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ラグドール

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ふわふわの毛並みにモフモフしたしっぽが特徴的なネコといえば・・・ そう!ラグドールです!触り心地がよさそうな体に、キレイな青い瞳はなんともかわいらしいネコですよね。 そんなラグドールについて、少し意外な歴史や名前のひみつなどを探ってみませんか?

ラグドール 基本情報

原産国 アメリカ

体長 50cm 

体重 オス:4~7kg メス:4~6kg

1960年代、アメリカのカリフォルニア州に住んでいたペルシャ猫のブリーダーが交配を始めたのがきっかけといわれています。具体的にはペルシャにバーマン、もしくはバーミーズを掛け合わせてシールポイントのある美しい長毛種(ちょうもうしゅ)のネコを誕生させました。

こうして新しいネコを誕生させたのはいいものの、作出者はラグドールを品種登録しつつ、これを繁殖(はんしょく)ビジネスとして売り出していこうと考えていました。

そしてもともとあったネコの血統登録団体にはラグドールを登録せず、自ら新しい団体の「IRCA」を立ち上げ、そこで品種登録をしつつ個体管理をビジネスのひとつとして行うことに決めたのです。

IRCAはラグドールの繁殖希望者にフランチャイズ契約を結ぶことを条件にしてネコを譲渡していたようです。ですが、このようなビジネスが絡んでいる繁殖体制に疑問を感じた人たちが、フランチャイズ契約を行わずにネコを譲り受けたことがきっかけで事態は急展開していきます。

IRCAとは無関係のところで新しくネコの繁殖を始めた人たちは、1970年以降「GCCF」や「FIFe」の団体へ正式にラグドールの品種登録を申請しました。そして2000年には有力な血統管理団体でもある「CFA」で正式に品種登録が認められました。

ちなみに初期の作出者によって立ち上げたIRCAは20世紀後半には分裂してしまったといわれています。

ラグドール Q&A

ラグドール
ラグドールの名前の由来は?

ラグはぼろ布、ドールは人形という意味で抱っこするとぬいぐるみのようにふにゃふにゃしていることから「ラグドール」とよばれるようになりました。

ラグドール
ラグドールのカラーバリエーションは?

ブルー、ブラック、クリーム、ホワイト、チョコレート、レッド、シナモン、ライラック、フォーンがあります。

・ポインテッド 頭や耳、脚やしっぽなど体の一部に色がついている

・ポインテッド&ホワイト 体の一部に色がついていて、白色が混ざっている

・ミテッド 足やあご、胸は白いがお腹周りに模様が入っている

ブルーのみです。

ラグドールは長毛種(ちょうもうしゅ)のみです。

ラグドール
ラグドールの外見はどんな感じ?

頭の形は中くらいで幅が広く、体型はロング&サブスタンシャルタイプとよばれています。大きくて丸い目はたまご型ともよばれていて、ややつり上がり気味です。耳は中くらいの大きさで根元が広くやや前傾しています。

骨太でがっしりとした脚は中くらいの長さで、前脚より後ろ脚の方が少し長めです。大型で筋肉質な体格をしているのも特徴的ですが、モフモフした長めのしっぽもラグドールのチャームポイントです。

ラグドール
ラグドールがモフモフの長毛種しかいないのはなぜ?

基本情報でも紹介したとおり、ラグドールはペルシャとバーマン、もしくはバーミーズを交配させて生まれたネコです。

バーミーズは短毛種ですが、ペルシャとバーマンは長毛種なので、恐らくその毛質を強く受け継いでいるためと考えられています。

ラグドール
ラグドールを購入するにはどれくらいかかるの?

ブリーダーやキャッテリーから購入する場合は、15~25万円ほどかかります。どんな環境で育ってきたのか、両親はどんなネコなのか確認できるのがメリットです。

またブリーダーとの人柄にもよって信頼度が変わるので、予約してから見学に行くのが望ましいです。

ラグドールは日本で人気のネコですが、ペットショップで見かけることはほとんどありません。ブリーダーやキャッテリーから購入するのが一般的です。

また、国内のブリーダーが少ないせいかラグドールは基本的に高額で、さらに値段に幅が出てしまう条件もあります。

・子ネコであること ・血統が優秀であること ・珍しいカラーや模様を持っていること

他にも条件はあるのですが、主に上記の条件に当てはまると値段が高くなってしまう傾向があるようです。特に珍しいカラーのラグドールには70万の値段がつけられたこともありました。

ラグドール
ラグドールの性格や特徴をもっと詳しく知りたい!

人懐っこくて穏やかな性格のラグドールです。甘えん坊で抱っこされるのも大好きなことから別名「青い瞳のぬいぐるみネコ」や「ネコのテディベア」ともよばれています。

飼い主さんにも従順なのでしつけもきちんと覚えてくれます。おおらかな部分と忍耐強いところがあるため、小さな子どもに追いかけられたりしても、他の動物と同居することになっても上手くやっていけることが多いようです。

また、他のネコとの多頭飼いも可能です。あまり大きな声で鳴くこともないので、ハンティングや木登りといった激しい一人遊びよりも、飼い主さんとスキンシップを取りながらおもちゃで遊ぶことを好みます。

基本的に優しい性格のラグドールは、初めてネコを飼う初心者向きの品種といえるでしょう。

比較的、オスの方が活発で人懐っこいことが多いようです。反対にメスは気分屋で少しツンデレ気味な部分があるようです。もちろん個体差によって真逆な場合もあります。ですのでオスメスの性格違いは参考程度に覚えておくのがベターです。

ラグドール
ラグドールのかかりやすい病気ってなに?

ラグドールのかかりやすい病気は、「毛球症(もうきゅうしょう)」、「肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)」、「下部尿路疾患(かぶにょうろしっかん)」、そして「慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)」があります。

毛づくろいで飲み込んでしまった毛が胃や腸といった消化器官に溜まってしまい、嘔吐(おうと)といった症状を引き起こす病気です。通常、飲み込んだ毛は少量であればうんちと一緒に排泄されるのですが、毛量が多くなると排泄するのが難しくなります。

その結果、排泄しきれなくなった毛玉は嘔吐でしか出せなくなるのです。もともとネコは1ヶ月~数ヶ月に一度、毛玉を吐く行動をします。これは健康なネコでも見られる現象なので、過剰に心配する必要はないのですが、観察していて「毛玉を吐く回数が増えた。もしくは吐こうとする行動が増えた。」このような場合は毛球症にかかっている可能性があるので、病院を受診した方が良いでしょう。

特にラグドールのような長毛種のネコは、毛を飲み込む量が多いので注意が必要です。

また、毛球症は飼い主さんによるブラッシングで予防可能ともいわれています。大切なスキンシップにも繋がるので、ぜひ定期的なブラッシングを心掛けてみてくださいね。ただし、なかにはブラッシングを嫌がる子もいるので、その場合は様子を見ながら少しずつ行なうのが良いでしょう。

心臓の筋肉が厚くなり、それによって心臓の収縮が上手くいかなくなってしまう病気です。遺伝が原因で発症することが多いため、具体的な予防法はまだ見つかっていません。

発病後、目立った症状が出ない場合もあるため、気づいた時には血栓症(けっせんしょう)を併発していることもあり、最悪の場合死に至るケースもあります。

では、病気を早期発見するためにはどうすれば良いのでしょうか?結論としては定期健康診断を受けるのが重要になります。肥大型心筋症はまだ画期的な治療法がないので完治は難しいですが、早ければ早いほど対症療法(たいしょうりょうほう)によって病気の進行を遅らせることは可能です。

これはラグドールだけではなく全てのネコがかかりやすい病気の総称です。具体的な病気は「尿路結石(にょうろけっせき)」や「膀胱炎(ぼうこうえん)」などがあります。

もともとネコは昔からの名残りで水を多く飲む習慣がついていません。そのため腎臓に負担がかかりやすく、尿路疾患になってしまうことが多いのです。

腎臓に負担がかかりやすいということは「慢性腎臓病」を発症する可能性もあります。腎臓が老化など何らかの原因によって炎症が起きてしまい、最終的には機能しなくなってしまう病気です。

この病気も予防するには肥大型心筋症と同様、定期的に健康診断を受けることが望ましいです。

慢性腎臓病も画期的な治療法がないので完治させるのは難しいですが、早く見つければその分だけ対症療法により進行を遅らせることが可能です。

また普段からできる対策として循環タイプの給水器を使う、水分を多く含むウエットタイプのエサをあたえる、そしておやつはあげすぎない。といった日々の習慣で予防できる場合もあります。ぜひ心がけてみてくださいね。

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ラグドールの寿命は?

ラグドールの寿命は14~16年といわれています。一般的なネコの寿命は12~16年なので、平均寿命と比べても大きな差はありません。

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