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バーマン

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皆さんは「バーマン」というネコを知っていますか?どこかのマンガに出てきそうな名前の品種ですが、関係性は全くありません。ですが原産国のミャンマーには、バーマンに関する不思議な言い伝えが存在しているんです。それはまるで、マンガのようなお話なんだとか。 その他このページでは、バーマンについていろいろな特徴をご紹介しています。 一緒に、秘密を覗いてみませんか?

バーマン 基本情報

原産国 ミャンマー

体重 オス:3~6.5kg メス:3~5kg

バーマンの歴史はとても古く、詳しいことは今でもよく分かっていません。ですがバーマンのこと知る前に、ある不思議な言い伝えが存在しているので、まずはそちらをご紹介していきましょう。

物語の中心はとある寺院。その寺院には金色の女神像が飾られており、そして白いネコが大切に飼われていました。そんなある日の事。寺院に女神像目的の強盗が侵入し、高僧が追い払おうとしましたが、無念にも亡くなってしまいます。

強盗は他の僧侶によって追い払われたものの、白いネコは亡くなった高僧を悔やむようにして金色の女神像を見つめると、ネコの目も青く輝きだし、脚やしっぽなどは茶色く変化、そして高僧に触れていた足先だけは白く残り、体全体が神秘的な姿に変身したという物語です。

ちなみにバーマンのつま先が白くなったのは、このような言い伝えが関係しているとも考えられていますが、特に証拠が無いので本当のところは誰にも分かりません。

話の軸を戻すと、20世紀頃に、イギリスや中国がミャンマーを支配下に置こうと争いが勃発。それと同時にミャンマー国内の治安も乱れ、その結果犯罪も増加してしまったのです。そんななか、ある寺院を警護していたイギリス人たちがミャンマーからオスとメスのネコをペアを持ち帰ってきました。そしてこのネコが、後のバーマンの基礎となったのです。

残念ながらオスは旅の途中で死んでしまったものの、メスは無事にフランスへ渡ることができ、しかも妊娠していたため、早速ブリーディングがスタート。1925年にはフランスで公認種と認められたものの、第一次、第二次世界大戦が起きるとバーマンの数は激変し、たった2匹のみとなってしまいました。

戦後はバーマンの数を戻すため、サイアミーズやペルシャといった品種と交雑を行なった結果、少しずつ数は増加。そして1967年にはアメリカでも正式に品種登録されたのです。

バーマン Q&A

バーマン
バーマンの名前の由来は?

原産国であるミャンマーは昔ビルマ(Burma)と呼ばれており、英語では「Birman(バーマン)」と表示されるため、そこから名づけられました。

バーマン
バーマンのカラーバリエーションは?

ブラック(シール)、チョコレート、レッド、ブルー、ライラック、クリーム、シナモンがあります。

・ポインテッド 頭や耳、脚やしっぽなど体の一部に色がついている

・ポインテッド&ホワイト 体の一部に色がついていて、白色が混ざっている

・パーティーカラーポイント 1色は全体的に、もう1色はポイントで入っている

サファイアブルーのみです。

バーマンは長毛種(ちょうもうしゅ)のみです。

バーマン
バーマンの外見はどんな感じ?

幅広で大きい頭部、真ん丸の大きな目。体型はロング&サブスタンシャル。がっしりとした筋肉質ボディを持ち、被毛の手触りはサラサラ。長くて厚みもあります。お腹のあたりは少しカール気味ですが、顔周りは短めという、生えている場所によって被毛の長さが変わっているのも特徴的です。

基本情報でも少しご紹介しましたが、足先だけが白くなっているバーマン。この部分にもちゃんと名前があり、前足は「ソックス」もしくは「ミトン、グローブ」、後ろ足は「レース」と呼ばれています。

バーマン
バーマンとサイアミーズの違いってなに?

バーマン同様ポイントカラーを持つ品種は、他にもサイアミーズがいます。ここでは、両者の違いを比較してみましょう。

バーマンは重量感のあるロング&サブスタンシャルですが、サイアミーズはほっそりしたオリエンタルです。

バーマンはモフモフの長毛種ですが、サイアミーズはすっきりとした短毛種です。

バーミーズはサファイアブルー、サイアミーズはブルーです。2種ともブルー系のアイカラーのみです。

バーマンは穏やかでもの静か、おっとりとした甘えん坊な性格です。一方サイアミーズも甘えん坊なところはあるものの、飼い主さん以外の前だけしか素直になれないといった、ツンデレ気質な性格といえます。

どちらかというと、おっとりとしたバーマンの方が初心者向きの品種といえるでしょう。飼い主さんだけでなく、家族全員と仲良くなれるのがポイントになります。

バーマン
バーマンを購入するにはどれくらいかかるの?

バーマンはペットショップだとほぼ見つからないため、ブリーダーやキャッテリーから購入するのが一般的です。金額は20~30万円ほどかかります。購入を検討する際、お気に入りの子が見つかったら、一度見学に行くのが良いでしょう。

さらに、ブリーダーの上段資格である「キャッテリー」から購入する場合、一般ブリーダーよりも高値になることがあります。キャッテリーは、血統書発行団体である「CAF」、「TICA」の認定が必要なので、この資格を持っているブリーダーは信頼度も高く、付加価値がつくといえるでしょう。高値の理由は、信頼の証という訳です。

それ以外にも、値段に幅が出てしまう条件について、何点か紹介します。

・子ネコであること ・血統が優秀であること ・珍しいカラーや模様を持っていること

他に条件はあるものの、特に上記条件に当てはまると高額になるようです。

バーマン
バーマンの性格や特徴をもっと詳しく知りたい!

基本的に平和主義なので争いごとはあまり好まず、落ち着いた性格です。我慢強いという部分も兼ね備えているので、他のネコや小さなお子さんとの同居も可能といえます。家族がこれから増えるかも知れない、というご家庭にもピッタリのネコです。

基本的に家族全員と仲良くなれるバーマンですが、特別お気に入りの相手には、構って欲しいがためによく付きまとったり、気を引こうとして仕事中や勉強中にちょっかいを出してくることもあるようです。四六時中相手にするのは難しいかも知れませんが、バーマンは寂しがり屋でもあるので、時間の許す限り遊んであげるととても喜びます。

穏やかな性格のバーマンですが、子ネコのときはあちこち動き回ったりすることが多く、やんちゃな部分もあります。個体差はあるものの、大人になると落ち着いてくるようです。なかには、抱っこを嫌がらない子も多いんだとか。

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バーマンのかかりやすい病気ってなに?

バーマンのかかりやすい病気は「肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)」、「白内障(はくないしょう)」、「股間節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)」があります。

心臓の筋肉が厚くなり、それによって心臓の収縮が上手くいかなくなってしまう病気です。遺伝が原因で発症することが多いため、具体的な予防法はまだ見つかっていません。

発病後、目立った症状が出ない場合もあるため、気づいた時には血栓症(けっせんしょう)を併発していることもあり、最悪の場合死に至るケースもあります。では、病気を早期発見するためにはどうすれば良いのでしょうか?結論としては定期健康診断を受けるのが重要になります。

肥大型心筋症はまだ画期的な治療法がないので完治は難しいですが、早ければ早いほど対症療法(たいしょうりょうほう)によって病気の進行を遅らせることは可能です。

何らかの原因により、目の奥にある水晶体(すいしょうたい)が白く濁ってしまう病気です。白内障には大きく分けて、先天性によるものと後天性によるものがあります。バーマンはペルシャとの交雑を行なった経緯があるため、先天性白内障を発症する可能性があるようです。

治療法は内科治療と外科治療の2つが存在しますが、内科治療である点眼は進行を遅らせるのみなので、根本的に治す場合、手術で濁った部分を除去する外科治療がメインとなります。先天性の白内障は今のところ予防法が無いので、発症した場合は早急に病院を受診してください。

股関節の形に異常が発生し、その結果ウサギ跳びのような不自然な歩き方をしたり、足を引きずる行動や腰を振りながら歩く、といった症状が発生する病気です。主に大型犬がかかりやすい病気といわれていますが、ネコでも発症する可能性があります。

原因は遺伝が関係しているため、今のところ予防法は見つかっていません。また、自然治癒する病気ではないので、治すには手術が必要です。ネコの体にも大きい負担がかかるので手術を検討する場合、獣医さんとの念密な相談が必須となります。

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バーマンの寿命は?

バーマンの寿命は10~13年といわれています。一般的なネコの寿命は12~16年なので、平均より短いといえるでしょう。

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