ジャパニーズボブテイル
ジャパニーズボブテイル
ジャパニーズボブテイル
皆さんは「招き猫」のモデルといわれているネコを知っていますか?実はこのページで紹介するジャパニーズボブテイルがモデルになったといわれているんですよ!最近は洋ネコに人気が集まりがちですが、日本生まれの貴重なネコについて誕生秘話を一緒に探ってみませんか?
ジャパニーズボブテイル 基本情報
原産国 日本、アメリカ
体長 45cm
体重 3~4.5kg
ジャパニーズボブテイルの歴史はとても古く、もともとは中国から渡って来たネコが日本に住みついて繁殖を始めたのがきっかけといわれています。それからおよそ1000年以上の時を経て、現在でも日本で飼育されている品種のひとつとなります。
とはいうものの、実は海外で正式に品種登録された時期は約半世紀前のことであり、その時期までジャパニーズボブテイルの品種確立はされていなかったようです。
ジャパニーズボブテイルは平安時代からすでに飼育が始まっていたのでは?と考えられています。その証拠として、貴族たちの生活記録や描かれた絵画にはネコが登場しています。
当時はまだネコが貴重な動物であったため外では遊ばせず、また限られた身分の人でしか飼育することが出来ませんでした。今と違ってネコが遠くへ行ってしまわないよう、ヒモを結んで飼っていた家もありました。
本来の役目としてはネズミ捕りとして迎え入れられたネコですが、当時そのような飼い方をする人は大変珍しく、とても贅沢なことだったようです。
その一方、江戸時代初期まで本物のネコを入手するのが難しかった庶民たちは、ネコの絵を貼ってネズミ除けにしたり、ネコをモチーフにした人形を飾ってご利益にあやかろうとしていました。
後にこれが招き猫誕生のきっかけとなり、縁起物としての作品が増え始めたともいわれています。
ですが、平安時代から江戸時代にかけて農業発展していくとともに、ネズミによる作物荒らしも多発していきました。そしてそれを解決するため、慶長7年には(江戸時代)「ネコ放し飼い令」という通知が出たのです。
こうしてネコはネズミ捕りをおこなうだけではなく、自由気ままに外出することができるようになりました。その結果、ネコはどんどん繁殖を繰り返し、やがて庶民の間でもネコを飼う人が増えていったようです。
ちなみに「野良猫(のらねこ)」という言葉が生まれたのもこの頃だとされています。
ジャパニーズボブテイルの定義とされているのは短いしっぽであることですが、そもそもなぜ日本でしっぽの短いネコが増え続けたのかというと、これには諸説あり、「長いしっぽのネコが長生きするといつかしっぽが2つに割れて猫又(ねこまた)という妖怪に変身する!」という伝説が江戸時代にありました。
このことから長いしっぽよりも、短いしっぽを持つネコの方に人気が集まり、その結果しっぽが短いネコがどんどん増えていったのでは?といわれています。
そして時代は移り変わり1960年代に入るころ、アメリカ人のジュディ・クロフォードという女性が日本でしっぽの短いネコを見た瞬間とても気に入り、1968年にはオスとメスのペアにして、このネコたちを故郷であるアメリカへ連れて帰りました。合計すると約100匹以上はアメリカへ渡ったようです。
すると、しっぽの短いネコはアメリカではとても珍しがられたことから、たちまち人気のネコとなり、1976年には「CFA」にて正式に品種登録されました。
ちなみに日本でも品種登録とまではいかないものの、この特徴的な日本猫を絶やさないよう、平岩米吉(ひらいわよねきち)という動物学者を筆頭に保存活動がおこなわれていたそうです。
ジャパニーズボブテイル Q&A
ジャパニーズボブテイルの名前の由来は?
ジャパニーズとは「日本の」という意味があり、そしてボブテイルには英語で「動物の切り尾」という意味も含まれています。これらを組み合わせて名づけられたといわれています。
ジャパニーズボブテイルのカラーバリエーションは?
ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、クリーム、チョコレート、シナモンがあります。
・ソリッドカラー 顔や体、脚やしっぽなど体全体が単色
・タビー 全体的にしま模様や斑点(はんてん)模様がある
・スモーク&シェーデッド オーバーコートの先端1/2に色がつき、残りの1/2は白色の構成
・パーティーカラー 2色の毛色がランダムに入っている
・キャリコ&バイカラー 体の1/2、もしくは1/3が白色で残りは2色以上の毛色構成
・タビー&ホワイト 体の1/2、もしくは1/3が白色で残りはしま模様や斑点模様の構成
ブルー、サファイアブルー、イエロー、アクア、オレンジ、ゴールド、グリーン、カッパー、ヘーゼル、オッドアイがあります。
ジャパニーズボブテイルは短毛種(たんもうしゅ)と長毛種(ちょうもうしゅ)の両方がいます。
ジャパニーズボブテイルの外見ってどんな感じ?
頭の形はやや逆三角形ですがゆるやかな丸みもあり、体型はフォーリンとよばれています。たまご型&つり上がり気味の大きな目をしており、大きい立ち耳は離れた位置についています。
脚はほっそりしていますが、前脚より後ろ脚の方が少し長めです。大きすぎず、小さすぎずといった中型の体型ですが、ほどよく筋肉がついているので全体的に引き締まっています。
毛並みの手触りはやわらかくなめらかであり、まるでシルクのようといわれています。そして一番の特徴ともいえるしっぽは、丸くまるまっているためとても短いです。
ジャパニーズボブテイルのしっぽが短いのはどうして?
基本情報ではしっぽの短いネコが増え続けていった理由について紹介しましたが、そもそもなぜ、ジャパニーズボブテイルのしっぽは短くできているのしょうでか?
実は短いしっぽのことを日本では「かぎしっぽ」とよんでいるのですが、かぎしっぽのネコが生まれる条件としてひとつに「HES7」という遺伝子が関係しています。
このHES7遺伝子をもつネコともたないネコとでは、前者の方が「かぎしっぽ」になりやすい、もしくはすでに「かぎしっぽ」であると考えられています。
そして基本情報でも紹介したとおり、ジャパニーズボブテイルの祖先は中国から渡ってきたネコといわれています。
このネコたちは「HES7」という遺伝子をもっていることが多かったため、日本に住みついて繁殖を繰り返した結果、日本生まれでも「かぎしっぽ」をもつネコがどんどん増えていき、ジャパニーズボブテイル=しっぽが短いネコと定義されたためです。
ジャパニーズボブテイルを購入するにはどれくらいかかるの?
ブリーダーやキャッテリーから購入する場合は、10~15万円かかります。ですが2021年時点、国内でジャパニーズボブテイルを繁殖しているブリーダーは残念ながらいません。
恐らく、わざわざ人間の手で繁殖させなくても、しっぽの短いネコは日本のあちこちで見られるからと考えられています。
どうしても純血のジャパニーズボブテイルが欲しい場合は、アメリカのブリーダーを探して輸入するのが近道のようです。
海外に行くのはなかなか難しいかも知れませんが、どんな環境で育ってきたのか、両親はどんなネコなのか確認するためにも、できれば一度見学に行くことをオススメします。
ペットショップでもジャパニーズボブテイルを入手するのは、ほぼ不可能といえるでしょう。
ジャパニーズボブテイルの性格や特徴をもっと詳しく知りたい!
ジャパニーズボブテイルは穏やかで人懐っこく、冒険好きの好奇心旺盛(こうきしんおうせい)な性格です。遊ぶことも大好きで活発なネコです。
鳴き声がやや大きめなので、飼い主さんとコミュニケーションを積極的に取りたがる一方、ずっと一緒にいたいという訳ではなく、たまにはつかず離れず適度な距離で過ごしたいと考える一面もあるので、自立心のあるしっかりしたネコともいえます。そのため一人でお留守番させても心配ないでしょう。
賢い部分もあるためしつけもしやすく、初めてネコを飼う人にもピッタリの品種です。また環境順応しやすいことから他の動物と一緒に暮らすこと、小さなお子さんや高齢者と一緒に生活すること、そして多頭飼いしても平気なネコです。
はるか昔より、色々な人々に可愛がられてきたジャパニーズボブテイルは、総合バランスが優れているネコです。
ジャパニーズボブテイルのかかりやすい病気ってなに?
ジャパニーズボブテイルは体に色々な遺伝子をもっているため、遺伝性疾患(いでんせいしっかん)にはかかりにくいといわれています。
ですがネコは体質的に、下部尿路疾患(かぶにょうろしっかん)」や「慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)」にかかりやすいといわれています。
これはジャパニーズボブテイルだけではなく全てのネコがかかりやすい病気の総称です。
具体的な病気は「尿路結石(にょうろけっせき)」や「膀胱炎(ぼうこうえん)」などがあります。
もともとネコは昔からの名残りで水を多く飲む習慣がついていません。そのため腎臓に負担がかかりやすく、尿路疾患になってしまうことが多いのです。
腎臓に負担がかかりやすいということは「慢性腎臓病」を発症する可能性もあります。腎臓が老化など何らかの原因によって炎症が起きてしまい、最終的には機能しなくなってしまう病気です。
慢性腎臓病を予防するには期的に健康診断を受けることが望ましいです。
現時点では、画期的な治療法がないため完治させるのは難しいですが、早く見つければその分だけ対症療法(たいしょうりょうほう)により進行を遅らせることが可能です。
また普段からできる対策として循環タイプの給水器を使う、水分を多く含むウエットタイプのエサをあたえる、そしておやつはあげすぎない。といった日々の習慣で予防できる場合もあります。ぜひ心がけてみてくださいね。
※遺伝性疾患とは染色体(せんしょくたい)や遺伝子の変異(へんい)によって発生する病気です。
ジャパニーズボブテイルの寿命は?
ジャパニーズボブテイルの寿命は12~15年といわれています。一般的なネコの寿命は12~16年なので、平均寿命と比べても大きな差はありません。
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ジャパニーズボブテイル 種類
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スコティッシュ・フォールド
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スフィンクス
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セルカークレックス
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ソマリ
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ターキッシュアンゴラ
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ターキッシュバン
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デボンレックス
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トイガー
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マンチカン
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ミヌエット
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メインクーン
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ラガマフィン
今回このページでご紹介するのは「ラガマフィン」というネコです。ネコ種としてはまだ新しく、お家で見かけることはあまりないかも知れませんね。 第一印象は柔らかそうなふわふわのネコといった感じですが、実はこの外見、ラグドールと大きな関係があるんですよ。 ラガマフィンとラグドールの関わりも含めたネコの秘密、こっそり覗いてみませんか?
ラグドール
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ラパーマ
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ロシアンブルー
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ジャパニーズボブテイル 参考文献
- まるごとわかる猫種大図鑑 監修:CFA公認審査員 早田由貴子
- 世界中で愛される美しすぎる猫図鑑 監修 今泉忠明
- The Cat Fancier's Association, Inc. https://cfa.org/japanese-bobtail/
- 猫との暮らし大百科 https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/
- みんなの猫図鑑 https://www.min-nekozukan.com/
- Pet Smile news for ネコちゃん http://psnews.jp/cat/
- 子猫のへや https://www.konekono-heya.com/sitemap.html
- ねこのきもち https://cat.benesse.ne.jp/catlist/long-short/content/?id=13331
- 座市-ザイチ https://www.wargo.jp/column/cat_history/
- ねこちゃんホンポ https://nekochan.jp/
- 公益社団法人 埼玉県獣医師会 https://www.saitama-vma.org/topics/猫の遺伝性疾患について/
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