ノミコガネガエルって、どんなところに住んでいるの？

ノミコガネガエルは、ブラジル南東部の大西洋岸森林の、標高800～1,500mの山岳地帯に生息しています。

彼らは、湿潤な環境を好み、森林の落ち葉の下や、倒木の下、石の下などに隠れて生活しています。

日中は、あまり活動せず、夜になると、活発に動き回り、昆虫やクモ、ミミズなどを食べています。

ノミコガネガエルは、なぜ「ノミ」ガエルなの？

ノミコガネガエルは、その体が、非常に小さいことから、「ノミ」ガエルと名付けられました。

彼らは、成体になっても、体長は1～1.5cmほどしかなく、まさに、ノミのように小さいカエルです。

ノミコガネガエルは、毒を持っているの？

はい、ノミコガネガエルも、他のコガネガエル属の仲間と同様に、皮膚から毒を分泌します。

彼らの毒は、テトロドトキシンという、フグの毒としても知られる強力な神経毒で、わずか数ミリグラムで、人間を死に至らしめるほどの、猛毒です。

ノミコガネガエルは、その小さな体で、強力な毒を持っているのです。

ノミコガネガエルは、どうやって繁殖するの？

ノミコガネガエルは、他の多くのカエルとは異なり、水中で繁殖するのではなく、陸上で繁殖します。

メスは、湿った落ち葉の下などに、数個の卵を産み、オスがそれを保護します。

卵は、直接発生し、オタマジャクシの段階を経ずに、小さなカエルの姿で生まれてきます。

ノミコガネガエルは、絶滅危惧種なの？

ノミコガネガエルは、生息地の破壊や、環境汚染などによって、個体数が減少しており、IUCNレッドリストでは、準絶滅危惧 (NT) に指定されています。

彼らの生息地である、ブラジルの大西洋岸森林は、開発や、森林伐採によって、破壊が進んでいます。

また、ペット用の乱獲も、彼らの生存を脅かしています。

ノミコガネガエルを守るためには、彼らの生息地である森林を保護し、違法な取引を撲滅することが重要です。