
一度は聞いたことのある、有名なことわざのひとつですよね。
小判というと昔のお金なので、ちょっとありがたいイメージがわいてきそうですが、実際はどんな意味が隠れているのでしょうか?
それでは一緒に、意味や成り立ちを探ってみましょう!
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ことわざ情報
猫に小判ってどういう意味なの?
どんなに素晴らしいものや貴重なものをあたえても、本人にはその価値が分かっていないので役に立たないことをいいます。

このことわざの成り立ちは?
お金に価値があることを理解している生き物は、私たち人間だけです。
例えばイヌや牛、馬も猫と同じ動物ですが、一体どうして「猫」と「小判」が結びついたのでしょうか?
猫は動物のなかでも、マイペースかつ自由奔放な性格です。また、猫は自分が本当に好きなものにしか興味がわかないので、人間の意見にあわせようとしません。
つまり、いくら人間が「小判は素晴らしい!」と猫に同調を求めても、無理して「そうだね!」とは思わないのです。
恐らくこのことわざは、江戸時代にはもう使われていたといわれています。江戸時代は猫を飼う人が増え始め、さらに招き猫が作られた始めたころです。
このような時代背景もあり、人間の思いどおりに動かせない「猫」と、その人間が素晴らしいものだと感じている「小判」この正反対の意味をくっつけて生まれたことわざだと考えられています。

猫に小判を現代風にアレンジしてみよう!
試しに、猫に小判をちょっとだけ今風に言い換えてみましょう。
・猫に電子マネー
・猫にPayPay
・猫に小切手
・猫に1億円
・猫に紙幣
・猫にプリペイドカード
・猫に図書カード
・猫にギフトカード
こんな感じになります!

類似のことわざ
豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
牛に経文(うしにきょうもん)
犬に論語(いぬにろんご)
牛に対して琴を弾ず(うしにたいしてことをだんず)
馬の耳に風(うまのみみにかぜ)
豚に念仏猫に経(ぶたにねんぶつねこにきょう)
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この動物について
参考文献
goo国語辞典
https://dictionary.goo.ne.jp/word/猫に小判/
TRANS.Biz
https://biz.trans-suite.jp/20880#i
南御堂 真宗大谷派難波別院
https://minamimido.jp/猫に小判というが-あわれ人間は-その小判に目がく/