キノボリカンガルー

木の上で暮らすカンガルー!? ニューギニアの熱帯雨林に、そんな不思議なカンガルー、キノボリカンガルーが暮らしています。今回は、樹上生活に適応した、彼らのユニークな生態と、その魅力に迫ります。

キノボリカンガルー基本情報

項目名	内容
科学名（Scientific Name）	Dendrolagus goodfellowi
分類地位（Taxonomic Status）	ACCEPTED
ランク（Rank）	SPECIES
一般名（Vernacular Names）	Tree Kangaroo
界（Kingdom）	動物界 (Animalia)
門（Phylum）	脊索動物門 (Chordata)
綱（Class）	哺乳綱 (Mammalia)
目（Order）	双前歯目 (Diprotodontia)
科（Family）	カンガルー科 (Macropodidae)
属（Genus）	Dendrolagus
保全状況（Conservation Status）	危急種（VU）
生息地（Habitats）	熱帯雨林

大きさ

体長は約50〜80cm、尾の長さは約50〜90cm。体重は約6〜15kgです。

寿命

野生下での寿命は約14〜20年です。

分布

ニューギニア島と、オーストラリア北東部の一部に生息しています。ニューギニア島では、標高1,000～3,000メートルの山岳地帯の熱帯雨林に生息しています。オーストラリアでは、クイーンズランド州の限られた地域にのみ生息しています。

キノボリカンガルー Q&A

キノボリカンガルーって、どんなカンガルー？

キノボリカンガルーは、その名の通り、木の上で生活するカンガルーです。彼らは、カンガルーの仲間ですが、地上で生活するカンガルーとは、体の構造や生活様式が大きく異なります。

キノボリカンガルーは、長い尾と、強力な前肢を使って、木々の間を器用に移動します。また、彼らの足の裏には、滑り止めとなる肉球があり、木の上でも安定して動くことができます。

キノボリカンガルーは何種類いるの？

キノボリカンガルーは、14種類が確認されています。彼らは、ニューギニア島と、オーストラリア北東部の一部に生息しており、それぞれ異なる環境に適応しています。

例えば、グッドフェローキノボリカンガルーは、ニューギニア島の中央山脈に生息し、標高の高い森林に適応しています。一方、ベネットキノボリカンガルーは、オーストラリアのクイーンズランド州に生息し、低地の熱帯雨林に適応しています。

キノボリカンガルーは何を食べているの？

キノボリカンガルーは、主に葉っぱを食べて暮らしています。彼らは、様々な種類の木の葉を食べますが、特に、イチジクやヤマモガシなどの葉を好みます。

その他にも、果物、花、樹皮、シダなども食べます。時には、昆虫や鳥の卵を食べることもあります。彼らは、地上で生活するカンガルーとは異なり、草をあまり食べません。これは、彼らの生息環境である熱帯雨林では、草があまり生えていないからです。

【クイズ！】キノボリカンガルーの赤ちゃんは、どこで育つの？

キノボリカンガルーの赤ちゃんも、カンガルーと同じように、お母さんのお腹にある袋「育児嚢(いくじのう)」の中で育ちます。生まれたばかりの赤ちゃんは、とても小さく、未熟な状態で生まれてきます。

彼らは、すぐに母親の袋の中に入り、そこで約1年間、ミルクを飲んで成長します。そして、袋から出て、自分で木登りができるようになるまで、お母さんのそばで暮らします。

【クイズ！】キノボリカンガルーは、木から木へ、どれくらいジャンプできるの？

キノボリカンガルーは、木から木へ、なんと…9メートルもジャンプすることができます！彼らは、長い尾と、強力な後脚を使って、木々の間を飛び移ります。

また、彼らは、木から地面へ飛び降りることもできます。その高さは、なんと18メートルにもなるそうです！彼らは、木の上から飛び降りる時に、尾をうまく使って、バランスをとっています。

【クイズ！】キノボリカンガルーは、なぜ絶滅の危機に瀕しているの？

キノボリカンガルーは、生息地の破壊と、狩猟によって、数が減少し、絶滅の危機に瀕しています。彼らの住む熱帯雨林は、木材や農地を得るために、伐採され続けています。

また、彼らは、食用や毛皮のために、狩猟の対象となっています。キノボリカンガルーを守るためには、彼らの生息地である熱帯雨林を守り、狩猟を規制することが重要です。

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