スコティッシュ・フォールド
スコティッシュ・フォールド
スコティッシュ・フォールド
近年の一緒に暮らしたいネコランキングで上位を独占している、スコティッシュ・フォールドです! 丸い顔に折れ曲がった耳がかわいい!と有名ですよね。そんなスコティッシュ・フォールドもかわいいだけじゃなく、 色々と大変な一面があるようです。もし今度見かけることがあったら、このページを参考にして観察してもらえると嬉しいです!
スコティッシュ・フォールド 基本情報
原産国 スコットランド(イギリス)
体長 60cm
体重 オス:3~6kg メス:3~5kg
起源はイギリスのスコットランド地域で発見された、折れ耳が特徴的の白いメスネコといわれています。
不思議な外見をしたネコは「スージー」と名づけられ、発見者の「ウィリアム・ロス」という方の家で飼われることになりました。
その後交配を行った結果、スージーの子どもにも折れ耳の遺伝子が受け継がれていることに気づき、ロスはGCCF(イギリス猫種血統登録団体)に登録したあと本格的に繁殖を始めるようになりました。
GCCFも最初は折れ耳ネコの繁殖に協力してくれたのですが、よく調べてみると骨格と聴力の異常が多く見つかったことにより、このネコの積極的な繁殖を中止する決まりを作りました。
その後スージーの子孫たちはアメリカへと渡り、イギリスでは中止になっていた折れ耳ネコの交配が再開されることになりました。
1970年代にブリティッシュショートヘアや、アメリカンショートヘアとの交配を重ねたことにより折れ耳ネコの個性を残しつつ、骨格と聴力の遺伝子疾患(いでんししっかん)の影響を限界まで抑えることに成功します。
そして、1977年にCFA(アメリカ猫愛好家協会)で正式に折れ耳ネコがスコティッシュ・フォールドとして、品種登録されました。
名前の由来は「スコティッシュ(スコットランド)+フォールド(折れる)」という意味がこめられています。
スコティッシュ・フォールド Q&A
スコティッシュ・フォールドの名前の由来は?
原産国であるスコティッシュ(スコットランド)とフォールド(折れる)という2つの言葉を足して「スコティッシュフォールド」とよばれるようになりました。
スコティッシュ・フォールドのカラーバリエーションは?
ブルー、ブラック、クリーム、ホワイト、チョコレート、レッド、シナモンがあります。
・ソリッドカラー 顔や体、脚やしっぽなど体全体が単色
・タビー 全体的にしま模様や斑点(はんてん)模様がある
・シルバー&ゴールデン 毛先のみに色がつき、根本は白色もしくは淡い色の構成
・スモーク&シェーデッド オーバーコートの先端1/2に色がつき、残りの1/2は白色の構成
・パーティーカラー 2色の毛色がランダムに入っている
・キャリコ&バイカラー 体の1/2、もしくは1/3が白色で残りは2色以上の毛色構成
・タビー&ホワイト 体の1/2、もしくは1/3が白色で残りはしま模様や斑点模様の構成
ブルー、サファイアブルー、イエロー、アクア、オレンジ、ゴールド、グリーン、カッパー、ヘーゼル、オッドアイがあります。
スコティッシュ・フォールドは短毛種(たんもうしゅ)と長毛種(ちょうもうしゅ)の両方がいます。
基本的にスコティッシュ・フォールドは短毛種の遺伝子が優勢なので、短毛種の子ネコが産まれてくることが多いです。ですので長毛種のスコティッシュ・フォールドはめずらしいとされています。
そしてさらに、長毛種×折れ耳のネコだとより希少価値が高まります。
スコティッシュ・フォールドの外見はどんな感じ?
頭の形は丸く、体型はセミコビーとよばれています。大きくてくりくりした丸い目に、小さめの耳先は丸く前方に折れまがっています。
体の大きさに対して脚は短めで、筋肉質な体格をしています。毛並みはなめらかで、密度が高く厚い被毛におおわれています。
実はスコティッシュ・フォールドは折れ耳だけではなく一般的なネコと同じように立ち耳のネコもいます。
スコティッシュ・フォールドの耳はなぜ折れ曲がっているの?
突然変異で耳が折れ曲がったのではないか?といわれているため、はっきりとした理由は分かっていません。
そしてスコティッシュ・フォールドは折れ耳だけではなく一般的なネコと同じように立ち耳のネコもいます。
また折れ耳にも種類があり、折り目が緩いシングルフォード、耳の先が顔についているダブルフォード、折れ方が一番強いトリプルフォードになります。
スコティッシュ・フォールドを購入するにはどれくらいかかるの?
ブリーダーやキャッテリーから購入する場合は、10万円前後かかります。どんな環境で育ってきたのか、両親はどんなネコなのか確認できるのがメリットです。
またブリーダーとの人柄にもよって信頼度が変わるので、予約してから見学に行くのが望ましいです。
ペットショップの場合は10~20万円と幅がありますが、場合によってはブリーダーから購入するより若干価格を抑えることができます。ですが、なかにはむやみやたらに繁殖させている場合もあるので、繁殖元がはっきりしないお店からの購入は避けた方がいいかも知れません。
スコティッシュ・フォールドは他のネコよりも、値段に幅が出る条件が多いです。
・折れ耳だと10~20万 ・立ち耳だと5~10万
それ以外の条件は、
・子ネコであること ・血統が優秀であること ・長毛種であること ・珍しいカラーや模様を持っていること (特にオスの三毛ネコはとても珍しい)
他にも条件はあるのですが、主に上記の条件に当てはまると値段が高くなってしまう傾向があるようです。なかにはなんと、数百万円の値段がつけられたスコティッシュ・フォールドもいました。
また、大人になったスコティッシュ・フォールドの里親を募集している場合もあります。値段も病院にかかる費用として数万円で収まる場合が多いので、子ネコにこだわらないなら是非候補のひとつに入れてみてはいかがでしょうか?
スコティッシュ・フォールドの性格や特徴をもっと詳しく知りたい!
スコティッシュ・フォールドは基本的に人懐っこい性格なのですが、大人しくて落ち着いた一面もあるので初心者の方でも飼いやすいネコとされています。
また甘えんぼうなところも持ちあわせています。ですので長時間の留守番や、遊んでもらえない時間が多くなるとストレスを溜めやすくなってしまいます。
どちらかといえばオスの方が甘えんぼうな子が多いようです。そしてアグレッシブな部分もあるようです。一方メスは「クールビューティー」のような雰囲気をもっています。ですが飼い主さんには甘えたいと思うときもあるので、スコティッシュ・フォールドの方からすり寄ってきたら適度に甘えさせてあげるのが良さそうです。
他の品種にもいえることですが性格には個体差があるので、なかには大人しめのオスもいます。あくまでも基本的にはこんな感じかな?という程度に覚えておくといいでしょう。
そしてもし、他のネコと一緒に暮らすことになっても性格に穏和なところがあるのでお互い仲良くなりやすいといわれています。頭も良いので、ご飯やトイレのしつけもきちんと覚えてくれます。
折れ耳と立ち耳で性格が変わる?といった話を聞いたことがあるかも知れませんが、基本的に両者に性格の大きな違いはないようです。飼っている途中で折れ耳のネコが立ち耳に変わったという事例もあるのですが、それでも性格は元のままです。
スコティッシュ・フォールドのかかりやすい病気ってなに?
内側に折れた耳が特徴的なスコティッシュ・フォールドは、耳の病気にかかりやすいといわれています。また軟骨の成長が不十分という遺伝子を受け継いで生まれてくることが多いため、これらのネコが発症しやすい病気についても紹介します。
外耳炎は外耳道(がいじどう)とよばれる部分に炎症が起きてしまい、強いかゆみや痛みが発生してしまう病気です。
スコティッシュ・フォールドの耳は内側に折れ曲がっているので、他のネコと比べて通気性(つうきせい)が悪い作りです。そのため耳垢(みみあか)などが溜まりやすく、それらが外耳炎の原因となってしまうことがよくあります。
外耳炎は定期的に耳掃除をしてあげることで、予防することが可能です。ですが見よう見まねで耳掃除を行い過ぎると、逆に耳を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。
もしやり方がよく分からない場合や、掃除の方法が正しく出来ているかどうか心配な時は、一度病院で掃除の方法を教えてもらうのがいいかも知れませんね。
皆さんはおじさんがどっこいしょとくつろいでいるような座り方、いわゆる「スコ座り」という言葉を聞いたことがありますか?
私たち人間から見るとただのかわいい座り方として誤解されやすいのですが、スコ座りをしているネコを見つけたら、もしかすると手首や関節の痛みを逃がすためにそのような座り方をしている可能性があります。
スコティッシュ・フォールドは遺伝子の関係で生後6ヶ月頃から関節に「慢性炎症(まんせいえんしょう)」や「変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)」「骨軟骨異形成症(こつなんこついけいせいしょう)」にかかってしまうことがあるのです。
もちろん全てのネコがこのような病気になる訳ではないのですが、現在この病気の発症を100%抑える方法は見つかっていません。とりわけスコティッシュ・フォールドに多く見られる病気のため、このような座り方がスコ座りとよばれるようになったのです。
もし、飼育しているネコがこのような座り方をしていた場合は一度病院で診察を受けたり、フローリングにはすべり止めを敷くなど、手足に負担がかかりくいような環境作りをしてあげると良いでしょう。
この病気を完治させるのは難しいといわれていますが、早期発見(そうきはっけん)にて症状の進行を遅らせることができたり、その結果ネコにとってストレスフリーな生活を実現できる可能性はあるようです。
スコティッシュ・フォールドの寿命は?
スコティッシュ・フォールドの寿命は10~13年といわれています。一般的なネコの寿命は12~16年なので、他のネコより少し短めです。
ですが、かかりやすい病気にはどんなものがあるのか把握して気をつけてあげれば、長生きしてくれる可能性は十分にありますよ。
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スコティッシュ・フォールド 種類
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スフィンクス
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セルカークレックス
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ソマリ
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ターキッシュアンゴラ
皆さんは「ターキッシュアンゴラ」というネコを知っていますか?美しい毛並みと優雅なたたずまい。その姿は、まるでお金持ちの家に出てきそうな雰囲気をまとっています。 ですがペットショップで見かける機会はほとんどないため、初めて聞いた!という方も多いのでは? 少し聞きなれないターキッシュアンゴラですが、その歴史はとても古く、たくさんの秘密が隠されているんですよ。 それでは、そんなターキッシュアンゴラの世界について早速探りに行きましょう!
ターキッシュバン
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デボンレックス
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トイガー
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トンキニーズ
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ネコ
猫カフェブームに火がつき、最近はペットとしての人気が高いネコです!ネコといえば、気まぐれでマイペースな性格が有名ですよね。ペット人気があるのは分かるけど、ネコ本来(ほんらい)の生態(せいたい)については詳しく知らないことも多いはず。 不思議がつまったネコのひみつを一緒に探ってみませんか?
ノルウェージャンフォレストキャット
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バーマン
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ヒマラヤン
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ブリティッシュ・ショートヘア
皆さんは「不思議の国のアリス」という物語を知っていますか?その中にチェシャ猫というキャラクターが出てくるのですが、ブリティッシュ・ショートヘアはそのモデルになったといわれているネコなんです! 最近は日本でも人気が出てきているので名前を聞いたことがある!という方がいるかも知れませんね。 そんなブリティッシュ・ショートヘアの可愛い秘密について探っていきましょう!
ペルシャ
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ベンガル
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ボンベイ
日本ではあまり馴染みのないネコ。それが今回ご紹介する「ボンベイ」です! 一見、ごく普通の黒ネコにも見えますが、ボンベイの誕生秘話にはある一人の女性が大きく関わっています。 果たしてボンベイの歴史にはどんな秘密が隠されているのか?そしてボンベイという名前の由来は? 一緒にそのワクワクを覗いてみませんか?
マンクス
しっぽの短いネコといえば、ジャパニーズボブテイルという品種がいます。実は「マンクス」という品種も、しっぽがとっても短いネコなんですよ! しかし、日本で見ることはほぼ無いため、初めて名前を聞いた!という方も多いはず。果たしてマンクス誕生にはどんな謎が隠されているのか?そしてしっぽが短い理由は? 早速、その秘密をひも解いてみましょう!
マンチカン
短い手足で繰り出すネコパンチや、おしりをフリフリさせながら歩く姿がかわいいと評判のマンチカンです! 他のネコにはない、少し変わった姿が魅力のひとつですよね。 ペットショップで見かけることも多いのですが、そもそもどうして足が短いのか・・・ あまり知らないことも多いはず。マンチカンのことをよく知っている人も、あまり知らない人も一緒にひみつを探ってみませんか?
ミヌエット
さてここで問題です。マンチカンとペルシャの良いとこ取りをした、人気急上昇中のネコといえば?そう、ミヌエットです! 初めてこの名前を聞いた!という方もいるのではないでしょうか?実はこのネコ、最近登録されたばかりで新しめの品種なんです。 そしてその名前については少し面白い歴史も隠されています。そんなまだ見ぬミヌエットの世界について、早速ご案内しましょう!
メインクーン
さていきなりですが問題です。「ジェントルジャイアント」や「世界一大きいネコ」といわれている品種のネコといえば何でしょう? 答えは「メインクーン」です!よく「メークイン」と間違われることがあるのですが、メークインはじゃがいもの種類になります。ちなみにこの2つは特に関係性はありません。 そんなネコの「メインクーン」ですが、最近日本でも人気が出てきている品種のひとつになります。 意外な性格や特徴など・・・不思議がつまったメインクーンのひみつを見ていきましょう!
ラガマフィン
今回このページでご紹介するのは「ラガマフィン」というネコです。ネコ種としてはまだ新しく、お家で見かけることはあまりないかも知れませんね。 第一印象は柔らかそうなふわふわのネコといった感じですが、実はこの外見、ラグドールと大きな関係があるんですよ。 ラガマフィンとラグドールの関わりも含めたネコの秘密、こっそり覗いてみませんか?
ラグドール
ふわふわの毛並みにモフモフしたしっぽが特徴的なネコといえば・・・ そう!ラグドールです!触り心地がよさそうな体に、キレイな青い瞳はなんともかわいらしいネコですよね。 そんなラグドールについて、少し意外な歴史や名前のひみつなどを探ってみませんか?
ラパーマ
皆さんはラパーマというネコを知っていますか?まだ日本での知名度は低く、初めて名前を聞いた!という方も多いはず。 ここで簡単にご説明すると、見た目はセルカークレックスによく似ている巻き毛ネコですが、「世界一美しい猫たち、ラパーマ」という写真集も存在し、その外見に見惚れてしまう方もいるんだとか。 そんなラパーマの魅力的な特徴や秘密について、早速探りに行きませんか?
ロシアンブルー
高級じゅうたんのような毛並みと、気品あふれるスラリとした体型。皆さんも一度は耳にしたことがあるのでは? その名もネコのロシアンブルーです!ペットショップでも見かけることが多いのでメジャーな品種のひとつになります。 一見すると冷静で何事にも応じない落ち着いた雰囲気の持ち主に見えるのですが、実はロシアンブルーには・・・ 意外な性格が隠れているのです!
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スコティッシュ・フォールド 参考文献
- まるごとわかる猫種大図鑑 監修:CFA公認審査員 早田由貴子
- 世界中で愛される美しすぎる猫図鑑 監修 今泉忠明
- The Cat Fancier's Association, Inc. https://cfa.org/american-shorthair/
- 猫との暮らし大百科 https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/
- みんなの猫図鑑 https://www.min-nekozukan.com/
- Pet Smile news for ネコちゃん http://psnews.jp/cat/
- 子猫のへや https://www.konekono-heya.com/index.html
- PetPedia https://petpedia.net/article/751/personality_of_scottish_fold#toc-113
- ねこちゃんホンポ https://nekochan.jp/
- 公益社団法人 埼玉県獣医師会 https://www.saitama-vma.org/topics/猫の遺伝性疾患について/
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