
捕らぬ狸の皮算用?何か聞いたことはあるけど、はっきりした意味まではよく分からないなぁ。そう思った方もいるのではないでしょうか?
狸は今でも見かける動物ですが、確かに皮算用って現在ではほとんど使わない言葉だと思います。そもそも一体どうして、狸がこのことわざに使われているのかも・・・気になりますよね!
早速、このことわざについて成り立ちを探りに行きませんか?
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ことわざ情報
捕らぬ狸の皮算用ってどういう意味なの?
まだ手に入れていないのに、売ればいくら儲けが出ると勝手に期待しながら色々な計画を考えてしまうことです。

このことわざの成り立ちは?
その昔、狸の皮や被毛はさまざまな道具を作るのに使われていました。このことから狸は非常に重宝される動物として、捕まえると高く売れたようです。
当時、狸は「のろま」というイメージがあり、世間では簡単に捕まる動物と思われていたため、「まだ捕まえていないけど、どうせすぐに捕まえられるだろう。」という風に考えられていました。ところが意外にも狸は賢く、簡単に捕まるどころか逃げられてしまうこともよくあったそうです。
このように、まだ手に入るかどうかも分からない動物にも関わらず、「狸なら簡単に捕まえられる!」と勝手に想像を膨らませ、捕まえた後の儲け計画を都合良く考えてしまう出来事から生まれたことわざといわれています。
少し補足ですが「算用」とはお金の計算や数量などを意味する言葉で、「皮算用」とはまさに、皮を売ったらいくら儲けが出るか計算するということです。

捕らぬ狸の皮算用を現代風にアレンジしてみよう!
試しに、撮らぬ狸の皮算用をちょっとだけ今風に言い換えてみましょう。
・株儲け前の豪遊計画
・不動産投資前の豪遊計画
こんな感じになります!

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この動物について
参考文献
故事俗信ことわざ大辞典 第二版 小学館
デジタル大辞泉
日本国語大辞典 第二版
故事ことわざ辞典
http://kotowaza-allguide.com/to/toranutanuki.html
コトバンク
ことわざを知る事典
https://kotobank.jp/word/捕らぬ狸の皮算用-586148
アイキャッチ画像
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tanuki01_960.jpg