アメーバって何を食べてるの？

ゾウリムシの仲間であるテトラヒナメなどの小さなプランクトンを伸ばした身体で囲い込み、体内に取り込みます。私達のように口から何かを食べるのではなく、体で獲物を包み込み少しづつ吸収するイメージです。

アメーバを捕まえることはできるの？

日本にも住んでいるため、捕まえることはできます。

田んぼや小さな沼をじーっと見ていると水の中をうねうねと動いているとても小さい生き物が何となく見える事があります。

また、水底に沈んでいる落ち葉の表面などをよーく見ると小さい白っぽいものが動いていたらおそらくアメーバです。

しかし、肉眼で見つけられるようなアメーバが大量繁殖することは珍しく、見つけるのは少々運が必要です。

アメーバだと思ったらプラナリア（切っても切っても死なない生き物）だったと言う事も良くあります。

有名なアメーバは？

アメーバというのはまだまだ分からないことが多い生き物であり、どの生き物をどこまでアメーバの仲間と呼ぶかもかなり曖昧です。

そんな中でも小学3～6年生の理科でミトコンドリアや葉緑体という言葉を聞いたことはありませんか？

分類上ではこれらもアメーバだといわれています。

しかし、かなり曖昧な区切りなので数年後の教科書では今とは違う事が乗っているかも？しれません。

アメーバは怖い生き物なの？

アメーバの中にはフォーラーネグレリアという種類がいますが、この種類が怖いのです。

フォーラーネグレリアは通称殺人アメーバと言われており、鼻から脳に入り込み嗅覚障害・吐き気・嘔吐・発熱・頭痛そして急速に死に至るためこのように呼ばれています。

フォーラーネグレリアが原因で引き起こされる上記の様な症状をPAMと呼ばれており、この症状が報告されているのは主にアメリカで年間に8人ほど感染し、死亡しています。

死亡率はかなり高く、1972年以降134人の患者がいましたが生還したのはたった3人です。

フォーラーネグレリアは湖や温泉といった20~35度の温かい水の中に住んでいます。

日本には1件のみ感染例が報告されていますが、感染経路などは分かっていません。

アジア圏やアフリカ圏でももっと感染者がいるとされていますが、はっきりとした感染人数は分かっていません。

日本では、感染報告は1件のみですが、日本の水田や温泉はフォーラーネグレリアの絶好な住処です。

そのため、感染予防としては田んぼでは泳がない（泳ぐことはないとは思いますが…）温泉では頭までつからないようにする事です。

アメーバがいないと人は生きられないって本当？

これは本当です。

実は私たちの体の中にはアメーバ運動（殻などがなく、スライムの様な動き）をする細胞もアメーバと分類され、私たち体内で働いてくれているアメーバと分類される細胞とは血液中の白血球です。

通常では丸い形で血液中を流れていますが、傷が出来た際や細菌などが侵入した際には体を柔軟に動かし、体内に細菌を取り込み消化します。

そのため、白血球もアメーバとして分類されています。

アメーバはどうやって増えるの？

現在確認されているアメーバには生殖器が確認されていません。

そのため、オスやメス、男性や女性と言った違いが見つかっておらずアメーバは子どもや卵を産むという増え方はしません。

アメーバは、分裂することで増殖します。

その増殖スピードはかなり速く、食べ物があり水温などが適していれば1日に1回ほどのスピードで分裂していきます。

アメーバはどれくらい生きるの？

アメーバは環境の変化などで死んでしまう事はあっても寿命で死ぬことはないとされています。

つまりは無限の寿命を持った不死の生物と言う事です。

また、老化することも無いとされているため、不老不死の生物です。

アメーバは何億年という長い時間を生きている生物かもしれません。