アフリカツメガエルって、どんなカエル？

アフリカツメガエルは、池や湖、沼、水田など、様々な水環境に生息する、完全水生のカエルです。

彼らは、一生を水中で過ごし、陸に上がることはほとんどありません。

名前の由来である「爪」は、後ろ足の3本の内側の指にあり、

水中で餌を捕らえたり、移動したりする際に役立ちます。

アフリカツメガエルは、何を食べているの？

アフリカツメガエルは、肉食性で、昆虫、甲殻類、小魚、オタマジャクシ、ミミズなどを食べています。

彼らは、視力が悪く、嗅覚と側線を使って、獲物を探します。

獲物を発見すると、大きく口を開けて、水ごと吸い込み、丸呑みにしてしまいます。

アフリカツメガエルは、なぜ研究に使われるの？

アフリカツメガエルは、飼育が容易で、繁殖力も高く、卵も比較的大きいことから、

発生生物学や遺伝学、内分泌学などの研究に、広く利用されています。

特に、初期発生の研究や、ホルモンに関する研究に、重要な役割を果たしてきました。

また、彼らは、水質汚染の影響を調べるための、指標生物としても利用されています。

アフリカツメガエルは、どのように繁殖するの？

アフリカツメガエルの繁殖期は、雨季です。

オスは、「カチカチカチ」というような、鳴き声で、メスを誘います。

メスは、水草などに、一度に数百個から数千個の卵を産み付けます。

卵は、数日で孵化し、オタマジャクシになります。

オタマジャクシは、水中で生活し、成長すると、変態して成体になります。

アフリカツメガエルは、外来種問題を引き起こしているって本当？

アフリカツメガエルは、実験動物やペットとして、世界中に輸出されています。

しかし、一部の地域では、飼育されていた個体が、野生化し、

在来のカエルや、他の生物に悪影響を及ぼす、外来種問題を引き起こしています。

そのため、アフリカツメガエルを飼育する場合は、

責任を持って、最後まで飼育し、絶対に野外に逃がさないようにすることが大切です。