コモンマーモセットの名前の由来は？

コモンマーモセットの名前の由来は一般的なという意味のコモンとマーモセット科であるため、コモンマーモセットと名付けられました。

英語では「Common Marmoset」と呼ばれており、英名での呼び方と一般的な呼び方は一緒です。

学名は「Callithrix jacchus」と呼ばれており、ギリシア語で美しい毛という意味の「Callithrix」とコモンという意味の「jacchus」に由来しています。

コモンマーモセットの別名は「ポケットモンキー」とも呼ばれています。

コモンマーモセットはどうしてそこに住んでいるの？

コモンマーモセットの生息分布はブラジルの北東沿海部、ピアウイ、パライバ、セアラ、リオグランデドノルテ、ペルナンブーコ、アラゴアス、バイーア州付近です。

生息域は森林に広く生息しており、「大西洋に面した森林」、「内陸の半落葉林」、「サバンナ森林」、「水系森林」にも分布しています。

サルの仲間であるため、木の上で生活しています。マーモセットは乾燥した境界域や二次森林にも適応した体の構造となっています。

コモンマーモセットは何を食べているの？

コモンマーモセットは雑食性ですが、一年を通して植物のガムや樹液、樹脂といった植物浸出物や昆虫を主食としています。

他にも果実や花、種子、カタツムリ、鳥卵や哺乳類の子どもも食べます。

ペットで飼育する場合はサル科なので、サルと同じモンキーフードや副食としてコオロギやミルワームなどの昆虫、みかんやリンゴなどの果実、卵、乳製品などを与えます。

モンキーフードは栄養バランスが良いため主食として与えて、副食としておやつ程度に果実や昆虫などの植物性の餌や動物性たんぱく質を与えましょう。

コモンマーモセットは樹液や昆虫を食べる？

コモンマーモセットは他のサル科の動物と異なり、樹液や樹脂などの植物浸出物や昆虫を餌の中心としています。

コモンマーモセットの鉤爪(かぎづめ)や切歯の形状、腸管の形が植物浸出物と昆虫を食するのに特化しています。

その鉤爪(かぎづめ)で木の幹に掴まり、長い切歯を器用に使って木に穴を開け、植物浸出物をなめたり歯でちぎって食べます。

1月から4月の間は果実が取りづらいため、この期間は特に植物浸出物と昆虫を主に食べます。

コモンマーモセットは体が小さいため、昆虫のみの餌でも食事量が足りるほどです。

コモンマーモセットは親戚同士で暮らす？

コモンマーモセットは9匹〜15匹ほどの群れを作って生活しますが、その内訳は繁殖するためのメス1〜2頭、繁殖するためのオス1頭、生まれてきた子ども達数頭、その親兄弟などの親族数頭です。

繁殖するためのオスが死ぬと、群れが分裂してしまうことがあります。繫殖するためのメスは優位差があり、優位のメスと劣位のメスがおり、劣位のメスは優位のメスにグルーミングをします。

コモンマーモセットは出産サイクルが早い？

コモンマーモセットは出産のサイクルが早いです。交尾をして妊娠し、5か月経つと出産しますが、わずか10日で再び交尾出来るようになります。

そのため、年2回出産することが可能であり、生まれてくる子どもは双子が多いです。

1匹のメスが生涯に産む子どもの数は40〜80匹と非常に多く、その高い繁殖力から近年は実験動物として着目されています。

コモンマーモセットは子育てを手伝ってくれる？

妊娠・出産するメスの負担が多いため、群れの他の固体や繁殖を終えたオスが身の回りの世話をします。

コモンマーモセットの子どもは3か月ほどで離乳し、群れの中で遊ぶようになります。兄弟が生まれると、その子どもたちと一緒に遊んだり、運んだりするようになります。

コモンマーモセットは人間に近い動物？

コモンマーモセットは新世界ザルとして初めて全ゲノム配列が決められており、マウスよりも人間に近い動物として注目されています。

実験動物として、世界で初めて神経変性疾患モデルサルの系統化にも成功しており、今後の治療法の確立に向けて大いに期待されています。

コモンマーモセットはどこの動物園で会える？

コモンマーモセットは日本国内で多くの動物園で見られます。

関東近郊だと、東京都の上野動物園、千葉県の千葉市動物園、栃木県の那須どうぶつ王国、茨城県の「かみね動物園」などで見ることが出来ます。

その他は愛知県の日本モンキーセンター、秋田県の大森山動物園、兵庫県の神戸どうぶつ王国でも会うことが出来ます。

コモンマーモセットはペットとして飼える？

近年、ペットショップでも見かけることが増えたコモンマーモセットですが、実際にペットとして飼えるのか気になりますよね。

コモンマーモセットの飼いやすさはエキゾチックアニマルの中でも、中級クラスです。

昼行性(ちゅうこうせい)であるため、日中に活発に動いて夜間は休息しています。

木の上で生活しているため、高さのあるゲージを選び、止まり木やハンモック、はしごなどを用意して出来るだけ自然に近い環境に整えるのがベストです。

コモンマーモセットは野生下では木の上で生活しており、固定の場所でトイレが出来ません。ペットとして飼育する際でもトイレを覚えさせることは難しいです。

また、おしっこを飛ばすことがあるため、ゲージの周りにはペットシーツを敷くことをおすすめします。

コモンマーモセットはどんな性格をしているの？

コモンマーモセットは知能が非常に高く、初めから無理に触ろうとすると警戒されてコミュニケーションが取れなくなってしまいます。そのため、怖がらせないように少しずつ触れ合い、信頼度を高めていくと慣れてきます。慣れて来れば手に乗せることも出来るようになります。

臆病な一面があるため、飼育する際は大きな音がしない静かな環境で過ごせるように工夫してください。

しつけや訓練をしっかりと行えば、覚えてくれるほど頭が良いです。

寂しがり屋で甘えん坊な面もあるため、飼い主とずっと一緒に居たがって離れたがりません。

コモンマーモセットを飼う上での注意点はある？

コモンマーモセットは臆病(おくびょう)な性格をしており、無理に触ろうとしたり捕まえようとするとコモンマーモセットに大きなストレスを与えるので控えてください。

紫外線が足りないとくる病にかかる恐れがあるため、ゲージを日の当たる場所に置くか紫外線ライトを用意して設置します。

また、寒さに弱いため、ゲージの中の温度は常に30℃程になるようにペット用ヒーターや暖かいライトを置いて調節しましょう。

コモンマーモセットの寿命と値段はどれくらい？

コモンマーモセットの寿命は野生下で10〜15年生きます。飼育下では10年未満で寿命を終えてしまうことが多いです。

臆病でストレスに弱い生き物であるため、ストレスを与えない静かな環境で飼育出来れば最長で16年生きた記録もあります。

コモンマーモセットはペットショップやブリーダーから購入できます。販売されているペットショップでは40〜70万円前後で売られています。

国内のブリーダーが繁殖させたコモンマーモセットだと、子どもの方が大人よりも高額で取引されており、メスの方が繁殖させやすいためにオスよりもメスの方が高額で取引されています。