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カッコウ

カッコウ

カッコウ

皆さんは「カッコウ」という鳥を知っていますか?「カッコウ、カッコウ」と鳴く声は有名ですよね。世界中でもカッコウの鳴き声は有名で、いろんなお話にも登場するほど愛されているんですよ。そんなカッコウには面白い卵の産み方、育て方があるのですが、そこも含めてカッコウのことを紹介していきます!一緒に調べてみましょう!

カッコウ 基本情報

カッコウの基本情報

鳥綱(ちょうこう)カッコウ目カッコウ科カッコウ属

全長:35cm

カッコウはアジアやヨーロッパ、アフリカなど広い地域に住んでいます。冬になると暖かいサハラ砂漠の方や南アジアに行く渡り鳥です。日本にも夏鳥として5月ごろにやってきます。

体は細身で、頭や背中は灰色や、青が混じった灰色をしています。お腹は白色でしま模様になっています。メスは喉が赤色で基本的に頭や背中は灰色なのですが、たまに赤茶色をした種類もいます。尾も翼も長く、オスは体を横にしながら翼を下げて尾を左右に振りながら「カッコウ、カッコウ」と鳴きます。

カッコウは足の指が前と後ろに2本ずつあるのですが、これは鳥類の中でも珍しく、普通は前に3本、後ろに1本なんです。カッコウのように前と後ろに同じ数の指があると、木を掴みやすく枝に止まりやすいんです。鳥の中でも住んでいる場所や習性などで変わってくるんでしょうね。

カッコウ Q&A

カッコウ
カッコウの名前の由来は?

カッコウという名前は、ズバリ!その鳴き声から付けられた名前です。「ですよね。」という声が聞こえて来そうですが、この由来はなんと日本だけではなく、他の国でも同じ由来なんです。

中国では「郭公(カッコウ)」と日本と同じ名前なので、鳴き声が「カッコウ、カッコウ」と聞こえているんだと思いますが、他の国では「カッコウ、カッコウ」ではない鳴き声に聞こえているんです。

英語名は「Cuckoo(クコー)」、フランスでは「Coucou(クークー)」、ドイツでは「Kuckuck(クークック)」、オランダでは「Koekoek(クークークー)」と、聞こえる鳴き声によって変わって来ますが全て鳴き声から名前がつけられているんですね。

ちなみに学名は「Cuculus canorus(ククルス・カルノス、またはククルス・カノルス)」と言いますが、これも鳴き声からきていて、「canorus(カルノス・カノルス)」はラテン語で「響く、音楽的」という意味があります。カッコウの鳴き声が美しく音楽を聴いているように感じたのかもしれませんね。

カッコウ
カッコウはどうしてそこに住んでいるの?

カッコウは森林にいたり、草原や耕地、牧草、など明るく見通しのいい場所にいます。木や電線に止まって鳴いている姿を見られたりします。

日本には夏鳥なので5月ごろに北海道や本州、四国などに来て秋ぐらいまで過ごしています。日本では山や公園などでも見られるんですよ。

普段は単独で行動していて、繁殖期(はんしょくき)になると一妻多夫制(いっさいたふせい)になります。オスの方が多い家族を作るんですね。

カッコウは鳴き声が有名ですが、日本では渡ってきた頃にはよく「カッコウ、カッコウ」と鳴いているのですが、秋に帰ってしまう時には鳴かなくなるので、気づかないうちに日本からいなくなっているんです。日本人に寂しい思いをさせないようにしているのかもしれませんね。

カッコウ
カッコウは何を食べているの?

カッコウは昆虫や足の多い虫などを食べる動物食です。特に他の虫が食べないような毛虫や毒を持っている虫などが大好物なんです。他の鳥が食べないということは、エサをめぐって争うことがないということです。自然界では食べられるものがたくさんある方が生き残れるので、他の鳥と被らないような虫を食べられるようになったと言われています。

毛虫は毛が針のようになっているので、カッコウの胃の中には毛虫の毛が刺さっているようです。恐ろしいですね。

他にも別の鳥の卵やヒナを食べることもあります。同じ鳥ですが、生き残るために食べているのかもしれませんね。

カッコウ
カッコウは他の鳥に子育てしてもらってるって本当?

最初にも面白い卵の産み方、子育ての仕方をしているとお話ししましたが、カッコウは他の鳥に巣立つまで育ててもらっているんです。一体どういうことなのでしょうか。

カッコウは「托卵(たくらん)」と言って、他の鳥に卵を預けて育ててもらうんです。日本ではオオヨシキリ、モズ、ノビタキ、ホオジロ、アオジ、ハクセキレイ、キセキレイ、ヨシキリ、セッカ、ホオアカ、オナガなどたくさんの鳥に預けています。

繁殖期(はんしょくき)は5〜8月で、その頃になるとメスは一定の範囲に住んで、他の鳥の繁殖(はんしょく)状況を見てどこに預けるのか見極めます。本能で似ている卵を産む鳥を探すこともできるんです。

そうして預け先が決まると、預け先の卵を落とすか丸呑みして証拠を隠滅(いんめつ)した後に、自分の卵を1個産み落とします。元からあった数に合わせるために預け先の卵を無かったことにしているんですね。その間なんと3〜10秒ととても早いんです。

カッコウの卵は色や模様を預け先の卵に似せていますが、体の割に卵が小さく、これは他の鳥の卵に大きさも似せるためでもあるのですが、たくさんの卵を産むためでもあるんです。実際カッコウは、子育てをしなくていいのでとにかく卵を産みまくるんです。

そうしてカッコウの卵だとは知らずに、預け先の鳥は愛情深く温め続けます。するとカッコウの卵だけ1〜2日早く卵から産まれてきます。するとカッコウのヒナは、よちよちと歩き出し、背中に当たるもの全てを巣の外に落としてしまうのです。

これはほとんどの鳥のヒナが持っている性質なのですが、巣の中をきれいに保つための機能なんです。それをカッコウのヒナは卵もろとも全てを落としていきます。こうして預け先の巣の中に1羽になったカッコウのヒナは、仮の親からエサをもらって育ててもらうんです。

本来4〜5羽を育てるためのエサが、全て1羽のカッコウのヒナのエサになるので、仮の親よりも3倍以上の大きさになることもあります。ですが大きくなるにつれて、仮の親もおかしいな?と気付かないのでしょうか?

実は本能で親鳥は「自分の巣の中で黄色い口を開けている」ものにエサをあげてしまうのです。気付いているのか気付いていないのか、とにかくエサを与えてしまうそうです。

なぜカッコウは他の鳥に育ててもらうのか、はっきりとはわかっていません。ただ、カッコウは体温を保つことが苦手で、外の気温や運動などで体温が大きく変わってしまうんです。卵は温めてあげないとヒナが産まれません。

体の暖かさを保てないということは卵を一定の温度で温めてあげることができないのです。なので体温を保つことのできる鳥に預けているのではないかという説があります。カッコウも子孫を残すために行動しているんですね。

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カッコウと他の鳥は卵のことでバトルをしているって本当?

カッコウは他の鳥に卵を預けますが、預けられる鳥も「カッコウの卵があるな」と気付いていくんです。預けられた鳥は自分の子孫を残せなくなるので、いろんな対策をします。自分の卵の模様や色を少しずつ変えて見分けられるようにしたり、カッコウが近くにいると警戒し追い出したり、いろんなことをしているんです。

ただ、カッコウも努力を怠りません。模様や色が変わったらその卵に似るようにしたり、無理やり巣の中にねじ込んだりします。

それでも相手の対策に勝てなかったら、すぐに別の種類の鳥に預け先を変えるんです。先ほどいろんな鳥に預けているとお話ししましたが、それは預け先を変えるからなんです。預け先の親がカッコウの卵だと気付いてしまうまで預けているんですね。こうやってお互い子孫を残すためのバトルを繰り広げているんです。

ただ、カッコウは卵を産むだけなのでその先ヒナがどうなるかはわかりません。天敵に卵やヒナを食べられてしまうかもしれないし、偽物だとバレたら捨てられてしまうかもしれません。預け先の鳥が守ってくれること、預け先の親が気づかないことを親は祈るしかないのです。

そしてヒナもまた、生みの親に会うことも、何かを教えてもらうこともありません。ただ、遺伝子に組み込まれているので、本能で渡りをして、本能で「カッコウ、カッコウ」と鳴き、また本能で托卵(たくらん)しているのです。本能というのはすごいですね。

カッコウ
カッコウはものまねが上手なの?

今までは他の鳥に気づかれないように卵を似せることができるとお話しして来ましたが、実は親鳥も真似るのが上手なんです。

カッコウのお腹はしま模様になっていますが、飛んでいる姿を下から見るとタカ類に似ているんです。姿だけではありません。

タカ類の声真似をするのも得意で、托卵(たくらん)をするときに天敵であるタカ類のフリをして近づけば、預け先の親が巣に近づけなくなり、托卵(たくらん)をしやすくしているんです。托卵(たくらん)のためにたくさん努力しているんですね。

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カッコウのオスも托卵(たくらん)の時おとりになるの?

カッコウのオスは卵を産むことができませんが、「カッコウ、カッコウ」と鳴くことができます。これが重要になってくるんです。

オスが鳴くのはなわばりを示すためで、その声でメスと他のオスを呼び込み、一妻多夫制(いっさいたふせい)を作るためなのですが、もうなわばりも決まりメスもオスも揃っている状態でも鳴くんです。それはなぜでしょうか。

オスが目立つところで「カッコウ、カッコウ」と鳴きます。すると預け先であるオスの親鳥が、預けられないようにカッコウを追いかけて巣から遠ざけようとします。預け先では、オスが帰ってこないとメスがエサを探しにいくことになります。

メスがエサを探しに行ったのを見計らって、カッコウのメスが托卵(たくらん)しにいくのです。つまりカッコウのオスはおとりになっているんですね。よく考えられた作戦ですね。

カッコウはお互い子育てをしない代わりに1つでも多く卵を托卵(たくらん)させるために協力しているんですね。

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日本に来たカッコウは言葉を話せるの?

鳥は昔から「人間の生まれ変わり」と言われていて、鳥になった今でも人に話しかけるように鳴いていると言われています。そのため、カッコウも鳴いているのではなく、言葉を話しているという昔話があるんです。

昔々、ある親子がいました。母親は背中がかゆくなり子供に「背中をかいてほしい」と言いましたが、子どもは遊んでいて聞いていません。母親は仕方ないので川辺にある岩で背中をかいていたところ、川に落ちて死んでしまいました。子どもはとても後悔し、鳥になった今、「背中をかこう、背中をかこう」と鳴いている、というお話しです。

他にも、カッコウとホトトギスは昔、人間の姉妹であったというお話があるんです。ある時姉のカッコウが焼き芋を作り、外側の硬いところを自分が食べ、中の柔らかいところを妹のホトトギスにあげました。しかしホトトギスは、姉のカッコウが食べているところの方が美味しいんだと勘違いをし、妹は包丁で姉を殺してしまいました。

死んだ姉はカッコウになり妹に向けて「ガンコ、ガンコ」と鳴いているそうです。ちなみに、姉の鳴き声を聞いて全てを察し、後悔した妹はホトトギスになった今、「包丁かけた、包丁かけた」と鳴くようになったというお話しです。

こう聞くと本当に言葉を話して、私たちに語りかけているのではないかと思いますね。

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カッコウの声は他の国で「幸運を呼ぶ鳥」と言われているの?

カッコウの鳴き声は、「カッコウの名前の由来は?」でもお話しした通りに、鳴き声が名前になるほど聞かれてきた声です。そのためいろんな国で逸話があります。

フランスでは、カッコウの初鳴きを聞いた時にポケットにお金が入っていれば、1年はお金に困らないと言われていて、その鳴き声は明るく楽しい声として民謡でも歌われています。他にもノルウェーではカッコウが鳴いている木の下にいると、願い事が3つ叶うと言われています。なので「幸せを呼ぶ鳥」と言われているんですね。

古代ギリシアではカッコウが鳴くと畑を耕し始めていて、農業をする人たちにとっては鳴き声を目安としていたそうです。中国でも、その目安にしていて、カッコウが早くくると豊年、遅くくると凶年という伝えもあります。

生者と死者を結びつけるものとしても考えられていて、シベリヤのブリヤード人の中では、カッコウが死んだ英雄を復活させることができると信じられていて、カッコウがいる時にだけ火葬が許されていました。渡っていってしまうと、火葬ができなかったんです。ノルウェーでは作物や天気の予言を行う鳥とされていたのですが、北側からカッコウの声が聞こえてしまうと死者が出ると言われていました。

他にもカッコウで占いをしているところがあり、ヨーロッパではカッコウの季節に、最初に聞いた鳴き声の数で、自分が何年後に結婚するかを占っていたそうです。どこの国でも女の子は占いや恋愛の話が好きなのかもしれませんね。

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