ヒマラヤン

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Strathcona-Siamese-Persian-mix-cat-3730.jpg

あれ、この動物、色がたぬきっぽい!しかもモフモフしている!いえいえ、それは「ヒマラヤン」という品種のネコです。ちなみに、ウサギにもヒマラヤンとう種類がいますが、見つかったのはウサギの方が先なんだとか。
ペルシャにも似ているけど、ペルシャとは一味違う優雅な雰囲気のヒマラヤン。
そんなヒマラヤンの知られざる秘密について、早速覗いてみませんか?

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~基本情報~

原産国 イギリス、及びアメリカ

体重 オス:3~5.5kg メス:3~5kg

ヒマラヤンは、ペルシャとシャムの良いところを掛け合わせ、より良いネコを作ろうとしたのがきっかけで誕生したといわれています。

最も古い構想の始まりは、1924年、スウェーデンに住んでいた研究者と考えられていますが、当時は交配に苦戦し、なかなか上手くいきませんでした。この話を聞いたイギリスやアメリカのブリーダーも、自国で開発を試みます。

イギリスでは既に、シャムとペルシャの交雑ネコが存在していたようですが、ヒマラヤンとして公認されず、「クメール」と呼ばれていました。

一方、アメリカは長毛のクロネコとシャムを交配し、その後ペルシャを掛け合わせるといった手順を踏み、結果、現在のヒマラヤンに近いネコを作り出します。こちらは当時、「デビュタント」と呼ばれていたそうです。このデビュタントですが、1957年に「TICA」と「CFA」で公認されたものの、CFAはあくまでも、ヒマラヤンとして独立した品種ではなく、「変化したペルシャのひとつ」として条件登録しました。

ヒマラヤンとして登録するには、同じ特徴を持つネコが最低でも3世代続かないと認められないとのことでしたが、当時のデビュタントは、ヒマラヤンとしての特徴を安定させることができず苦戦していたようです。

品種改良を重ねた結果、1970年代に入るとようやく理想のヒマラヤンに近いネコが完成し、今に至りますが、未完成のネコとも呼ばれているため、現在でも改良は続けられています。

出典:https://pixabay.com/images/id-1353029/

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ヒマラヤンのQ&A

ヒマラヤンの名前の由来は?

顔や耳、脚やしっぱなどに出るカラーの出方が、ヒマラヤンという「ウサギ」に似ていることから名づけられました。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Himalayan_Cat.jpg


ヒマラヤンのカラーバリエーションは?

■ボディカラーの種類

ブルー、ブラック、フォーン、レッド、クリーム、ライラック、チョコレートがあります。

■模様や配色の種類

・ポインテッド
頭や耳、脚やしっぽなど体の一部に色がついている

■アイカラーの種類

サファイアブルーのみです。

■毛種

ヒマラヤンは長毛種(ちょうもうしゅ)のみです。

出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/205975/


ヒマラヤンの外見はどんな感じ?

ドーム型の幅広頭、くりくりいた丸い目。丸みのある小さな耳に、体型はコビー。脚が短めで、全体的に骨太ながっしりボディの持ち主です。また、シルクのような手触りの被毛をまとっているのも特徴といえます。

そして、実は同じヒマラヤンでも、顔つきが2種類あるのでご紹介します。ひとつめは「ドールフェイス(トラディショナル)」。こちらは鼻筋が通っていて、一般的なネコと同じような可愛らしい顔をしています。日本にいるヒマラヤンは、このドールフェイスタイプが多いです。

ふたつめは、「エクストリームフェイス」。特徴は、ペルシャのように鼻が潰れていて、どちらかというと「ぶさかわ」に近い感じといえるでしょう。エクストリームフェイスのペルシャは、海外で多く見られます。

ちなみに、日本で人気があるのは、このエクストリームフェイスのヒマラヤンなんだとか。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sealpoint_Himalayan_Kitten_Genghis_at_6_months_by_Asilverstein_2014mar14_IMG_2626.jpg


ヒマラヤンにはどうして2種類の顔つきがあるの?

先程もご紹介したとおり、ヒマラヤンには「ドールフェイス(トラディショナル)」と「エクストリームフェイス」が存在します。他のネコには見られない、珍しい特徴ですよね。

詳しい理由はまだ分かっていませんが、もし考えられるとしたら、恐らくヒマラヤン自体がまだ未完成で、改良途中にあるからでは?とのことです。


ヒマラヤンを購入するにはどれくらいかかるの?

ブリーダーやキャッテリーからの購入は、15~30万円ほどかかります。ここでのメリットは、どんな環境で育ってきたのか?両親はどんなネコなのか?といったポイントを確認できることです。また、ブリーダーの人柄によって信頼度も変化するので、お気に入りの子が見つかったら、一度見学に行くことをオススメします。

ペットショップだと、20~30万が相場です。このように比較してみると、ブリーダーから購入する方が安価に見えますよね。

ところが、ブリーダーの上段資格である「キャッテリー」から購入する場合、ペットショップやブリーダーよりも高値になることがあります。キャッテリーは、血統書発行団体である「CAF」、「TICA」の認定が必要なので、この資格を持っているブリーダーは信頼度も高く、付加価値がつくといえるでしょう。高値の理由は、信頼の証という訳です。

それ以外にも、値段に幅が出てしまう条件について、何点か紹介します。

・子ネコであること
・血統が優秀であること
・珍しいカラーや模様を持っていること
・エクストリームフェイスであること(日本の場合)

他に条件はあるものの、特に上記条件に当てはまると高額になるようです。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Himalayan_Male_Cat_Cosmo_51x84x3456_2012-2-7_by_A_Silverstein.jpg


ヒマヤランの性格について詳しく知りたい!

①基本的にはマイペースで穏やか

おっとりして落ち着きのあるヒマラヤンは、ペルシャの影響を受け継いでいるからかも知れません。一人でものんびり、ゆったり過ごすことができるので、お留守番も平気な様です。比較的鳴くことも少ないですが、ご飯のときなどは鳴いておねだりします。

②遊ぶことは好き!でも飽きっぽいかも

おっとりしたヒマラヤンですが、そこはやっぱりネコの本能があるので、動くおもちゃ、気に入ったおもちゃを見つけると、活発に動き回ります。飼い主さんが動かすネコじゃらしにも飛びついてきますが、冷めると何事もなかったかのように、他の場所へ行ってしまうことも。でもこれはヒマラヤンだけでなく、全てのネコにいえる話なので、ヒマラヤンだけが特別飽きっぽい訳ではありませんよ。

③賢くて甘えん坊!

ヒマラヤンは頭も良く、しつけを行なえばきちんと従ってくれます。始めてネコを飼う方にもオススメな品種といえるでしょう。普段はマイペースではあるものの、ときどき飼い主さんには甘えてくることもあります。つかず離れず、でもときにはコミュニケーションをしっかり取れるネコを飼いたい!といった方にもオススメです。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lovely_himalayan_cat.jpg


ヒマラヤンのかかりやすい病気ってなに?

ヒマラヤンのかかりやすい病気は、「多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)」、「下部尿路疾患(かぶにょうろしっかん)」、「流涙症(りゅうるいしょう)」があります。

①多発性嚢胞腎

嚢胞がたくさんできる病気で、最悪の場合「腎不全(じんふぜん)」を引き起こしてしまう可能性があります。この病気は、現在でも予防法は見つかっていないため、定期的に健康診断を受けることが重要です。特に高齢ネコの罹患(りかんりつ)は高く、注意が必要ですが、早期発見できれば、対症療法で病気の進行を遅らせることができます。

②下部尿路疾患

もともとネコは昔からの名残で、水をたくさん飲む習慣がありません。その結果腎臓に負担をかけてしまい、尿路疾患になってしまうことが多いのです。

具体的には、腎臓で作られた結石が尿道などで詰まり、体の組織を傷つけてしまう「尿路結石(にょうろけっせき)」や「膀胱炎(ぼうこうえん)」があります。トイレに行く回数が減っている、もしくは血尿が出る、尿の色がいつも違うといった症状が表れたら、早めに病院を受診してください。

普段の食事や、水をあげる回数に気をつけていれば予防可能ですが、どんなに気をつけていてもかかってしまう場合があるため、できれば定期的に健康診断を受けることをオススメします。

③流涙症

いわゆるなみだ目のことで、目の周りに涙が溜まってしまい、その結果目の周りがただれて炎症を起こしてしまう病気です。ヒマラヤンはは鼻が低いため、鼻涙管が短く、他のネコより涙が溜まりやすくなってしまうのです。もし目やにが出ていたら、気づいたときに拭き取ってあげてくださいね。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Himalayan_Male_Cat_5_years_Old_Lilac_Point.jpg


ヒマラヤンの寿命は?

ヒマラヤンの寿命は12~15年といわれています。一般的なネコの寿命は12~16年なので、平均的といえるでしょう。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Chocolate_Point_Himalayan.jpg

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参考文献

まるごとわかる猫種大図鑑 監修:CFA公認審査員 早田由貴子

世界中で愛される美しすぎる猫図鑑 監修 今泉忠明

猫との暮らし大百科
https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/

みんなの猫図鑑
https://www.min-nekozukan.com/

Pet Smile news forネコちゃん
http://psnews.jp/cat/

子猫のへや
https://www.konekono-heya.com/sitemap.html

ねこちゃんホンポ
https://nekochan.jp/

公益社団法人 埼玉県獣医師会
https://www.saitama-vma.org/topics/

アイキャッチ画像
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Chocolate_Himlayan.jpg