アメリカンカール

出典:https://unsplash.com/photos/qDspZEzH8Ys

くるんとカールした耳がチャームポイントのアメリカンカールです!
実は「ネコのピーター・パン」ともよばれているんですよ。
ペットショップなどで見かけることは少ないため知る人ぞ知る品種ともいえますが、このページをきっかけにアメリカンカールについて興味をもってもらえたら嬉しいです!

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~基本情報~

原産国 アメリカ

体長 60cm 

体重 オス:2.5~4.5kg メス:2.5~3.5kg

アメリカンカールは偶然発見された、1匹の野良ネコから歴史が始まったといわれています。1981年、アメリカに住んでいたルーガ夫妻が自宅玄関で1匹の黒いメスネコがいるのを見つけました。

他に行くところも無さそうですし、その野良ネコはルーガ夫妻の自宅で飼われることとなりました。

「シュラミス」と名づけられたネコはとても可愛がられていましたが、ある日のこと、シュラミスは4匹の子ネコを出産しました。

そして驚くことに、4匹中2匹の子ネコの耳がくるんと外側にカールしていることに夫妻は気づきます。そう、母ネコであるシュラミスの耳も同じようにカールしていたため、その遺伝子を子ネコたちが偶然にも受け継いだのです。

実は子ネコが生まれる前、突然変異によって起こったシュラミスのカールした耳は研究者の間で話題になっていたのですが、今回の出産によりカールした耳は遺伝性質があると証明されたのです。

そして1983年には本格的にカール耳ネコの繁殖が始まりました。同じように耳に特徴があるネコといえば「スコティッシュ・フォールド」がいますが、この品種は体があまり丈夫ではないネコとして知られています。

ですのでアメリカンカールも似たようなことを心配されていましたが、イギリスの学者を筆頭に調査したところ、このカールした耳は奇形ではなく、そして比較的体も丈夫な個体が多いとの結果が出ました。

恐らく、アメリカンカール誕生のきっかけとなったネコが野良ネコだったこと。それにより様々な遺伝子を持ち合わせているため、他の純血種より体が強くなったのではないかと考えられています。

その後アメリカンカールは1985年に「TICA」で、1993年に「CFA」で正式に品種登録されました。

まだまだ歴史の浅いネコであることから、今後アメリカンカールの品種を守るため、純血種の交配では珍しいことに雑種との交配も認められているネコです。

これから先、アメリカンカールがどのように成長していくのか楽しみですね。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:American_curl_kitten.jpg

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アメリカンカールのQ&A

アメリカンカールの名前の由来は?

原産国のアメリカと、反り返っている耳という意味でカールの言葉を足した結果「アメリカンカール」とよばれるようになりました。

出典:https://pixabay.com/images/id-4888710/

アメリカンカールのカラーバリエーションは?

■ボディカラーの種類

ブルー、ブラック、クリーム、ホワイト、チョコレート、レッド、シナモン、ライラック、フォーンがあります。

■模様や配色の種類

・ソリッドカラー
顔や体、脚やしっぽなど体全体が単色

・タビー
全体的にしま模様や斑点(はんてん)模様がある

・シルバー&ゴールデン
毛先のみに色がつき、根本は白色もしくは淡い色の構成

・スモーク&シェーデッド
オーバーコートの先端1/2に色がつき、残りの1/2は白色の構成

・パーティーカラー
2色の毛色がランダムに入っている

・キャリコ&バイカラー
体の1/2、もしくは1/3が白色で残りは2色以上の毛色構成

・タビー&ホワイト
体の1/2、もしくは1/3が白色で残りはしま模様や斑点模様の構成

・ポインテッド
頭や耳、脚やしっぽなど体の一部に色がついている

・ポインテッド&ホワイト
体の一部に色がついていて、白色が混ざっている

■アイカラーの種類

ブルー、サファイアブルー、イエロー、アクア、オレンジ、ゴールド、グリーン、カッパー、ヘーゼル、オッドアイがあります。

■毛種

アメリカンカールは短毛種(たんもうしゅ)と長毛種(ちょうもうしゅ)の両方がいます。



アメリカンカールの外見はどんな感じ?

頭の形は丸みをおびたくさび型、体型はセミフォーリンとよばれています。大きくてややつり上がり気味の目はクルミ型ともよばれ、何といっても特徴的なのは、くるんとカールした耳で90度から180度の角度で反り返っていることが多いです。

脚の長さは中くらいで中肉中背といった感じです。筋肉質な体格をしていますが、適度にほっそりしています。毛並みは細くなめらかな触り心地です。

アメリカンカールの耳がくるんとカールしているのはどうして?

アメリカンカールの耳は突然変異による自然発生で起きたため、詳しい理由は分かっていません。そしてアメリカンカールは意外にも、耳が全員カールしている訳ではありません。

確率でいうと2匹に1匹、つまり「50%の確率」でカール耳のネコが生まれてきます。

さらに子ネコは全員、最初耳が真っすぐな状態で生まれてきます。生後1週間~10日ほどたつと徐々に曲がりだし、3~4ヶ月後には完全にカールした耳と変わっていきます。

アメリカンカールを購入するにはどれくらいかかるの?

およそ15~20万円ほどかかります。一般的なアメリカンカールは10万円ほどの場合もあれば、親がキャットショーのチャンピョンになった経歴があると30万円になることもあるようです。

これ以外にも、値段に幅が出てしまう条件についていくつか紹介します。

・子ネコであること
・耳がしっかりとカールしていること
・長毛種

他にも条件はあるのですが、主に上記の条件に当てはまると値段が高くなってしまう傾向があるようです。

また、耳の形にこだわりがなかったり、子ネコじゃなくて大人のネコが欲しい!という場合もう少し価格を抑えた値段で購入できる場合もあります。

立ち耳でも大人のネコでもアメリカンカールに変わりはないので、是非候補のひとつに入れてみてはいかがでしょうか?

アメリカンカールの性格について詳しく知りたい!

①バリエーション豊富な性格!

アメリカンカールは純血種のなかでも、雑種との交配が認められている数少ないネコでもあるため性格も多種多様(たしゅたよう)です。

②基本的には人懐っこい

基本的には好奇心旺盛(こうきしんおうせい)、そして愛嬌もあり人懐っこいネコです。飼い主さんのことを大好きになると、構って欲しいばかりに時々勉強や仕事の邪魔をしてしまうこともあるかも知れません。

ですがそんな無邪気な姿がまるで子イヌや子ネコのようでかわいい!との評判があり、アメリカンカールの魅力ともいえます。

③頭も良いので初心者向きの品種

しっかり者、そして穏やかなネコも多いため一人でのお留守番も可能です。ですのでマンションなどの住宅でも飼育することができます。賢い部分も持ち合わせていることからしつけもしやすく、初心者の方でも飼いやすいネコとなります。

比較的オスの方が甘えんぼうな部分があり、メスは「クールビューティー」といった雰囲気があるのですが、どちらの性別でもしっかり者であることに大きな違いはないようです。

アメリカンカールのかかりやすい病気ってなに?

反り返った耳が特徴的なアメリカンカールは、耳の病気にかかりやすいといわれています。

また軟骨の成長が不十分という遺伝子を受け継いで生まれてくることが多いため、これらのネコが発症しやすい病気についても紹介します。

①外耳炎

外耳炎は外耳道(がいじどう)とよばれる部分に炎症が起きてしまい、強いかゆみや痛みが発生してしまう病気です。

アメリカンカールの耳は外側にカールしているので、他のネコと比べて通気性(つうきせい)が悪い作りです。そのため耳垢(みみあか)などが溜まりやすく、それらが外耳炎の原因となってしまうことがよくあります。

外耳炎は定期的に耳掃除をしてあげることで、予防することが可能です。ですが見よう見まねで耳掃除を行い過ぎると、逆に耳を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。

もしやり方がよく分からない場合や、掃除の方法が正しく出来ているかどうか心配な時は、一度病院で掃除の方法を教えてもらうのがいいかも知れませんね。

②慢性炎症、変形性関節症、骨軟骨異形成症

アメリカンカールは遺伝子の関係で、関節に「慢性炎症(まんせいえんしょう)」や「変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)」「骨軟骨異形成症(こつなんこついけいせいしょう)」にかかってしまうことがあります。

もちろん全てのアメリカンカールがこのような病気になる訳ではいのですが、今のところこの病気の発症を100%抑える方法は見つかっていません。

もし、飼育しているネコがこのような病気を発症した場合は一度病院で診察を受けたり、フローリングにはすべり止めを敷くなど、手足に負担がかかりくいような環境作りをしてあげると良いでしょう。

この病気を完治させるのは難しいといわれていますが、早期発見(そうきはっけん)にて症状の進行を遅らせることができたり、その結果ネコにとってストレスフリーな生活を実現できる可能性はあるようです。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:American_curl_kitten2.jpg

アメリカンカールの寿命は?

アメリカンカールの寿命は12~16年といわれています。一般的なネコの寿命は12~16年なので、他のネコより極端に長生きする訳でもなく、短すぎる訳でもなく、ちょうどいい感じといえますね。

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参考文献

まるごとわかる猫種大図鑑 監修:CFA公認審査員 早田由貴子

世界中で愛される美しすぎる猫図鑑 監修 今泉忠明

猫との暮らし大百科
https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/

みんなの猫図鑑
https://www.min-nekozukan.com/

Pet Smile news forネコちゃん
http://psnews.jp/cat/

子猫のへや
https://www.konekono-heya.com/sitemap.html

ねこちゃんホンポ
https://nekochan.jp/

公益社団法人 埼玉県獣医師会
https://www.saitama-vma.org/topics/猫の遺伝性疾患について/

アイキャッチ画像
https://pixabay.com/images/id-4888703/