパンダが子どもを未熟児で産む理由については、曖昧(あいまい)なところといった感じです。

ちなみに現在のジャイアントパンダは、何万年前のパンダよりも体が大きく進化してきました。それなのに赤ちゃんパンダの大きさは今も大昔もほとんど変わっていません。

これもまたジャイアントパンダの不思議な部分。まだまだ解き明かされていない謎がたくさんあるようですね。

※未熟児とは早産などで出生時の体重がとても低い、もしくは生活能力がとても弱い低出生体重児のことです。

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パンダが育児放棄をしてしまうって本当なの?

赤ちゃんのQ&Aでも紹介しましたが、そもそもジャイアントパンダが子どもを産み育てることは、想像以上に大変なのです。

実はジャイアントパンダが1度に産む子どもの数は2頭、つまり双子の確率がとても高いのです。確率は約50%といわれています。でも2頭産んだとするなら2頭ともちゃんと育てていけば順調に繁殖数を増やしていけるのでは?と思いますよね。

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ところがお母さんパンダはもともと、1頭分の母乳(ぼにゅう)しか出ない体になっているのです。

そして2頭のうち体が小さい方の赤ちゃんパンダは、悲しいことに見向きもされなくなってしまいます。

2頭一緒に育てることができない。そうなると厳しい自然界の中で生きていくためには、なるべく丈夫そうで体が大きい方の赤ちゃんを選ばなければならない、悲しいけど割り切って選んだ赤ちゃんのみを育てていくという本能がお母さんパンダにはあるのかも知れませんね。

ちなみに動物園で飼育されているジャイアントパンダの場合、双子の赤ちゃんが産まれた場合は育児放棄されてしまった片方を飼育員の方たちが一時的に保護して人工保育(じんこうほいく)で育てます。

そして時にはお母さんパンダの母乳も適度に飲ませなければいけないので、こっそりと赤ちゃん同士をすり替えて2頭とも平等に育てていきます。

最終的にお母さんパンダの元へ戻しても大丈夫そうだと判断されたら、2頭ともお母さんと一緒に暮らすことができるという訳です。動物園でかわいい子どもパンダが見られるのも、飼育員さんが裏で頑張ってくれているおかげなのですね。



パンダといえばジャイアントではなく、昔はレッサーパンダだった?

今ではパンダといえば、白と黒の毛色がかわいいジャイアントパンダ!を思い浮かべる人が多いと思われますが、もともとパンダとよばれていたのはレッサーパンダの方だったって知っていましたか?

それが後々ジャイアントパンダの存在が確認され、いつのまにかパンダ=ジャイアントパンダと広まっていきました。

そしてジャイアントパンダと区別するために、英語でレッサー、小さいという意味の言葉を頭につけて今のレッサーパンダになったようです。



ジャイアントパンダはどうして竹ばかりたべているの?

ジャイアントパンダといえば竹、竹といえばジャイアントパンダの食べ物!といっても過言ではないくらい、ジャイアントパンダの好きなものというイメージが定着していますよね。

そもそもなぜ竹ばっかり食べているのでしょうか?

他のQ&Aでも紹介したとおり、ジャイアントパンダの主な生息地は中国の山岳地帯です。そこは山奥なので他の動物たちもたくさん住んでおり、中には肉食動物も暮らしています。厳しい自然環境の中で生きていくためには、不用意な生存競争(せいぞんきょうそう)をさけなければなりません。

そこでジャイアントパンダは、誰も見向きもしない竹を主食にして生きていこうと考えました。竹は季節に左右されることもなく1年中生えている植物なので食べることにも困りません。

竹をよく食べるようになったのは、パンダのこんな知恵が隠されていたのですね。

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参考文献

日本大百科全書(ニッポニカ)

Journal of Anatomy
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/joa.13127

毎日新聞(2012/7/6)

生き物宇宙紀行
https://ikimono-matome.com/giant-panda/

雑学カンパニー
https://zatsugaku-company.com/panda-habit/

UENO-PANDA.JP
https://www.ueno-panda.jp/

雑学ゆるコラム
http://yuru-column.com/panda15/

語源由来辞典
http://gogen-allguide.com/ha/panda.html#:~:text=パンダ

万物の寿命まるわかり事典
http://www.lance4.net/banbutuno-jumyo/z0094.html

東京都
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/01/23/03.html#:~:text=パンダ

東京ズーネット
https://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2018_06/Panda_1864.pdf

アイキャッチ画像
https://pixabay.com/images/id-649938/