ミナミコモリガエル

スペイン南東部の山岳地帯にひっそりと暮らす、小さなイクメン、ミナミコモリガエル。彼らは、オスが卵を背中に背負って守る、珍しい習性を持つカエルです。厳しい環境の中で、命をつなぐ彼らの、たくましい姿に迫ります！

ミナミコモリガエル基本情報

項目名	内容
科学名（Scientific Name）	Alytes dickhilleni
分類地位（Taxonomic Status）	SPECIES
ランク（Rank）	種
一般名（Vernacular Names）	Betic midwife toad, southern midwife toad
界（Kingdom）	動物界
門（Phylum）	脊索動物門
綱（Class）	両生綱
目（Order）	無尾目
科（Family）	ミミナシガエル科
属（Genus）	Alytes属

ミナミコモリガエル ( *Alytes dickhilleni* ) は、スペイン南東部の山岳地帯に生息する、ミミナシガエル科Alytes属に属するカエルです。

体長は3～5cmほどで、背面は灰色や褐色、腹面は白っぽく、黒い斑点があります。

他のコモリガエル属のカエルと同様に、オスが卵を背中に背負って保護する、珍しい習性を持っています。

ミナミコモリガエル Q&A

ミナミコモリガエルって、どんなカエル？

ミナミコモリガエルは、スペイン南東部の山岳地帯という、

比較的乾燥した環境に適応したカエルです。

彼らは、夜行性で、日中は、石の下や地面に掘った穴などに隠れて過ごし、

夜になると、活動を始めます。

主に、昆虫やクモ、ミミズなどを食べています。

ミナミコモリガエルは、どのように繁殖するの？

ミナミコモリガエルの繁殖期は、秋から冬にかけてです。

オスは、メスを呼ぶために、「クックックッ」という、小さく可愛らしい鳴き声を発します。

交尾後、メスは、オスの後ろ足に卵を産み付けます。

オスは、卵が孵化するまでの約1ヶ月間、卵を背中に背負って保護します。

卵が孵化する時期になると、オスは水辺に行き、卵を水に放します。

そして、オタマジャクシは、水中で生活し、成長していきます。

ミナミコモリガエルは、絶滅危惧種なの？

ミナミコモリガエルは、生息地の破壊や、環境汚染、気候変動などによって、個体数が減少しており、

IUCNレッドリストでは、近危急種 (NT) に指定されています。

彼らの生息地であるスペイン南東部の山岳地帯は、開発が進み、乾燥化も進んでいるため、

ミナミコモリガエルの生存は、ますます脅かされています。

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