ベンガル

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皆さんはベンガルというネコを知っていますか?
ペットショップで見かけることはほとんど無いため、初めて名前を聞いたという方も多いはず。
ベンガルの一番の特徴といえば体にあるロゼット柄ですが、ヒョウ柄といった方が分かりやすいかも知れませんね。
野性味あふれる見た目が魅力的なベンガルは、ネコ好きの間で人気が高まっている品種のひとつなんです!
そんなベンガルの性格や誕生の歴史などをみていきましょう!

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~基本情報~

原産国 アメリカ

体長 55~80cm 

体重 オス:3~6kg メス:3~5kg

ベンガルは1963年、アメリカ在住のジーン・サグデン・ミルというブリーダーが交配を始めたのがきっかけといわれています。

野生種である「ベンガルヤマネコ(アジアン・レパード・キャット)」を入手したジーン・サグデン・ミルは、ヤマネコが美しい模様をもつことから密猟されている事実を知り「ペット用としてヤマネコと同じ模様をもつネコを誕生させれば、野性のヤマネコを密猟する必要もなくなるのでは?」と考え、以前から飼育していたオスの黒ネコと交配させてみることにしました。

すると、産まれてきた子ネコには最初ベンガルヤマネコと同じ模様があったものの、大きくなるにつれて模様は消えていき、この時の交配は失敗に終わってしまいました。

同時期、カリフォルニア大学にてネコの白血病に対する研究が進められていました。具体的には「ヤマネコを始めとする野生のネコには、白血病に対する抗体を持っているのではないか?」という内容だったといわれています。

この大学でもヤマネコとイエネコによる交配はおこなわれていたようですが、研究を継続するにあたって、今後の交配、及び飼育をジーン・サグデン・ミルに任せることにしました。

始めは失敗に終わったものの、ここで譲り受けた子ネコをベンガルの基礎とする繁殖には成功しました。

そして1983年、「TICA」に品種登録の申請をし、ベンガルは正式に登録されることとなりました。

1985年には初めてキャットショーに出場しましたが、美しい「ロゼット柄(ヒョウ柄)」がネコ好きやブリーダーたちの間で話題となり、ぜひ自分の家でも繁殖させたい!という声が次々と沸き上がりました。

交配相手として「アメリカン・ショートヘア、アビシニアン、シャム、エジプシャンマウ」などが選ばれたのですが、このように色々なネコと交雑した結果、ベンガルは純血種のなかでも比較的遺伝子疾患に対する免疫が出来上がり、ベンガルは品種としての確立をさらに高めていったとされています。

ちなみにベンガルとして正式認定されているのは短毛種(たんもうしゅ)のみですが、たまに長毛種(ちょうもうしゅ)の子ネコが産まれてくることがあるようです。この子ネコは「カシミア」とよばれていて、長毛種は別の品種として登録する必要があり、予備登録を進めている団体もあります。



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ベンガルのQ&A

ベンガルの名前の由来は?

祖先である「ベンガルヤマネコ」からベンガルをとって名づけたといわれています。またトラにも「ベンガルトラ」という品種がいますが、ネコのベンガルとは関係ないようです。

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ベンガルのカラーバリエーションは?

■ボディカラーの種類

ブラウン、シルバー、スノーがあります。

■模様や配色の種類

・タビー
全体的にしま模様や斑点(はんてん)模様のみです。

■アイカラーの種類

ブルー、サファイアブルー、イエロー、アクア、オレンジ、ゴールド、グリーン、カッパー、ヘーゼルがあります。

■毛種

ベンガルは短毛種(たんもうしゅ)のみです。



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ベンガルの外見はどんな感じ?

頭の形は丸いくさび型で少し縦長気味、体型はロング&サブスタンシャルとよばれています。アーモンド型&つり上がり気味の大きな目は美しく、頭の大きさに対して耳は中くらいの大きさですが付け根は幅広く、先は丸みをおびています。

脚は中くらいの長さでほどよく筋肉質です。足の指が大きいのも特徴てきです。骨太でたくましい体つきをしているため身体能力が高いです。毛並みの手触りはやわらかくなめらかであり、まるでシルクのようといわれています。

体の模様もタビーのみですが、実は大きく分けて3種類に分類されます。

・スポット
ドット柄のような小さな斑点模様です。

・ロゼット
「ドーナツ型」
黒い輪っかがつながっていて、まるでドーナツのように見えるのが特徴的です。ロゼットのなかでは一番美しく、人気のある模様です。

「ハーフ型」
ドーナツ型を半分にしたような、三日月にも見える模様です。

「パウプリント型」
肉球のような形をしている模様です。ローズロゼッタともよばれています。

「ジャガー型」
ドーナツのなかに小さな点がある模様です。とても珍しいといわれています。

・マーブル
全身に大理石のようなマーブル模様があるのが特徴です。

以上の模様パターンや毛色などを考慮してベンガルを取引する場合、珍しい模様や毛色をしている場合は高い値段がつけられることもあるようです。

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ベンガルの模様はどうしてタビーしかないの?

基本情報でも紹介したとおり、ベンガルの始まりはヒョウ柄の様な模様を持つヤマネコとの交配がきっかけとなっています。

現在でも繁殖は続けられているのですが、近親交配は避けつつも、ベストな血統同士の組み合わせで交配が繰り返されているため、そして決まったタビー模様を持つネコだけがベンガルと決められているからです。

※近親交配とは、親と子、兄妹関係など血のつながりが近い交配の事です。

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ベンガルを購入するにはどれくらいかかるの?

ブリーダーやキャッテリーから購入する場合は、20~50万円かかります。どんな環境で育ってきたのか、両親はどんなネコなのか確認できるのがメリットです。

またブリーダーとの人柄にもよって信頼度が変わるので、予約してから見学に行くのが望ましいです。

ペットショップの場合は10~30万円とかなり幅がありますが、場合によってはブリーダーから購入するより若干価格を抑えることができます。ですが、なかにはむやみやたらに繁殖させている場合もあるので、繁殖元がはっきりしないお店からの購入は避けた方がいいかも知れません。

ベンガルはまだ流通量が少ないため、最低でも数十万しますが、さらに値段に幅が出てしまう条件についていくつか紹介します。

・子ネコであること
・血統が優秀であること
・珍しいカラーや模様を持っていること
(ロゼット模様が人気ですが、なかでもドーナツ型は高額になります。)

他にも条件はあるのですが、主に上記の条件に当てはまると値段が高くなってしまう傾向があるようです。

ベンガルの性格や特徴をもっと詳しく知りたい!

野性味あふれるベンガルは、気の強い個体が多いといわれています。ですが温厚な性格も持ち合わせているので、飼い主さんだけには従順になりなつきやすいといわれています。

①元気いっぱいで活発、運動が大好き!

また、他の品種と比べてとても活動的な性格をしているため、1日の運動量も多いです。走り回るのも大好きなので、じっとしていることは少ないです。ベンガルは高いところ特に好むので、キャットタワーを置く場合は高さのあるものを選ぶのがベターです。

なにより十分に運動できるスペースがないと、ストレスを溜めてしまう可能性があるので、ベンガルを飼育するには環境作りがとても大切といえるでしょう。

②見た目がワイルドで素敵だけど、上級者向きの品種かも

飼い主さんともよく遊びたがるベンガルは、1人暮らしで留守にしがちな家、小さな子どもや高齢者の面倒を見てあげないといけない家庭での飼育は難しいといわれています。

ベンガルとこまめに向き合うことができる家族構成や、広い住居での飼育が望ましいです。

③多頭飼育は状況に応じて出来る可能性あり

多頭飼育(たとうしいく)は、基本的には難しいといわれています。ですが、ベンガルの兄弟同士や親子同士なら可能な場合もあるようです。

飼育する際、他の品種より注意点が多いため、ベンガルはネコの性質を熟知している上級者向けの品種となります。

どちらかというとオスの方が甘えん坊で穏やかな性格のネコが多く、去勢手術(きょせいしゅじゅつ)後だとより強調されることがあります。一方メスはクールでおとなしめのネコが多いようです。

甘えん坊ベンガルといつも楽しく遊んでいたい!という場合にはオスを、適度な距離を保ってまったりと暮らしたい場合にはメスがいいかも知れませんね。

もちろん性格には個体差があるので、オスとメスの気質が逆転することもあります。あくまでも参考程度に覚えておくといいでしょう。

④アレルギーの出にくいネコ

ベンガルは「ネコアレルギー」が出にくい品種といわれています。このようなネコを「ハイポアレジェニック・キャット」と呼びますが、他にも「ロシアンブルー」や「デボンレックス」などもハイポアレジェニック・キャットの仲間です。ベンガルの場合、他のネコと比べてグルーミングが少なく、アレルギーの原因物質となる抜け毛や唾液が広がりにくいため、アレルギーが出にくいとのこと。

ですが、アレルギー症状が出るかどうかは個人差があるため、絶対に大丈夫!とはいい切れません。あくまでも「他のネコと比べたらアレルギーが出にくい。」といった感じなので、ネコアレルギーの自覚症状がある方は、飼育する前に一度病院で相談することをオススメします。

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ベンガルのかかりやすい病気ってなに?

ベンガルは遺伝性疾患(いでんせいしっかん)によってかかる病気は他の品種に比べて少ないといわれています。

ですが「角膜炎(かくまくえん)」や「下部尿路疾患(かぶにょうろしっかん)」そして「慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)」には注意した方がいいでしょう。

①角膜炎

角膜炎とは目にある角膜が炎症を起こしてしまう病気です。基本的に目が何らかの原因で傷ついたことにより発症する場合が多いのですが、アレルギー症や感染症にかかってしまった場合でも発症することがあります。

特にベンガルは活発で動き回ることが多いネコなので壁などにぶつかってしまった際、目に傷ができてしまい、角膜炎となってしまうことが多いようです。

放置すると炎症が悪化し、視力低下や失明の原因にもつながってしまうので、目になにか出来ていたり、色がおかしいなと思ったらすぐ病院で連れて行くのが望ましいです。

②下部尿路疾患

これはベンガルだけではなく全てのネコがかかりやすい病気の総称です。具体的な病気は「尿路結石(にょうろけっせき)」や「膀胱炎(ぼうこうえん)」などがあります。

もともとネコは昔からの名残りで水を多く飲む習慣がついていません。そのため腎臓に負担がかかりやすく、尿路疾患になってしまうことが多いのです。

③慢性腎臓病

腎臓に負担がかかりやすいということは「慢性腎臓病」を発症する可能性もあります。腎臓が老化など何らかの原因によって炎症が起きてしまい、最終的には機能しなくなってしまう病気です。

慢性腎臓病を予防するには期的に健康診断を受けることが望ましいです。

現時点では、画期的な治療法がないため完治させるのは難しいですが、早く見つければその分だけ対症療法(たいしょうりょうほう)により進行を遅らせることが可能です。

また普段からできる対策として循環タイプの給水器を使う、水分を多く含むウエットタイプのエサをあたえる、そしておやつはあげすぎない。といった日々の習慣で予防できる場合もあります。ぜひ心がけてみてくださいね。

※遺伝性疾患とは染色体(せんしょくたい)や遺伝子の変異(へんい)によって発生する病気です。

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ベンガルの寿命は?

ベンガルの寿命は14年前後といわれています。一般的なネコの寿命は12~16年なので、気持ち少しだけ短いといったところでしょう。

ですが、かかりやすい病気にはどんなものがあるのか把握して気をつけてあげれば、20年以上と長生きしてくれる可能性は十分にありますよ。

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参考文献

まるごとわかる猫種大図鑑 監修:CFA公認審査員 早田由貴子

世界中で愛される美しすぎる猫図鑑 監修 今泉忠明

猫との暮らし大百科
https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/

みんなの猫図鑑
https://www.min-nekozukan.com/

Pet Smile news for ネコちゃん
http://psnews.jp/cat/

子猫のへや
https://www.konekono-heya.com/sitemap.html

Angel Rose Bengals
http://www.angelrose.co.jp/index.htm

ねこの飼い方 ペットグッチョイス
https://cat.pet-goodchoice.com/

いぬと暮らす、ねこと暮らす。アクサダイレクト
https://www.axa-direct.co.jp/pet/pet-ms/detail/5924/

ねこちゃんホンポ
https://nekochan.jp/

公益社団法人 埼玉県獣医師会
https://www.saitama-vma.org/topics/猫の遺伝性疾患について/

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