ムクドリの名前の由来は？

ムクドリ（椋鳥）の名前の由来には諸説あります。代表的な説は、「ムクの木」という木になる実を好んで食べる習性から名付けられた説です。もう一つは、何万羽もの群れで飛ぶことから「群木鳥（ムレキドリ）」と言われ、その略称という説です。

ムクドリはどうしてそこに住んでいるの？

ムクドリは日本を中心にアジア圏を中心に生息しています。時として、北から南へ大群で移動する場合もありますが、なぜそこに生息しているのかは不明です。

ムクドリは何を食べているの？

ムクドリは植物の種子や小さな虫などを食べています。木の実や害虫を食べる可能性もあります。畑や田んぼの広がる田舎では、時々ムクドリが作物や土などの害虫を食べて被害を防いでいます。

ムクドリの鳴き声はなぜ美しいの？

ムクドリをはじめとして、スズメ目の鳥類（スズメ・うぐいす・メジロ・エナガなど）は美しいさえずりをします。スズメ目の共通点は、鳴き声を出す鳴管（めいかん）という器官が発達している点です。よく日本で見られる小型の鳥は、ほとんどスズメ目で美しい声で鳴きます。

ムクドリは飼育できるの？

ムクドリは野鳥のため飼育はできません。ムクドリを観察したいのであれば、街中で飛んでいる姿を探したり森林に行ったりするのがおすすめです。特に、森林に行けばムクドリの美しいさえずりを聴くこともできます。

ヒヨドリとムクドリはどちらが大きい？

ムクドリよりはヒヨドリの方が大きめのサイズです。ヒヨドリは体長が27cmで、尾の羽が長くクチバシは黒色です。ムクドリが人家に巣を作るのに対して、ヒヨドリは木の上に巣を作る傾向にあります。また、ヒヨドリは頭部の羽毛が逆だって見えるのも印象的です。

それぞれに違いはありますが、どちらも丸みを帯びた愛らしい形をしています。

なぜムクドリは害鳥と言われているの？

ムクドリが害鳥と言われてしまっている最大の理由は、環境の変化です。ムクドリはもともと、自然の多い農耕地や森林部などを中心に生息していました。ところが、埋め立てや宅地の開発などによって自然が減少して、ムクドリにとっては住みづらい環境が増えてしまいました。人の多い都市部では、ムクドリとの共生が難しいのも事実です。

しかし、ムクドリのフンには植物の種子が入っていることもあり、それが街路樹の近くに落ちると発芽して木になります。ムクドリは決して害鳥としてみるのではなく、自然を豊かにしている鳥という見方もできます。

ムクドリを観察するにはどうすればよい？

ムクドリを観察するには、巣箱を設置して様子を観察したり畑で虫を食べる姿を見たりするとよいでしょう。ムクドリは害鳥とも言われていますが、畑の害虫を食べるので畑の作物を守るには適した鳥です。近くの畑でムクドリを見つけたら、よく観察して虫を食べる様子を見てみるといいかもしれません。