
もしかすると実際に、飼っていた犬に手を噛まれてしまった!なんて経験のある方もいるのではないでしょうか?かなりビックリするし、結構痛いですよね。
でも噛みつく動物は他にもたくさんいるのに、一体どうして犬がこのことわざに使われているのでしょうか?
実は!犬ならではの生態に理由が隠れているんですよ。それでは早速、その秘密を探りにいきましょう!
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ことわざ情報
飼い犬に手を噛まれるってどういう意味なの?
普段から可愛がって面倒を見てきたはずの相手に攻撃を受けたり、裏切られたりすることです。

このことわざの成り立ちは?
犬はもともと「オオカミ」を祖先とする動物で、集団を作りその中でリーダーを決め生活しています。このことからオオカミの世界には人間でいうところの「縦社会」と呼ばれる仕組みが存在するため、非常に上下関係を重視する生き物です。
犬にもこの名残が残っているので、オオカミと同様に縦社会の上下関係を大事にします。飼い犬の場合、飼い主さんが主導権を握るリーダーであり、犬はその指示に従うのが一般的ですが、そんな犬でも飼い主さんに噛みついてしまう時があるのです。
普段はちゃんと言うことを聞いてくれるのに、リーダーに逆らってまで噛みついたということは、犬にとって「よっぽど、よほど」の何かが起きたときといえるでしょう。
日ごろ可愛がっていたはずの犬に反抗されてしまうなんて、本当に信じられない!という出来事から転じて、このことわざが生まれたといわれています。

飼い犬に手を噛まれるを現代風にアレンジしてみよう!
試しに、飼い犬に手を噛まれるをちょっとだけ今風に言い換えてみましょう。
・飼い犬にマーキングされる
こんな感じになります!

類似のことわざ
獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)
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この動物について
参考文献
故事俗信ことわざ大辞典 第二版 小学館
デジタル大辞泉
故事ことわざ辞典
http://kotowaza-allguide.com/ka/kaiinunite.html
コトバンク