日本イヌワシって、どんなワシ？

日本イヌワシは、イヌワシの亜種で、日本にのみ生息する、国の天然記念物です。鋭い爪とくちばし、そして優れた視力を持つ、最強クラスの猛禽類です。

その力強さから、「空の王者」と呼ばれることもあります。日本の山岳地帯の生態系の頂点に君臨し、重要な役割を担っています。

日本イヌワシは何を食べているの？

日本イヌワシは、主にノウサギ、ヤマドリ、ヘビなどを捕食します。時には、キツネやタヌキ、サルなどの、自分よりも大きな動物を襲うこともあります。

また、冬には、食料が少なくなると、動物の死骸を食べることもあります。

どんな場所で子育てをするの？

日本イヌワシは、断崖絶壁に、大きな巣を作ります。巣は、木の枝や葉っぱ、草などを集めて作られ、非常に大きく、頑丈です。

メスは、通常1～2個の卵を産みますが、2羽のヒナが巣立つことは稀で、多くの場合、1羽だけが生き残ります。これは、餌不足や、兄弟同士の争いが原因と考えられています。

なぜ絶滅の危機に瀕しているの？

日本イヌワシは、1960年代以降、その数が激減し、絶滅の危機に瀕しています。主な原因は、以下の3つです。

・森林伐採や開発による生息地の破壊

・送電線への衝突事故

・鉛中毒

鉛中毒は、ハンターが撃った動物の体内に残った鉛弾を、イヌワシが食べることによって起こります。鉛は、イヌワシの体内に蓄積し、神経系や消化器系に悪影響を及ぼします。

【クイズ！】日本イヌワシは、どれくらいの速さで飛べる？

日本イヌワシは、水平飛行では時速50～70キロメートル、急降下する時には、なんと時速300キロメートルものスピードに達します！ これは、新幹線よりも速いスピードです。獲物を捕らえる瞬間のスピードは、まさに圧巻です。

【クイズ！】日本イヌワシの視力は、どれくらい良い？

日本イヌワシは、人間の約8倍もの視力を持っていると言われています！ 彼らは、上空から獲物を探す時に、この優れた視力を活かして、遠く離れた場所にいる小さな獲物も見つけることができるのです。例えば、1キロメートル以上離れた場所にいるノウサギを見つけることもできるそうです。

【クイズ！】日本イヌワシを守るために、私たちにできることは？

日本イヌワシを守るためには、彼らの生息地である森林を守ることが大切です。また、送電線への衝突事故を防ぐために、送電線の設置方法を工夫したり、目印を付けたりするなどの対策も必要です。

さらに、鉛中毒を防ぐために、鉛弾の使用を規制する動きも広がっています。私たち一人ひとりが、日本イヌワシの現状を知り、彼らを守るためにできることを考えていきましょう。