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カツオドリ

カツオドリ

カツオドリ

皆さんは「カツオドリ」という鳥を知っていますか? 魚なの?鳥なの?と混乱してしまう名前ですが、見た目が色とりどりでキュートな鳥なんです。 ある有名ブランドのマスコットにもなっていて、見たことがある方も多いかもしれません。 そんなカツオドリを紹介していきます。

カツオドリ 基本情報

鳥綱(ちょうこう)カツオドリ目カツオドリ科カツオドリ属

全長:64〜75cm

翼開長(よくかいちょう):130〜150cm

体重:1kg

カツオドリはインド洋や南大西洋、太平洋西部、太平洋中東部、カリブ海などに住んでいます。日本には、繁殖(はんしょく)のためにくる夏鳥で、西表島(いりおもてじま)の西部にある仲の神島(なかのかみしま)や、鹿児島県から南西にある草垣群島(くさがきぐんとう)、伊豆諸島(いずしょとう)、硫黄列島(いおうれっとう)、小笠原諸島(おがさわらしょとう)、尖閣諸島(せんかくしょとう)などに来てくれます。

カツオドリの頭や背中、翼など、上の方は茶色のような黒色のような色をしています。お腹の部分は白色で、くちばしと足は淡い黄色をしています。目の周りがオスとメスで色が違っていて、オスは青色、メスが黄色をしています。そう聞くと、すぐにオスかメスか分かりそうですが、動いているカツオドリをパッと見で判断するのは難しそうですね。

カツオドリ Q&A

カツオドリ
カツオドリの名前の由来は?

カツオが大好物だから!と思った方もいるかもしれませんが、カツオドリはカツオを食べません。ではなぜ「カツオドリ」という名前なのでしょうか。

魚のカツオの主食は小魚です。その小魚を一生懸命追いかけます。小魚は食べられまいとカツオから逃げて、海面付近までくるのですが、その逃げてきた小魚を主食としているのがカツオドリなのです。このことから、漁師たちはカツオなどの魚群を知らせてくれる鳥として、「カツオドリ」と呼ぶようになったそうです。

カツオからしたら自分のエサを追いかけていた訳なので、横取りしないで!と怒られそうですね。小魚が海面に逃げても食べられるというのは少し切ない気がします。

しかし、このようにカツオなどの大きい魚を利用して小魚を食べる鳥は他にもいます。なので漁師たちの間では、その他の鳥のことも含めてカツオドリと呼んでいました。それが今では、カツオドリだけがその名前を受け継いだそうです。一部地域では、昔からの呼び方が残っているところもあるようで、いろんな種類の鳥をカツオドリと呼ぶことがあるそうです。ニックネームのような感覚でしょうね。

ちなみに漢字で書くと「鰹鳥」、英語では「Brown booby(ブラウンブービー)」と呼ばれています。アメリカのドラマなどでブービー賞という言葉を聞いたことがあると思いますが、それと同じ言葉で、英語訳は「まぬけ」や「最下位」という意味があるのです。

ブービーという言葉は元々、「bobo(ボーボー)」からきていて、スペイン語で「まぬけで可愛い」という意味があります。これはカツオドリが地面を歩くのが苦手で、すぐに捕まってしまうことから呼ばれるようになったそうです。

日本の名前でも外国の名前でも、人間とうまく共存している感じがして、愛されているのがわかりますね。

カツオドリ
カツオドリはどうしてそこに住んでいるの?

カツオドリは熱帯や亜熱帯の海で生活している海鳥です。離島や岩の上などの、傾斜がある場所に巣を作ります。小笠原諸島(おがさわらしょとう)には鰹鳥島(かつおどりしま)という無人島など、人のいない場所で20羽以上の群れを作って巣を作っています。

カツオドリは日本には繁殖(はんしょく)のためにやってくる夏鳥なので、春から秋の間なら飛んでいるところは見られるかもしれませんね。

カツオドリ
カツオドリは何を食べているの?

カツオドリは先ほどもお話しした通り、カツオが追っていた魚を食べています。イワシやトビウオ、アジ、サバなどの魚や、エビ、イカなども食べています。

海の上を飛びながらエサを探して、見つけた瞬間にくちばしから海にダイブしていくのです。その深さはなんと10〜30mにもなるのです。すごいスピードですよね。

イカなどは特に、夜に月明かりに照らされて海の中で光って見つけやすいので、夜でもダイブしてエサを取るのです。休む暇なしですね。

船が通ると船について行って一緒に飛んでいるのですが、これは遊ぼうとしているのではなく、船に驚いたトビウオが飛んでくるのを待っているのです。頭がいいですね。ただまだ若いカツオドリは、これ何かな〜?と船に興味津々で近づいてくることもあるそうなので、そんな可愛いところも、ダイブするかっこいい姿も海の上だと見られるんですね。

カツオドリ
カツオドリはどうやって増えるの?

カツオドリは群れを作って繁殖(はんしょく)します。崖にある少し平らになっている場所などに枯れ草や乾いた海藻(かいそう)などを使って巣を作り、ナワバリを作っていきます。もしナワバリに入ってしまうと、まるで車についているワイパーのように、首をブンブンと横に振って威嚇(いかく)してきます。

卵は1回で1〜2個産み、オスとメスで交代しながら卵を温めていきます。約43日後、無事に卵からヒナが生まれてくると、そのヒナたちはとんでもない行動をします。

それは殺し合いです。強い方が片方のヒナを巣から追い出したり、殺したりしてしまうのです。産まれた瞬間にそんなバトルがあるなんて衝撃的ですよね。

この行動は、より強い方が生きられるように、残ったヒナがそのヒナの分までご飯を食べて、大きく、より強くなるようにという、カツオドリが生き残る手段なのかもしれません。

そうして残った1羽のヒナは、親がご飯を吐き戻したものを食べて大きく成長し、約85日〜105日で巣立っていきます。カツオドリは体が大きいので、他の鳥と比べると卵を温める日数も巣立つ日数も長い方ですね。

少し怖い話をしてしまったので、ヒナはどんな姿なのかお話ししますね。

ヒナは、まだ親のようにしっかりした羽ではなく、ふわふわの羽のような毛のようなもので全身がおおわれています。顔はグレーで、翼の一部分が黒いですが、それ以外は綺麗な真っ白の綿毛なのです。まるでたんぽぽの綿毛のようで、吹いたら飛んでいってしまいそうです。なんとも言えないこの可愛らしい姿は、見るだけで幸せになりますね。

カツオドリ
カツオドリはどうやって飛んでいるの?

カツオドリはダイブするのも泳ぐのも得意ですが、飛ぶのも得意なんです。

長い翼と尾を持っているので、海の上を平行にまっすぐ飛んでいきます。風が強くなると、その風を利用して風上に向かって飛んでいきます。この方法を「ソアリング」と言って、ソアリングを使うと長く空を飛ぶことができるのです。

ですがそんなカツオドリにも苦手なことがあるのです。

それは飛ぶ瞬間と陸に止まる瞬間です。飛んでしまえば綺麗に飛ぶことができるのですが、体重が重いため、陸から飛び立つ瞬間と戻ってきて陸に降りる瞬間は特に集中しているようなのです。陸から飛び立つときは、島にある坂などを利用して助走をつけてから飛び立ちます。陸に戻ってくる時も、最新の注意を払って怪我をしないように慎重に陸に降ります。

飛行機のように離着陸(りちゃくりく)しているんですね。

カツオドリ
カツオドリは目が見えなくなるって本当?

カツオドリの魚の取り方を思い出してみてください。高いところから一気に魚めがけて海の中に潜っていきます。そのときの水面に落ちる衝撃は、コンクリートに顔をぶつけるような衝撃になる時もあるのです。それを毎日、何回も続けていると1番弱い目が、ダメージを受けることになるのです。そうして目が見えなくなってしまうのです。

目が見えなくなってしまうと、今までのように飛ぶことも魚を取ることもできなくなってしまい、死んでしまうのです。

それだけではありません。

ダイブするときの角度や、ダイブするときの羽を折りたたむタイミングなどを間違えると、首の骨や羽を折ってしまい、死んでしまうこともあるのです。

そんなカツオドリの危険なダイブは「死のダイビング」と言われるほどです。命がけで魚を取っていることがわかると、カツオドリが魚を取っている様子を見たときに、お願いだから助かってと願ってしまいますね。

カツオドリ
カツオドリの寿命は?

先ほどのお話を聞くと、そんなに寿命は長くないのかなと思われるかもしれませんが、その反対でとても長生きな鳥なのです。

その寿命はなんと20〜30年と、他の海鳥に比べてとても長いです。それは体が大きく、天敵があまりいないからだと考えられています。

ちなみに1960年、「天王寺動物園」で飼育されていたカツオドリは11年6ヶ月生きた記録が残っているので、自然界で生き延びる術(すべ)を身につけているんですね。

長生きということを知ると、先ほどの「死のダイビング」はもっと違う形のダイビング方法に変えたらいいのになと思ってしまいますね。

カツオドリ
カツオドリがブランドのマスコットになっているって本当?

皆さんは、「CHUMS(チャムス)」というブランドを知っていますか?知っている方は、チャムスのマスコットを思い浮かべてみてください。ペンギンでしょ?と思った方もいると思います。

きっとほとんどの方が、ペンギンだと思っていたマスコット、実はカツオドリだったのです。

その名も「ブービーバード」。

チャムスのブービーバードは、カツオドリの中でも「アカアシカツオドリ」という種類のカツオドリなんです。その名の通り足が赤いカツオドリなのですが、チャムスのブービーバードも足が赤いですよね。

ではチャムスはなぜ、カツオドリをマスコットにしたのでしょうか。

それはカツオドリの名前の由来につながってきます。「カツオドリの名前の由来は?」でもお話ししましたが、「ブービー」というのは「まぬけで可愛い」という意味です。カツオドリのように「多くの人に愛されるブランドにしたい」という想いから、カツオドリをマスコットにしたそうです。その中でも警戒心の少ないアカアシカツオドリを選んだとのことです。

カツオドリは多くの人に愛されているんですね。チャムスのブランドロゴを見たときに思い出してみると、心が温かくなるかもしれません。

カツオドリ
カツオドリは天然記念物(てんねんきねんぶつ)に指定されてるって本当?

正しくはカツオドリではなく、カツオドリの繁殖地(はんしょくち)が天然記念物(てんねんきねんぶつ)に指定されています。

1972年、仲の神島(なかのかみしま)が「仲の神島海鳥繁殖地(なかのかみしまうみどりはんしょくち)」として国の天然記念物に指定されました。

今のところカツオドリは寿命が長く、繁殖(はんしょく)も成功しているので、絶滅(ぜつめつ)の危機はほぼありませんが、このように天然記念物(てんねんきねんぶつ)に指定されて守られている場所があるからこそなのかなと思いますね。

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カツオドリ 種類

[カツオドリ属]

・アオツラカツオドリ

・アオアシカツオドリ

・アカアシカツオドリ

・ペルーカツオドリ

[シロカツオドリ属]

・シロカツオドリ

・ケープシロカツオドリ

・オーストラリアシロカツオドリ

[モモグロカツオドリ属]

・モモグロカツオドリ

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