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アヒル
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おもちゃのデザインになっていたり、キャラクターのモチーフになっていたり、私たちが何かと目にすることが多いアヒルです! 身近な鳥なのは知っているけど、アヒルのあれこれについて詳しく知る機会はなかなかないですよね。 このページをを見て一緒にアヒルのひみつを探ってみませんか?
アヒル 基本情報
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鳥綱-カモ目-カモ科
全長30~60cm 体重 600~5,000g
もともとはマガモであった鳥を家禽(かきん)化した動物なので、主に人間の飼育下(しいくか)で見ることが多いです。
中には脱走したり、捨てられてしまったアヒルが野生化している場合もあります。
主に食肉用(しょくにくよう)や採卵用(さいらんよう)として飼育されています。
また、アヒルの羽も暖かくて機能性が高いことから、羽毛採取用(うもうさいしゅよう)としても飼われることもあります。
アヒルと人間との歴史は古く、日本では平安時代の源氏物語(げんじものがたり)に書かれている「かりの子」というのはアヒルの卵を意味するのではないか?と考えられているため、このころから飼育されていたという説もあります。
本格的に飼育が広まったのは江戸時代ごろで、実際の飼育方法が書かれている本が見つかっています。
アヒルのオスとメスを見分ける時は鳴き声や尾羽(おばね)、くちばしなどです。オスは「クワァ!」と高い声で鳴き、メスは「ガァー!」と低い声で鳴きます。尾羽の特徴は、オスの場合のみカールしています。またくちばしはメスの場合のみ黒くなっています。
そしてアヒルの寿命は約10~20年ほどで、なかには47年という長生きしたアヒルもいました。
そしてアヒルは雑食性(ざっしょくせい)です。これは人間によって品種改良(ひんしゅかいりょう)された鳥だからといわれています。中でも野菜や果物類、肉や昆虫類をよく食べています。
※家禽とは肉・たまご・羽毛などを利用するために飼育する鳥をまとめてよぶことです。 ※品種改良とは家畜などを人間にとって役立てるように品種を作り直すことです。
アヒル Q&A
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どうしてアヒルは空を飛ばないの?
アヒルといえばおしりをフリフリしながら歩いていたり、水辺の上でのんびり暮らしているイメージがありますよね。
アヒルが大空を羽ばたいている場面は想像しにくいのですが、実際のところアヒルが空を飛ぶことは本当にないのでしょうか?
結論からいうとアヒルも空を飛べます。ですが、数メートルの高さほどしか飛べないのです。
ではなぜあまり飛べなくなってしまったのかというと、飛び方を知らないなどや飛ばないように改良されたともいわれていますが、家禽化していくうち体がどんどん大きくなり体重も重くなりすぎて飛べなくなったのでは?と考えられています。
親鳥が飛べないならばそのヒナも飛ぶことを知らずに成長していくので、その連鎖が続いている可能性もあります。
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アヒルはどうしてずっと水の上にいられるの?
アヒルは基本的に水の上にいることが多いのですが、なんで沈まないのか不思議ですよね。
実は面白いことに、アヒルの羽はよく水をはじく作りになっているのです。そしてその羽はとても軽いので、皮ふとの間に空気をたくさんふくんでいます。つまりアヒルは、羽の中に空気を入れた浮きぶくろを身につけているのと同じ状態なのです。
そうすると水が直接体につかないので寒さも感じにくくなり、長い時間水の上にいても平気という訳です。
先ほどのQ&Aでも紹介したとおり、アヒルは上手に空を飛ぶことができません。ですのでもし敵に襲われたときに飛んで逃げることができないアヒルは、すぐつかまってしまう恐れがあります。
敵から身を守るためには、陸よりも水の上にいる方が安全だからという理由もあります。
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アヒルは家で飼えるの?
最近はテレビCMなんかでも見かけるので、かわいい!と思った方もいるはず。
そんなかわいいアヒルをペットとして家で飼育することはできるのでしょうか?
実はペット用として生まれたアヒルがいるのです。名前は「コールダック」といい、アヒルの中ではとても小さい品種です。体長が約30cmほどで、体重は600~1000g程度です。
ぽっちゃりした体型に小さなくちばし、ずんぐりとした首が愛らしい体型の持ち主です。コールダックはオスよりもメスの方が鳴き声が大きいようで、アパートやマンションなどでの飼育を考えている場合はオスの方が向いているといえます。
性格は人懐っこくて飼い主にもよく慣れてくれるようですが、寂しがりやなところもあるので、長時間のお留守をさせると大きな声でたくさん鳴いてしまうことがあります。
ペットショップで販売されていることはほとんどないので、牧場などで入手する方法が多いようです。お値段は大人の鳥で1~2万円、ヒナはおよそ半額です。
ちなみにカラーによっては10万円ほどするコールダックもいるようで、バリエーションは豊富でホワイト、ブラック、グレー、スノー、ブルー、ブラック&ホワイトのミックス、パステルブルー&ホワイトのミックスなどがあります。
室内でも室外でも飼うことができますが、それぞれ注意しなければならないポイントがあります。
室内では広めのイヌ用ケージを用意すること、室外では外敵から身を守るために頑丈なケージを必要とします。
そしてアヒルは水浴びが好きなので、1日1回は水浴びをさせてあげるのがいいでしょう。子ども用ビニールプールなどで遊び場を作り、置く場所は庭など掃除がしやすいところがオススメです。
もし近所に川や池などがある場合はお散歩のついでに水浴びもすることができます。
基本情報でも紹介したとおりアヒルは雑食なので色々なものを食べます。基本的にはペットショップで売られている水鳥用のエサや、ニワトリ用のエサを与えるのがいいでしょう。
さらに大事なことは、アヒルは基本的にしつけができません。そのためトイレの場所は覚えることはなく、フローリングやベッドなどところ構わずうんちをしてしまいます。アヒルのうんちは水分が多く含まれているのでこまめな掃除も必要になります。
最後になりますが、コールダックは思っていた以上に手がかかるからどうしよう・・・と手放したくなる場合もあるようです。
もしそのようなことになってしまったときは必ず里親を見つけてあげてください。
コールダックは野性に適応することができないので簡単な気持ちで外に手放すと死んでしまうのです。
どの動物にもいえることなのですが、見た目がかわいいから!だけではなく本当に最後まで面倒をみてあげられるかどうか・・・よく考えてお迎えしてあげてくださいね。
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アヒルの名前の由来は?
今となっては当たり前のようにアヒルとよばれている鳥ですが名前の由来もしっかりとあります。
ひとつはアヒルの足には広く大きな水かきがついています。これを「足広(あしびろ)」よんだのですが、このあしびろが「あひろ」になりそして「アヒル」に変わったといわれています。
もうひとつはアヒルの歩き方が「足闊(あひろ)」に見えたのでこれが「アヒル」になったとの説もあります。
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アヒルの体が白いのはどうして?
アヒルといえば、真っ白な体を想像しますよね。一説によると白い色は周りの景色に溶け込めないので野性の中では目立つことがあります。
ところが家禽となれば、むしろあえて目立つことにより、人間に守ってもらいやすくなるからとも考えられています。
また茶色などの保護色(ほごしょく)だとどこかへ逃げてしまったときに、見つけにくいのであえて白っぽい色を選んで交配させ続けていった結果ともいわれています。
いずれにしてもこのあたりはまだ謎が多く、はっきりとした証拠もないのであくまでも仮説にすぎないようです。
※保護色とは体の色や模様が周りの景色や環境に適応し、見分けをつけにくくするための色です。
※仮説とは多分こんなことが起きているのでは?と予想する仮の答えです。
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アヒルとハクチョウはどこが違うの?
真っ白い羽毛でおおわれているアヒルとハクチョウ。この2羽は一見よく似ている鳥ですが、名前以外に違うところはあるのでしょうか?
実はそれぞれ分け方が異なります。具体的にはアヒルは「マガモ属」ハクチョウは「ハクチョウ属」に分けられています。ハクチョウもアヒルと同じカモ目-カモ科なのですが、アヒルはマガモが品種改良されて生まれた鳥であるのでそのあたりが違ってきます。
そしてよく見るとアヒルとハクチョウには外見でいくつか違う部分があります。一番分かりやすいのは首の長さです。アヒルはハクチョウにくらべて首が短いです。他にも、
・アヒルのヒナは黄色 ・ハクチョウのヒナは灰色 ・アヒルの口先は黄色 ・ハクチョウの口先は黒
といった特徴の違いが見られます。もし両方の鳥を見る機会があったら、是非参考にしてみてください。
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アヒルはたくさんタマゴを産むって本当?
これは本当の話なんです。アヒルは1年でなんと約150~250個ほどのタマゴを産むといわれています。
なぜそんなにもタマゴを産めるのかというと、アヒルは品種改良された鳥なので恐らくその影響を受けているのでは?と考えられています。
年間でそれだけ多くのタマゴを産むということはほぼ毎日1個産んでいる計算になります。年齢や季節によってはもう少し少なくなる場合もあるようです。
そして不思議なことにアヒルはオスがいなくてもタマゴを産むことができます。ですがその場合、温めてもヒナが産まれてくることはありません。このようなタマゴを「無精卵(むせいらん)」といいます。
反対にオスとメスが交配をおこない、その結果温めて赤ちゃんが産まれてくるタマゴは「有精卵(ゆうせいらん)」といいます。ちなみにニワトリも同じような体質をもっています。
また、アヒルの無精卵はニワトリと同じく食べることができます。ただ雑菌が多いので生では食べられません。
有名な料理で「ピータン」という中国名物がありますが、かなり独特な味がするようです。アヒルはニワトリのタマゴより少しクセがあるようなので、料理に使うのも難しいようです。
もしチャンスがあればニワトリのタマゴとアヒルのタマゴを食べくらべてみてくださいね。
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アヒル 種類
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アヒル 参考文献
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- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 日本大百科大全集(ニッポニカ)
- PetPedia https://petpedia.net/article/397/duck#toc-126
- アヒルの飼育と生態 http://xn--cck2e3c.biz/
- Travel Book ライフスタイル https://www.travelbook.co.jp/topic/17876
- アヒルのカルーちゃん http://past.birdstory.net/blog/birdcolumn/ahirunocarue/ahirunocarue006
- NHK 子ども科学電話相談 https://www.nhk.or.jp/radio/kodomoqmagazine/detail/20190802_02.html
- ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/アヒル
- 万物の寿命まるわかり事典 http://www.lance4.net/banbutuno-jumyo/aa-bird.html
アヒル 使用メディア紹介
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