フラミンゴ

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美しい羽色とスラっとした長い脚が特徴的のフラミンゴです!
色鮮やかな体をしたフラミンゴですが、その裏では色々と不思議なことが隠されているんですよ。
皆さんが知らなかったフラミンゴの世界について、一緒に探ってみませんか?

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~基本情報~

鳥綱-フラミンゴ目-フラミンゴ科

全長 70~150cm 体重 2~4kg

主にアフリカやヨーロッパ南部、中央アジアやインド西部に生息しています。

別名はベニヅルともよばれています。頸(くび)と脚(あし)がとても長く、くちばしは「く」の字形に曲がっています。

足の指にはみずかきがついており、羽色は全体的に淡いピンク色と赤みのかかったオレンジ色をしてるのが特徴的です。

クジャクのようにはっきりとしたオスメスの違いはないのですが、体の大きさで判断することが多いようです。

水辺周辺で群れ(むれ)を作り、繁殖期(はんしょくき)の4~5月には泥を積み上げた巣で卵を産みます。基本的に1羽につきひとつの卵しか産むことができません。約1ヶ月間、オスとメスが交代で卵を温めヒナが生まれます。ヒナの体重は約75gです。

そしてフラミンゴの寿命は野性で約25年、飼育されている場合は40~50年といわれています。なかには83年というとても長生きしたフラミンゴも確認されています。

フラミンゴは主に頸を曲げながら上のくちばしを下にして、水と一緒に水中のプランクトンや、藻類(もるい)を食べます。

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フラミンゴのQ&A

フラミンゴの体がピンク色なのはどうして?

数ある鳥の中でも、フラミンゴの体はきれいなピンク色をしていてとても印象的な鳥ですよね。でも体の色は生まれた時からピンクではないって知っていましたか?

実はフラミンゴのヒナは最初に白い体で産まれてきます。そして大人になっていくにつれて少しずつ体の色がピンクになるのですが、これは自然に色が変わるのではなく食べているエサに関係があるのです。

野生のフラミンゴは藻の仲間や赤い色をしたプランクトンを食べています。藻の仲間にはカロテノイドという体の中に入ると色が沈着(ちんちゃく)する成分を含んでいるのですが、これらを食べ続けることによって体の色が変わっていく仕組みなのです。

また動物園で飼育されているフラミンゴには、色素を混ぜたエサを与えていることもあるそうです。

ちなみに体のピンク色が濃ければ濃いほど、モテるので繁殖率(はんしょくりつ)も上がるようです。

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なぜフラミンゴは片足で立っているの?

フラミンゴといえば長い頸とともに、スラっとした長い脚も特徴的ですよね。見た目が美しいから・・・という訳ではなく、これにもちゃんとした理由があります。

いくつか考えられている説がありますので紹介したいと思います。 まずひとつは、体温調節のためです。

フラミンゴは普段水辺で暮らしているので、足元が水につかっていることが多いです。そうすると足元から体が冷えてしまい、体温が下がりやすくなってしまうのです。

つまり体が寒さで弱るのをふせぐために、時々右足と左足を入れ替えながら片足立ちしているのです。確かに寒い冬は片足で立っていることが多いようですが、暖かい春から夏は両足で立っていることもあるようです。

さらに脚を1本ずつ休めているのではないかとも考えられています。

その他にも片足で立っていることにより、もし敵が来た場合すぐに逃げられるような体勢を維持(いじ)するためだったり、異性(いせい)に求愛(きゅうあい)するための行動だともいわれているのですが、このあたりははっきりとした証拠をつかめていないようです。

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フラミンゴの名前の由来は?

面白いことにラテン語で「flamma」(炎)という意味からきているようです。

体の色が炎のように色鮮やかだから・・・などといった推測がありますが、実際のところなぜ炎を連想させるようになったのかはよく分かっていないようです。

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フラミンゴのフラッキングってなに?

皆さんはフラミンゴがフラッキングをしている。という話を聞いたことがありますか?あまり馴染みのない言葉なので初めて聞いた人もいると思います。

フラッキングとは主に繁殖期に見られる行動のひとつで、頭をまっすぐに伸ばし左右に振ることをいいます。その姿がまるで旗を振っているように見えるのでこのような名前がつきました。

※旗は英語で「flag(フラッグ)」といいます。

ではなぜこのような行動を取るのか?答えは、群れ全体で繁殖するタイミングをそろえるためなのです。産卵の時期がそろえば、ヒナが生まれる時期もほぼ全羽そろいます。そうすることで1羽でも多く大人になれる確率を上げることができるのです。

飼育されている場合は敵に襲われることもないのである程度は安心ですが、野性の場合はいつどんな敵に襲われるか分かりません。1羽でも多く残さないと次の世代に命をつなぐことができないので、これはフラミンゴなりに考えだした秘策(ひさく)なのかも知れませんね。

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フラミンゴはオスもミルクが出るって本当?

子育ての際に母乳が出るのは、大多数がメスの役割といわれています。しかしなんとフラミンゴのオスは、メスと同じようにヒナにミルクを与えることができるのです。

といってもフラミンゴは鳥類(ちょうるい)なので、イヌやネコの哺乳類(ほにゅうるい)のようにおっぱいからミルクを出せる訳ではありません。フラミンゴの食道には、「素嚢(そのう)」とよばれる部分があるのですが、ここから「フラミンゴミルク」というものがでてきます。

ヒナの鳴き声を聞くと分泌されるようにできているので、フラミンゴミルクは親がくちばしでヒナに与えます。

そしてさらにこのミルクには、親が食べているエサと同じような赤い色素も含まれているので、ヒナが自分でプランクトンを食べられるようになるまでは、フラミンゴミルクを飲んで体をピンク色にしていくのです。

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フラミンゴの体はずっとピンク色のままなの?

さきほどのQ&Aにもあったとおり、フラミンゴの体がピンク色なのは食べているエサが関係していると紹介しました。

ではフラミンゴの体は一度ピンク色に染まればもう二度と白い体には戻らないのでしょうか?

少しせつないような、寂しいような話を紹介すると、フラミンゴの親はヒナが親離れできるようになるまで、フラミンゴミルクで赤ちゃんを育てます。

フラミンゴミルクには赤い色素が含まれているとお話しましたが、この色素は親鳥(おやどり)の体内に溜められている色素なのです。つまりヒナにミルクを与えれば与えるほど、親鳥の色素は抜けていき、体は白くなってしまいます。

この期間は約3ヶ月といわれていますが、体が白くなってしまったのは、自分の身を削って一生懸命育児をしていた証拠でもあるのですね。

そしてもうひとつ、ある動物園に体の白い大人のフラミンゴがいました。子育て中でもないのになぜ白い体をしているのか尋ねたところ、カロテノイドを含むエサを与えていないからとのことでした。

つまりフラミンゴの体は、一度ピンク色に染まればずっとそれを維持できるのではなく、環境の変化やエサの変化によって羽色も変わっていくことがあるのです。

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体の色が濃いフラミンゴは気が強いって本当?

きれいなピンク色をしているフラミンゴですが、よく観察してみると1羽1羽微妙に色が薄かったり濃かったりしています。

そして体のピンク色が濃いフラミンゴは気性(きしょう)が荒く、攻撃的(こうげきてき)だといわれているのですが、本当のところはどうなのでしょうか?

他のQ&Aでも紹介しましたが、確かに体のピンク色が濃ければ濃いほどモテるという事例はあります。

そもそもどうして色鮮やかなフラミンゴがモテるのかというと、フラミンゴの羽色はカロテノイドを含むエサをたくさん食べるので体がピンク色になります。たくさん食べれば食べるほど羽色は濃くなるといわれています。

色鮮やかな体をもつフラミンゴはエサをたくさん食べられる能力が高く、病気になっても回復が早いといわれています。つまり健康体の証(あかし)なのです。これはカロテノイドの良い成分(せいぶん)影響を受けているせいなので、羽色が濃いフラミンゴがモテる理由はここにあるのです。

厳しい自然界を生き抜くためにはやっぱり体の丈夫な子どもを残したいという思いもあるでしょうし、そうなると健康体であるフラミンゴに人気が集まるのも一理ありますね。

そして体の色が濃いフラミンゴが攻撃的かどうかについてですが、このようなフラミンゴは食事環境(しょくじかんきょう)を支配する傾向があります。自分の思ったようにエサが食べられないと濃い体の色を維持することができなくなってしまうからです。そしてそれを邪魔しようとするフラミンゴには攻撃するのです。

実際のところ、体の色が濃いフラミンゴはカロテノイドの影響を受けて気が荒くなっているのか、たまたま気が強いフラミンゴが食事環境を独占しようとしているだけなのか・・・あまり詳しいことはまだ分かっていないようです。

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フラミンゴってどうやって寝ているの?

フラミンゴが座って何かをしている光景はあまり見たことがないですよね。

では寝るときはどんな格好で眠っているのでしょうか?

面白いことにフラミンゴは片足で立ったまま眠っているのです。足を前に折って眠ることもあるようです。

ただし、強風がふいているときなど、周りの状況によっては両足で立って眠ることもあるようです。

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フラミンゴの種類

・オオフラミンゴ(ヨーロッパフラミンゴ)
・ベニイロフラミンゴ
・コフラミンゴ(コガタフラミンゴ)
・コバシフラミンゴ
・アンデスフラミンゴ
・チリーフラミンゴ


参考文献

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

日本大百科全書(ニッポニカ)

NATIONAL GEOGRAPHIC
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/061100349/

野毛山動物園
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/details/post-641.php#:~:text=フラミンゴ

みさとワールド 夢見ヶ崎動物公園
http://www.misatosys.com/YUME/RYUME/flamingo.html

ホンシェルジュ
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/6683

知識の宝庫!目がテン!ライブラリー
https://www.ntv.co.jp/megaten/archive/library/date/04/10/1010.html

ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/フラミンゴ

静岡市立日本平動物園
https://www.nhdzoo.jp/sp/newspaper/naka.php?newspaper_uid=1314&newspaper_num=28#:~:text=フラミンゴ

東京ズーネット
https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=tama&link_num=22911

万物の寿命まるわかり事典
http://www.lance4.net/banbutuno-jumyo/z0193.html

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https://pixabay.com/images/id-3309628/