ネッタイツメガエルって、どんなカエル？

ネッタイツメガエルは、西アフリカの熱帯雨林の、流れの緩やかな水域に生息する、完全水生のカエルです。

彼らは、一生を水中で過ごし、陸に上がることはほとんどありません。

他のツメガエルと同様に、扁平な体は、水底に身を隠すのに適しており、

小さな目は、頭の上の方に付いています。

また、彼らは、舌を持っていません。

ネッタイツメガエルは、何を食べているの？

ネッタイツメガエルは、肉食性で、水生昆虫、甲殻類、小魚などを食べています。

彼らは、舌を持たないため、獲物を、大きく開けた口の中に吸い込むようにして捕食します。

前足の指には、星形の感覚器官があり、水中の振動を感知して、獲物を探します。

ネッタイツメガエルは、なぜ注目されているの？

ネッタイツメガエルは、近年、実験動物として注目されています。

彼らは、アフリカツメガエル ( *Xenopus laevis* ) と比べて、世代時間が短く、飼育が容易であるため、

遺伝学や発生生物学などの研究に適していると考えられています。

また、ゲノムサイズが小さく、遺伝子操作が容易であることも、

研究に利用される大きな理由です。

ネッタイツメガエルは、どのように繁殖するの？

ネッタイツメガエルの繁殖期は、雨季です。

オスは、水中で、「カチカチカチ」というような、鳴き声で、メスを誘います。

メスは、水草などに、一度に数百個の卵を産み付けます。

卵は、数日で孵化し、オタマジャクシになります。

オタマジャクシは、水中で生活し、成長すると、変態して成体になります。

ネッタイツメガエルは、絶滅危惧種なの？

ネッタイツメガエルは、生息地の破壊や、環境汚染などによって、個体数が減少しており、

IUCNレッドリストでは、軽度懸念 (LC) に指定されています。

しかし、彼らの生息地である西アフリカの熱帯雨林は、開発や森林伐採によって、破壊が進んでいます。

また、水質汚染も深刻化しています。

ネッタイツメガエルを守るためには、彼らの生息環境を守ることが重要です。