ファットテイルジャービルの名前の由来は？

ファットテイルジャービルの名前の由来は太い尾のスナネズミという意味で、ファットテイルジャービルと名付けられました。

英語では「fat-tailed gerbil」と呼ばれており、英名での呼び方と一般的な呼び方は一緒です。

学名は「Pachyuromys duprasi」と呼ばれています。

ファットテイルジャービルの別名は「マカロニマウス」、「オブトアレチネズミ」とも呼ばれています。

ファットテイルジャービルはどうしてそこに住んでいるの？

ファットテイルジャービルの生息分布は主にサハラ砂漠地帯であり、砂漠のような乾燥し砂地がある場所で生活しています。

生息国はイランやシリアであり、野生下では砂を掘った巣穴で生活しており、夜行性であるために夜間に活発に動き出します。

ファットテイルジャービルは何を食べているの？

ファットテイルジャービルは雑食性で、昆虫や種子、野菜などを食べます。

ペットで飼育する場合はネズミ科なので、マウス用のペレットや混合フードを主食として与え、副食としてリンゴなどの果実やキャベツ・サツマイモなどの野菜をあげます。

週に一度ほどは動物性たんぱく質である昆虫などを与えるとよいですが、生きているものを与えるとファットテイルジャービルが動くものに反応するようになり、手に乗せた際に人間の手を噛むようになる恐れがあるため、動かなくなった昆虫を与えるのがよいでしょう。

ファットテイルジャービルの尾は健康のバロメーターになる？

ファットテイルジャービルの特徴でもある太い尾は健康の一つの指標になります。

毛のないつるつるしたピンクの尾の中には脂肪が入っており、尾がきちんと膨らんでいることが健康の証です。

まだ赤ん坊のころは尾が膨らんでおらず、成体になるにつれて尾が膨らみ始めます。

出産後や病気にかかると尾がしぼんでしまうため、飼育の際はファットテイルジャービルの尾に注意して毎日観察しましょう。

ファットテイルジャービルの鳴き声は大きい？

ファットテイルジャービルの鳴き声は笛のようにピッピと鳴きますが、鳴き声自体は大きくないために近所迷惑や騒音トラブルにはなりにくいです。

笛のようにピッピと鳴く際は飼い主の生活音や驚いた際に警戒して鳴くため、飼育下ではファットテイルジャービルがびっくりしないように静かな環境で飼育するべきです。

あまりにもピッピと鳴いている場合や普段とは違う鳴き声で鳴いている際は怪我や病気をしている可能性があるため、出来るだけ早めに動物病院に連れていきましょう。

ファットテイルジャービルは頬袋がない？

ファットテイルジャービルはハムスターのように頬袋がなく、餌をため込むことが出来ません。ハムスターは頬袋を使って餌を固定の場所にため込むことが出来ますが、ファットテイルジャービルは餌を与えすぎると、消化不良や下痢・便秘などを起こしてしまうため、適度な量の餌を与えるのがベストです。 副食でおやつの種子は脂肪分が多く入っているため、与えすぎると肥満の原因になるために与えすぎには気をつけましょう。

ファットテイルジャービルは珍しい動物？

ファットテイルジャービルがペットとして流通し始めたのは1990年代と最近であり、国内での流通量は少ないです。個体数が少ないために学術的な資料も少ないです。

国内でペットとして取引されているファットテイルジャービルの数は希少であり、ブリーダーも少ないために他のネズミ種であるハムスターやモルモットと比べて、ペットショップでの値段は高めに設定されています。

国内のペットショップでは、ペットショップのコジマなどで販売されています。

ファットテイルジャービルはペットとして飼える？

太い尾が特徴でマカロニマウスとも呼ばれるファットテイルジャービルですが、実際にペットとして飼えるのか気になりますよね。

ファットテイルジャービルの飼いやすさはエキゾチックアニマルの中でも、初級クラスです。

夜行性であるため、ハムスターと同様に夜に活発に活動して回し車を回しますが、鳴き声や回し車を回す音はそこまで大きくないために騒音に悩むことはあまりないです。

トイレは砂場を用意すると、そこでトイレをしてくれる事が多いためにトイレを覚えさせることは可能です。

砂場を設置する際はファットテイルジャービルが砂場で砂浴びをした際に、砂がゲージの外へと飛び散る可能性があるため、あらかじめゲージの周りにシートを張っておくとよいでしょう。

ファットテイルジャービルはどんな性格をしているの？

ファットテイルジャービルはネズミ種の中でもおとなしい性格をしており、手に乗せて触っていても動かずにじっとしていることが多いです。

普段は人間に対して攻撃性が少ないですが、副食で動く昆虫などの食べ物を与えていると、手をかじってくる恐れがあるために動かなくなった昆虫を与えるべきです。

また、ペットとして飼育され始めて間もないために学術的資料が少なく、ハムスターやモルモットといったペットとして長年飼われているネズミ種とは異なる、野性味を見せる可能性もあるため、あらかじめ事前にインターネットや書籍などで習性について学習しておくことがベストです。

ファットテイルジャービルを飼う上での注意点はある？

ファットテイルジャービルは臆病な面があり、大きな音に敏感で生活音が大きい場合は驚いて警戒してストレスが溜まってしまうため、飼育する際は静かで落ち着いたストレスのない環境下で飼育しましょう。 また、暑すぎると体調を崩すため、直射日光が当たらない場所にゲージを置き、ゲージの中の温度は30℃以上にならないように調節しましょう。

ファットテイルジャービルは病気やけがをしやすい？

ファットテイルジャービルは気温の変化に弱く、感染症になりやすいです。

急激な気温の変化は避け、直射日光の当たらずにゲージ内の温度が30℃を越さないように温度調節をしましょう。寒さにも弱いため、冬場はペット用のヒーターをつけることをおすすめします。

床材や砂場が汚れていると感染症になりやすいため、汚れていたらこまめに交換するのがベストです。

ファットテイルジャービルは骨折をしやすい生き物でもあるため、ゲージは足を引っかけないように金網式ではなく、水槽などのガラス容器で飼育することをおすすめします。

回し車も足を引っかけないようにつるつるした材質の回し車を設置しましょう。

ファットテイルジャービルは動物病院で診察してもらえる？

ファットテイルジャービルはペットとして国内で流通し始めて日が浅いため、ファットテイルジャービルの学術資料自体が少なく、生態が分かっていないことも多いです。

そのため、ファットテイルジャービルを診察したことのない獣医も多く、診察を断られる可能性もあるため、飼育する際は事前にエキゾチックアニマルに詳しい動物病院を探して見つけておくのがおすすめです。

ファットテイルジャービルは病気やけがをしやすい動物であるため、緊急時にかかりつけの動物病院が近くにあると、直ぐに診察してもらえるために便利です。

ファットテイルジャービルの寿命と値段はどれくらい？

ファットテイルジャービルの寿命は他のネズミ種と同様に野生下で3〜4年生きます。飼育下でも、ストレスや病気・ケガが無ければ同程度生きます。

ファットテイルジャービルは国内での流通量が少ないため、モルモットやハムスターといった他のネズミ種と比べて高額で取引されています。大体1万円〜1万5千円前後で購入出来ます。